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ビットコインの分裂は価格変動の原因に関りがあるのか

仮想通貨の中でも、ビットコインは特に知名度の高い通貨です。

ビットコイン以外にも、ビットコインキャッシュやビットコインゴールドといったビットコインの名を冠する仮想通貨が存在することはご存知でしょうか。

ビットコインの名称が付いた通貨が複数存在する理由としては、ビットコインが分裂したことにより新たな通貨が作り出されたからです。

ビットコインが分裂したことによりビットコインの価格が大きく動いたり、取引所でビットコインが一時取引停止になるなどの問題が起きました。
では、なぜビットコインが分裂することになったのでしょうか。

今回はビットコインを含めた、仮想通貨の分裂騒動について詳しく解説していきましょう。

ビットコインの分裂とは

ビットコインでは、ブロックチェーンと呼ばれる売買の取引記録を保存した取引台帳が存在します。

台帳の記録を10分間隔で一つのブロックとして隔離して、ブロック同士をチェーン状に繋げて台帳を保管するシステムであると考えてください。

一日で作られるブロック数は160~170にも及び、現在では累計50万を越えるブロックが存在します。

基本的にブロックは一つのブロックにしか繋がらないようになっていますが、まれに同じタイミングで二つのブロックが作成されることがあります。

原因はブロックに情報を格納する利用者が同時に新規ブロックを生成したことで発生し、このようにブロックが二つ以上に分かれることを分岐と言います。
分岐が起きた場合は、利用者が好きなほうにブロックを追加していき、ある程度チェーンの差が開いたら、長いほうをメインのチェーンと見なします。

分岐のほとんどは自然発生する事故のようなものなのですが、分裂は分岐を意図的に起こすことが目的です。

例としてAというブロックはBというブロックに繋がるものだったとしましょう。

本来ならばAの次にBが作成され、チェーンで繋がるのはBのブロックのみです。

しかし意図的に新しいブロックのCを生み出し、Aと繋げることで、元々Aからの取引情報を汲んだブロックBと、過去の取引とは何の繋がりないCの二つのブロックが誕生するのです。

ビットコイン分裂で起きた事

2017年8月1日にビットコインにおける初めての分裂が起こりました。

この分裂は前々から予定されていたものでしたが、仮想通貨の分裂という初めての事態にビットコインの所有者は不安を覚えたのか、売り注文が増え、ビットコインの価格が30%以上下がりました。

さらにZaifやGMOコインと言った大手取引所や販売所が市場の混乱に備えて、一時ビットコインの取引を停止するなど、市場に大きな影響を与えました。

ビットコインが分裂した理由

何故ビットコインが分裂することになったのかというと、ビットコイン独自の仕組みであるブロックチェーンが大きく関わっています。

ブロックチェーンの1つのブロックに入る売買取引情報の量には制限があり、処理できる取引数は1MBと決まっていました。
それ以上の取引となると、取引情報が1つのブロック内に格納できなくなり、取引が承認されなくなったり、取引のスピードが落ちたりする危険性があったのです。

取引スピードが落ちると、ビットコイン本来の「送金スピードが速い」という利便性が失われてしまいます。
処理速度が落ちるという事は売買取引にタイムラグが生じる事になりますので、価格にも影響が出てきてしまいます。

このスケーラビリティ(取引スピード)問題を解決するためには1ブロックの容量を増やす必要があるのです。

そこでブロックを分裂して作られたのが、ビットコインキャッシュになります。

ビットコイン分裂によって誕生した仮想通貨

ビットコインの分裂によって生まれた仮想通貨は、2018年2月現在で、分裂したビットコインは19種類存在しており、今後も増える見込みです。

その中でも日本国内で取引されているものを紹介していきましょう。

ビットコインキャッシュ

ビットコインにおいて初めて分裂して誕生した仮想通貨です。

ビットコインキャッシュでは1つのブロックの容量が8MBまで増え、ビットコインよりも多く取引情報を格納することが出来ました。

その結果、ビットコインキャッシュはビットコインよりも送金速度が速くなり、1キロバイト当たりの手数料も格安になりました。

ブロックチェーンにおける容量を増やしただけではなく、不正ログインの防止のためセキュリティを強化しました。

日本国内でも多くの取引所が取り扱ったことで知名度が高く、ビットコインが分裂した仮想通貨の中でも価格が安定して高い水準を保っています。

ビットコインキャッシュもビットコインと同じように投資対象としても、通貨として使え、日本国内では関東を中心に使えるお店が20店舗確認されています。

ビットコインゴールド

ビットコインゴールドはマイニング問題解消のために作られた仮想通貨です。

一時は中国のマイニンググループが世界のマイニングの大半を占める事態になり、それを解消するため、マイニングのシステムを変更したビットコインであるビットコインゴールドが誕生しました。

ビットコインゴールドは、マイニングのシステムを変更したことにより、マイニングの難易度が下がって一般のパソコンでもマイニングが出来る環境が整いました。

他にもビットコインスーパーやビットコインダイヤモンドなどの仮想通貨が誕生しましたが、日本の取引所では取引されておらず、かなりマイナーなコインとなっています。

ビットコインハードフォークで誕生したコインの特徴など詳細はこちらのページで解説しています。

ビットコイン分裂が及ぼす、ビットコイン本体への影響

さて、ビットコインが分裂することによって、ビットコイン本体の価格にはどのような影響を及ぼすのでしょうか。

ビットコインの分裂の噂が流れると、価格が高騰することが多いです。

しかし、分裂がフェイクニュースであったり、分裂が中止といったニュースが流れると価格が暴落することもしばしば。

2017年11月には以前から分裂が噂されていた、ビットコインSegwit2xは分裂が中止となった為、ビットコインの価格が一時30%下がる事態となりました。
このようにビットコインの分裂というのは、ビットコインの価格に大きな影響を与えるのです。

ビットコイン分裂の今後の予定

実はビットコインの分裂は散々噂されており、正確な情報を得るのが難しくなっています。

2017年12月には8回分裂するという噂が流れましたが、学生の嘘であったり、名前だけで詳細が全く分からないものがあったりと様々あり、結局2018年になっても分裂することはありませんでした。
2018年には50種類に分裂するのではと言われており、まだまだ分裂問題は続くでしょう。

もし、本当に分裂することになればビットコインの価格が大きく変わるのは間違いないので、仮想通貨のニュースは随時チェックしておきましょう。

ビットコイン保有者は分裂によって得をした?

ビットコインが分裂するとビットコイン保有者は得をすることがあります。

過去に分裂したビットコインキャッシュですが、実は分裂した後に、ビットコイン保有者に対し、保有しているビットコインと同じ数のビットコインキャッシュを無料で付与したのです。

例えば10ビットコインを持っていると、無料で10ビットコインキャッシュがもらえ、ビットコインキャッシュが付与時1通貨8万円だったことを考えると、単純計算で80万円も得をしたのです。

最近分裂したビットコインゴールドやビットコインダイヤモンドは、まだ付与はされていないのですが、海外では既に付与されているとの情報もあるため、後々付与される可能性があります。
このようにビットコインが分裂して新しい通貨を無料でもらえる可能性があるということで、分裂の噂が流れれば、無料で通貨を貰おうとビットコインの買い注文が増え、価格が暴騰する要因の一つにもなっています。

分裂した仮想通貨は、どのタイミングで税金がかかるのか

無料でコインが増えたからと言って喜んでばかりではいけません。

ビットコインの分裂で誕生した仮想通貨を、売却または使用する事によって利益を得た場合にも、雑所得の扱いになり課税の対象になってしまいます。

雑所得は本業のあるサラリーマンなどは20万円以上、他に所得が無い人の場合は38万円以上の利益を得た人が対象になります。

税金の計算ですが、所得税は得た利益の額によって税率が変わります。

課税される所得金額 税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円超え 330万円以下 10% 97,500円
330万円超え 695万円以下 20% 427,500円
695万円超え 900万円以下 23% 636,000円
900万円超え 1,800万円以下 33% 1,536,000円
1,800万円超え 4,000万円以下 40% 2,796,000円
4,000万円超え 45% 4,796,000円

住民税は利益の額に関わらず10%の税金が発生します。

この税金を支払わないと延滞税がさらに発生し、最悪の場合は脱税ということで逮捕される可能性もあるので注意してください。

ビットコイン以外の仮想通貨も分裂が行われている

実はビットコイン以外の仮想通貨でも分裂の動きがあります。

ビットコインに次ぐ時価総額を誇るイーサリアムが近々分裂するのではないかというニュースが2018年1月に流れました。
理由は2017年にイーサリアムはハッカーの手によって34億円相当の通貨が盗まれた事で、それ以上の被害を防ぐために世界に存在するイーサリアムのうち93万イーサリアム、日本円で約300億円規模の通貨を凍結する事態となりました。

凍結することで盗まれる心配はありませんが、凍結した通貨は使えなくなってしまいます。この凍結された通貨を何とかして使えるようにするために分裂するのではないかという話です。

実はイーサリアムは以前にも似たような盗難事件で分裂したことがあり、今回の分裂がもし実装されれば、二度目の分裂となります。

ビットコイン以外の仮想通貨でも分裂が行われており、分裂問題というのはビットコインだけの話ではないのです。

今後何かしらの問題が浮き彫りになった仮想通貨も分裂することが予想されるため、もしかしたらさらに分裂をする仮想通貨が増えるかもしれません。


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