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冷え込む仮想通貨市場 ビットコインゴールドの特徴と今後の期待

ビットコインから分裂する形で生まれた仮想通貨はいくつかありますが、ビットコインゴールドもその一つです。

2017年10月に誕生し11月13日にリリースされたので歴史も浅い銘柄でありながら、時価総額ランキングでは30位以内に入っており、1000種類以上ある仮想通貨の中でも存在感があります。

ビットコインゴールドは、ビットコインのマイニングが中央集権的なるのを防ぐため誕生しました。ビットコインから分裂した仮想通貨には同じような考えを持つ種類が多いため、ビットコインゴールドがどのようなものなのか分かりにくいと思う方もいるのではないでしょうか?

そこで今回は、ビットコインと比較しながらビットコインゴールドにどのような特徴があるのか、メリットやデメリット、仮想通貨市場でどのような立ち位置にいるのかを解説していきます。

ビットコインゴールドとは何か


ビットコインゴールドは2017年10月24日に公開された仮想通貨で、マイニングの分散化、非中央集権化が目的でビットコインから分裂しています。

ビットコインのマイニングには潤沢な資金を持つ大企業やグループが、その資金力をもとにASICBoostという高性能な機器を導入しマイニング市場を独占しているため、一般のユーザーがマイニングへ参入することが極めて難しい状態でした。

ビットコインのようなマイニング市場の独占化を防ぐという背景から、ビットコインゴールドは誕生に至っています。

これまでビットコインから分裂していくつもの仮想通貨生まれました。代表格といえばビットコインキャッシュがあります。ビットコインキャッシュは開発側とマイナー(マイニングする人)との対立によって生まれています。ビットコインの考案者でもあるナカモトサトシの考えを守ろうとする開発陣とビットコインマイニングによる報酬獲得を目指す大手マイナーによる意見対立の長期化が背景にあります。

一方でビットコインゴールドは、開発陣とマイナーに対立構造があって生まれたわけではなく、ビットコインから単純に分裂する形で生まれています。開発は香港の大手マイニングプール「LightningASIC」が行い、ビットコイン保有者にはハードフォークと同時に同数のビットコインゴールドが配られています。

ビットコインゴールドとビットコインの概要

誕生背景が分かったところで、もう少し詳しくビットコインゴールドについて解説して行きます。ビットコインゴールドはビットコインから分裂していますので、比較しながら解説を進めていきます。

ビットコインゴールド ビットコイン
開発者 LightningASIC(香港) ナカモトサトシ
発行上限 2100万枚 2100万枚
通貨単位 BTG BTC
ブロック生成速度 10分 10分
アルゴリズム Equihash SHA-256
マイニング承認システム PoW PoW

表を参照してもらうと、ビットコインゴールドとビットコインの大きな違いはアルゴリズムになっています。アルゴリズムとはマイニングの方法と考えてください。

ビットコインゴールドでは「Equihash」、ビットコインでは「SHA-256」と呼ばれるアルゴリズムによってマイニングがなされます。

ビットコインゴールドもビットコインもマイニングするには記録を暗号化します。

暗号化のためにビットコインではASICBoostという集積回路を用いています。それに対してビットコインゴールドではGPUを用いています。
GPUを使うことにより、ビットコインゴールドで採用している「Equihash」アルゴリズムではASICBoostは使えません。さらにGPUを使ったマイニングはASICBoostに比べ導入コストを低くすることができますので、一般レベルの方でもマイニングに参加しやすくなります。

この事によってビットコインのようなマイニング市場の独占は起こりにくくなっています。

今後は高性能化が進むスマートフォンでもマイニングが可能になるかもしれません。それだけビットコインゴールドで採用している「Equihash」は身近なもので誰でもマイニングができるアルゴリズムなのです。

ビットコインゴールドのマイニング面の特徴

マイニングが一般レベルでも可能になるのは、個人などの小規模マイナーが報酬を獲得できるチャンスが高くなること以外にも良い効果があります。多くのマイナーが居ることでビットコインゴールドの市場を健全化する意味合いもあります。

特定のマイニンググループやマイニング企業がマイニングで報酬を独占し、報酬で得たビットコインゴールドを大量売却してしまうと価格の大暴落になりかねません。ビットコインゴールドの取引市場をある程度安定させるには、マイニングに多くの人々が参加できる環境は非常に有効なのです。

マイニングの面でもう一つ特徴を言えば、難易度調整がブロック生成ごとに行われることです。

難易度調整とはマイニングの難易度を調節することで、市場を安定させる目的があります。

ビットコインでは難易度調整は2週間に1度です。その間に高性能なASICBoostを搭載した機器が登場しマイニング速度が上がってしまうと、予定を上回るペースでビットコインが発行されてしまいます。供給量が急に増えると市場価格にも影響が出てきます。そのような問題に対してもビットコインゴールドは対応していて、難易度調整をブロックごとにすることで予定通りの発行になるようバランスが取れています。

ビットコインゴールドの懸念点

ビットコインゴールドへのマイニング参入はハードルが下がったメリットがあると言えますが、懸念材料として「プレマイニング」を実施したことで公開前後に詐欺コインではないかとの批判もありました。プレマイニングとはあらかじめマイニングを行い、最初のブロックに誰がどのくらいビットコインゴールドを保有しているかを記載することです。

一般ユーザーが保有する前に、開発陣や一部の参加者がビットコインゴールドを受け取ることになるため一部の開発関係者のみが得をする詐欺コインではないかと批判されたのです。

使い道は今後公開される予定ですが、6割程度は開発陣によってロックされ使えなくなっています。市場での供給量を調節するために開発陣がロックしているのならば問題はないのですが、ロックされているビットコインゴールド が市場に売りに出されると価値の下落につながります。

ビットコインゴールドの価格推移と今後の期待

ビットコインゴールドは2017年10月の1BTG=0.001BTC(当時レートで約650円)からスタートし、公開当初はその後の期待感から購入者も増え一気に価格が上昇していきます。しかし、すぐに急降下を見せ、保有者には不安を覗かせました。

ですがその不安は仮想通貨バブルに沸いた2017年の12月に払拭され、過去最高値を12月20日に更新し約52,000円まで価格が上昇しました。その後は仮想通貨市場の冷え込みをなぞるように価格が下落していきます。2018年に入っても復調の兆しが見えず、3月には10,000円を割り込んでしまいました。5月ごろには緩やかに価格の上昇傾向が見られていますが6月に入り再びじわじわと下落しています。

2018年6月20日現在、1BTG=3500円ほどとなっておりピーク時に比べると寂しい価格となっています。

ビットコインゴールドが51%攻撃を受けた結果

最近になりビットコインゴールドは、51%攻撃を受けたとの発表がありました。51%攻撃とは取引記録が保存されてあるブロックを、どのブロックチェーンに追加するかの決定(承認)において不正をすることです。

不正な記録をするマイナー、そしてそれを承認するマイニング参加者が悪巧みをすれば不正な記録をブロックチェーンに残すことが可能になってしまいます。そのような51%攻撃がビットコインゴールで起きてしまいました。これにより海外取引所からおよそ20億円のハッキング被害を受けたことも分かっています。

5月末に分かったビットコインゴールドの51%攻撃ですが幸いにして価格の暴落には至っていません。51%攻撃はブロックチェーン技術や強いていうと仮想通貨界全体の信用問題になりかねませんが、価格の暴落に至らなかったのは「ビットコインから分裂した仮想通貨」と言う簡単なものではなく、新たなフォークコインとしての期待感があったからでしょう。

ビットコンゴールドはビットコイン保有者に同数が配られた、もともとの流動性の高さがあります。加えて国内の取引所で取り扱われる可能性も出てきています。ビットコインゴールドの公式サイトに公開予定の取引所にビットフライヤー(bitFlyer)が記載されていました。仮想通貨の取引が盛んな日本でも取り扱われれば、さらなる流動性の向上が考えられます。

機能面でも、リプレイアタックと言って分裂後に仮想通貨の二重送金をさせる攻撃(ハッキング)に対策する機能を実装しました。リプレイアタックに対策を講じたことでセキュリティー面の不安を払拭しています。

流動性やセキュリティー面の改善があり期待感を保ったままの投資家が居たと考えられます。よって、51%を受けたにも関わらず価格が大幅下落にならなかったと言えるでしょう。

ビットコインゴールドを取り扱っている取引所をご紹介!

できれば日本語でスムーズに国内取引所でビットコインゴールドを取引したいと考える方も多いと思いますが、現段階では国内の取引所では、ビットコインゴールドの取り扱いがありません。

とは言え、国内では大手の取引所と言われるbitFlyer(ビットフライヤー)、coincheck(コインチェック)ではビットコインゴールドに問題がなければ、今後ビットコイン保有者に対して同数のビットコインゴールドを付与するとのアナウンスをしています。実現すればビットコインゴールドが国内の取引所でも取引ができるので今よりも流動性が高くなり取引しやすくなるはずです。

国内の取引所では今の所、取り扱いがないので海外の取引所から厳選して2カ所をご紹介します。

Binance(バイナンス)


バイナンスは2017年7月に開設された取引所ですが数カ月にして世界一の取引量になりました。当初は中国国内に拠点を構えていましたが当局の規制もあり香港へと拠点を移し、2018年3月にはマルタへ移転しています。

日本国内でも登録者、口座開設者が多数いるので海外の取引所で真っ先に思い浮かぶのはバイナンス かもしれません。海外の取引所では珍しいスマートフォンアプリもリリースされていて手軽な取引ができるようになっています。

バイナンスのメリットとしては取扱仮想通貨の種類が豊富であること、手数料が安いことがあげられます。取扱種類に関しては140種類まで伸びてきました。海外の取引所の中には数百種類も上場させているところもありますがバイナンスでは厳選した銘柄を取り扱うスタンスです。いわゆる草コインだとしても安全面には重点をおいていますので信頼できる銘柄を扱っていると考えられます。

上場している仮想通貨はビットコイン、イーサリアム、テザー(USDT)とバイナンスの独自トークンであるバイナンスコイン(BNB)の4種類になっています。そのコインを使った取引手数料は0.1%と安く設定され、バイナンスコインでの取引の場合はさらに半分の0.05%となります。

ただし、ビットコインゴールドの取引はビットコインかイーサリアムに限られますのでご注意ください。

バイナンスを利用した取引では「日本語が非対応になった」、「レバレッジ取引ができない」と言ったところは残念なところです。海外の取引所では唯一日本語対応をしていましたが2018年に入り金融庁の指導もあってか日本語非表示になっています。

はじめのうちは取引のしにくさがあるかもせれませんがブラウザでGoogle Chromeを使えば日本語の翻訳機能もありますからすぐに慣れるでしょう。レバレッジ取引ができないのも仮想通貨投資に慣れた方にとっては残念かもしれませんが将来有望な銘柄への投資は十分に楽しめます。

HitBTC(ヒットビーティーシー)


ヒットビーティーシーはイギリスに拠点を構える取引所です。運営も2013年から開始されていますので世界的にみても歴史の長い取引所となります。

最大の特徴は取り扱っている仮想通貨の種類が240種類を越え、250種類に届くところまで来ています。先ほど紹介したバイナンスよりもかなり多い取り扱いになります。特にICO直後の通貨の取り扱いがあり、将来的に価格が暴騰するかもしれない銘柄の購入は魅力的です。

さらに、取引手数料も安く、成行注文の手数料(taker手数料)は0.1%です。指値注文の手数料(maker手数料)は-0.01%とマイナス手数料になっていることから指値で注文すれば取引額の0.01%分がもらえるわけです。基軸通貨となるのがビットコイン、イーサリアム、テザー(USDT)ですから取引に使ったいずれかがもらえます。

海外の取引所は表示されている情報が細く、見にくかったりする場合もあるのですがヒットビーティーシーは取引画面が見やすく構成されているので見方に慣れるのには苦労しないでしょう。さらに、登録する前にデモ機能を使った取引を体験できますので使用感が分かり、その後の取引にもスムーズに移行できるメリットもあります。デメリットよりメリットの部分が大きいので海外の取引所ではバイナンスとともにヒットビーティーシーも登録しておきましょう。

注意点を触れておくとICO直後の銘柄を取り扱うのは良さと悪さが表裏一体の面があることです。将来的に価格が暴騰するであろう銘柄もある反面、詐欺紛いの銘柄も含まれている可能性もあります。

どの銘柄が良いかはホワイトペーパーでどのような理念や方針があるのか、ロードマップで先々の展開がしっかりと練られているかなどの見極めが必要です。ですから、仮想通貨投資の経験が浅いうちはICO直後の銘柄には手を出さない方が無難です。

取引所としての不安材料では運営会社の情報が少ないのが気になります。イギリスに拠点はあるものの運営会社の情報が少なく断定できていません。そう聞くと「急に取引停止になるのでは…」と不安がよぎるかもしれませんが運営歴が長く、取引高でも世界でトップクラスですからいきなり閉鎖になることは考えにくいです。

ビットコインゴールドを扱えるウォレット


ビットコインゴールドを保有したら保管方法も考えなくてはいけません。いろんな場面で話題になっていますが取引所に購入したビットコインゴールドを預けっぱなしにしておくのは非常に危険です。

仮想通貨の取引には「秘密鍵」が重要な役割を持ちますが、取引所に預けた資産については秘密鍵を取引所が預かっている状態です。秘密鍵を言い換えるならば銀行口座の暗証番号です。取引所が暗証番号(秘密鍵)を管理していると、ハッキング被害に遭った時に外部にその情報が漏れてしまい資産の流出に繋がってしまいます。2018年の1月に起った仮想通貨流出事件はその一例になります。

取引所に全財産を預けた状態が一番危険ですから、保有にはウォレットをうまく活用しなければなりません。

リスク管理の面からいうと保有したビットコインゴールドを安全に保管するにはハードウォレットが適しています。ハードウォレットはインターネットに接続がない状態で秘密鍵を保管しますのでハッキングリスクは極めて低いウォレットの種類となります。ハードウォレットと言っても多くの機種があり、中でもUSB型で使いやすい「レジャーノS」は現在人気の機種です。

レジャーノSではビットコインゴールドはもちろん、ビットコインやイーサリアムと言ったメジャーな銘柄を含めて25種類の仮想通貨に対応しています。ハードウォレットで人気の機種には「トレザー」もありますが対応数は13種類となりますのでレジャーノSを購入する方がメリットになるでしょう。今後の対応数も増えていくと予想されています。

レジャーノSを購入する時に注意して欲しいのは、非正規代理店からの購入をするとハッキング被害に遭う可能性があることです。実際にビットコインゴールドの偽ウォレットを購入したユーザーから総額330万ドル以上が盗まれた被害も発生しています。特にツイッターから拡散され運営元がわからないようなウェブサイトでは購入しないようにしてください。

レジャーナノS公式代理店

Ledger Nano S(レジャーナノエス)
販売価格 \15,800(税込)
サポート 日本語でのサポートあり
対応通貨 ビットコイン、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、ダッシュ

大手通販サイトだからと言ってAmazonでの購入、最近利用者が多いフリマアプリのメルカリも含め正規代理店ではない所からの購入は控えましょう。購入したウォレットにウイルスが組み込まれていてハッキング被害に遭う可能性があります。

絶対に正規代理店からの購入することを忘れないでください。ジャーノSを購入したら取引所には取引に必要最低限のビットコインゴールドだけを残し、その他はレジャーノSに移しておきましょう。

ビットコインゴールドのメリットとデメリットまとめ

最後にビットコインゴールドのメリットとデメリットについて解説します。

◆メリット

まずはメリットですがアルゴリズム(Equihash)でも触れたようにGPUを使ったマイニングになることから個人でも参入し、報酬を得やすくなっています。個人でもマイニングに参入する方法にはマイニングプールへ投資し配当を受け取る方法などもありますが機器を用意して参入するよりも報酬はかなり少ないものです。

ビットコインゴールドはビットコインから分裂し、ビットコイン保有者には同数の付与がありましたので既に流動性が高くなっています。歴史が浅いにもかかわらず時価総額ランキングでも上位にいるのは流動性の関係も考えられます。

ロードマップをみると2018年から2019年にかけてライトニングネットワークの実装、サイドチェーンやクロスチェーンの開発、アトミックスワップの開発なども控えていますので今後の市場価値の上昇は十分に考えられます。開発状況など動向には注目していきたいところです。

◆デメリット

デメリットをあげるとやはり51%攻撃を受け、懸念されていたハッシュパワー(マイニングに必要な処理能力を表す数字)の脆弱性が露わになったところです。

ユーザーとすればかなり不安に感じる出来事ですが、ビットコインゴールドの開発陣は取扱をしている取引所に対して承認回数を増やしたり、高額の預け入れを慎重にするよう呼びかけています。

さらに、アルゴリズムを変更、新たなハードフォークによってセキュリティー面はより強固になるとも発していますから一安心と言ったところです。

セキュリティー面に関しても注目し、ビットコインゴールドがより良い仮想通貨になるのか見守りましょう。


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