利用者ますます増加のスマホ決済、圧倒的人気の「Pay」に選ばれたのはどれだ?

調査背景
    スマホ決済は、スマホひとつで買い物ができ、財布要らずで手軽なうえ、利用した分のポイントが還元されるため現金決済よりもお得です。これからスマホ決済を利用するにあたり、多くの決済サービスの中から、どれが一番便利でお得なのか、何を選べば良いか分からない人も多いのではないでしょうか。

    まねーぶの調査ページ「まねーぶ調べ」では、スマホ決済利用者100人に意識調査を行い、人気のスマホ決済のランキング、利用状況、利用者の声を明らかにし、まねーぶディレクターの最上天晴が総評しました。

調査回答者の属性(n=100)

調査対象:全国20代~60代スマホ決済利用者

  • 性別:男性37.0%/女性63.0%
  • 年代:20代21.0%/30代33.0%/40代23.0%/50代18.0%/60代5.0%
  • 婚姻・子供:未婚・子なし47.0%/未婚・子あり7.0%/既婚・子なし13.0%/既婚・子あり33.0%
  • 職業:正社員47.0%/契約社員・嘱託社員2.0%/パート・アルバイト11.0%/フリーランス・業務委託3.0%/自営業・自由業8.0%/専業主婦(主夫)13.0%/学生7.0%/無職9.0%
  • 世帯年収:100万円未満31.0%/100万円以上~150万円未満9.0%/150万円以上~300万円未満22.0%/300万円以上~500万円未満22.0%/500万円以上~700万円未満11.0%/700万円以上~1,000万円未満5.0%

調査1:現在利用しているスマホ決済と今後使ってみたいスマホ決済

現在利用しているスマホ決済、今後利用してみたいスマホ決済ともに、1位が「PayPay」、
2位が「楽天ペイ」

全国20代~60代スマホ決済利用者100人にスマホ決済の利用調査をしたところ、現在利用しているスマホ決済は、「PayPay」が69人と1番多く、次いで「楽天ペイ」38人という結果となりました。
また、今後利用してみたいスマホ決済も、「PayPay」が35人と一番多く、次いで「楽天ペイ」が33人という結果となりました。
やはり、利用店舗の多い「PayPay」が支持を集めていることがわかります。

調査2:スマホ決済の頻度・金額・決済方法

スマホ決済での買い物頻度は「週1〜2回」、利用金額は「1,000円以上5,000円未満」、
支払方法は「クレジットカード払い」が1番多い

スマホ決済での買い物頻度については、「週1〜2回」と回答した人が32.0%と最も多く、次いで「週3〜4回」が23.0%という結果となりました。コンビニやスーパーなど多くのお店で使えるようになり、日常的な買い物でのスマホ決済利用者増加の傾向がもたらした結果と言えます。
また毎月の利用額は、「1,000円以上5,000円未満」と回答した人が37.0%と最も多く、次いで「5,000円以上10,000円未満」、「10,000円以上30,000円未満」がそれぞれ32.0%と続きました。
スマホ決済の支払方法については、「クレジットカード払い」が36.0%と突出しており、スマホ決済でのポイントとクレジットカード利用のポイントの二重取りを意識し、賢く利用している人が多いことが伺える結果となりました。

調査3:スマホ決済を利用し始めた時期・理由

スマホ決済を利用し始めた時期は「2020年9月以降」が一番多い、
使い始めた理由の1位は「ポイントが貯まる」

スマホ決済を利用し始めた時期は、「2020年9月以降(マイナポイント事業スタート後)」が36.0%と一番多い結果となりました。利用金額の25%が還元される点を魅力に感じ、スマホ決済の利用者増加への後押しとなっている状況が見えます。また意外にも、経済産業省のキャッシュレス・消費者還元事業は、スマホ決済の利用者増にあまり影響しなかったこともわかります。
またスマホ決済を利用し始めた理由については、1位が「ポイントが貯まる」82人、2位が「便利だと感じた」44人、3位が「使えるお店、サービスが多い」32人という結果となりました。

調査4:スマホ決済利用者の声(お得な使い方、不満点など)

ポイント還元率を意識した使い方多数、しかし操作や機能の不満、不正利用などのマイナスの声も多い

スマホ決済のお得な使い方や失敗体験談など、利用者の声をご紹介します。

便利になった点・お得な使い方

LINE PAYは、指定のクレカ払いにしておくとランクに応じて3%のポイントバックがあったり、毎月ドラッグストアやコンビニで10%オフで購入出来るクーポンが貰えます。(40代女性)
スマホ決済を利用するまでは、財布にはある程度現金が入っていないと心配で、特に買うものがなくても毎月決まった額銀行でお金を下ろしていました。現金を持つとつい無駄遣いをしてしまいがちだったのが、スマホ決済にしてから必要なものしか買わなくなり、無駄遣いが減りました。PayPayは月に50回以上決済すれば翌月の還元率も上がるので、足りなさそうなときは数回レジに並んで決済し直したりしています。(20代女性)

不満点・失敗体験談

意外に不便に感じている。スマホを取り出すことに加えてバーコードを表示する手間があったり、表示しても読み取り機がなかなか反応しなかったり。ポイント還元は魅力的だが、支払時に使いにくいと思う点は多い。(30代男性)
ポイントがダブルで貯まってお得になると思っていたのにクレジットカード払いだと対象外となっていて、とても不満にいました。カードの明細も利用したお店がでないので不便です。アプリの機能を知らずに使用したことで、詐欺にあったこともあります。(40代女性)

総評

最上天晴
最上 天晴
まねーぶディレクター
使用しているスマホ決済の結果を見ると、利用できる店舗やサービスが多いものが人気の上位になっていますね。
PayPayはポイント還元率が0.5%と高いわけではありませんが、利用できる店舗・サービスが多いですし、頻繁にキャンペーンを打っているので、ユーザーにとっては魅力的に見えていることが分かります。

スマホ決済を使い始めた時期が「マイナポイント事業スタート後」が「キャッシュレス消費者還元事業時」よりはるかに多いのは、スマホ決済の認知度がこの1年が格段に高まったこと、コロナによって「キャッシュレス」の意識が高まったことが要因でしょう。

最近では地方自治体とスマホ決済の企業が連携して、最大30%を還元するキャンペーンが行われています。
PayPayは82の自治体(予定含む)と連携しており、これからさらにスマホ決済の利用者が増えていくことが予想されます。
プロフィール
株式会社GV・メデイアディレクター。
クレジットカード・電子マネーの専門家。

早稲田大学卒業後、日之出出版、扶桑社、主婦の友社で20年に渡り、雑誌・書籍の編集に携わる。
2012年に主婦の友社を退社し、株式会社GVのメディアディレクターに就任。

クレジットカードや引越しをはじめ、様々なジャンルのメディアを立ち上げた。電子マネー、クレジットカード、カードローンなどが高度に複雑化しているにもかかわらず、一般ユーザーに分かりやすい情報を提供するWEBメディアがないことを危惧。ユーザーファーストなお金のWEBメデイアとして「まねーぶ」を2018年に立ち上げる。
クレジットカード、電子マネー、カードローンなどお金周りの情報に強いが、特にクレジットカードと電子マネーの情報に精通している。クレジットカードや電子マネーへの深い知識を活かして、専門家プロファイルでクレジットカードの専門家として活動、オンライン講座「あなたにピッタリのクレジットカードの選び方」も定期的に開催している。
調査概要
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2020年9月24日~2020年9月29日
  • 調査対象:全国20代~60代スマホ決済利用者100人対象
  • 調査結果は小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計値は必ずしも100とはなりません。
  • 調査資料は調査期間時点における回答結果に基づいて作成されたものですが、情報の正確性・完全性を保証するものではありません。

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