流行に敏感な学生たちが利用するスマホ決済サービスとお得な使い方は?

調査背景
    キャッシュレス決済の普及が加速し、数年前と比べて決済方法も格段に増えました。種類がたくさんあって何を使えば良いか分からないという声もよく耳にします。そんな中、スマホやアプリを使いこなし、クーポンやキャンペーン情報をいち早くキャッチしてお得に利用する若者も多くみられます。流行に敏感な学生たちに人気の電子マネーや、最新のお得な使い方を知りたい大人もいるのではないでしょうか。

    まねーぶの調査ページ「まねーぶ調べ」では、スマホ決済を利用している学生54人に意識調査を行い、学生に人気のスマホ決済、利用店や頻度、学生ならではのスマホ決済のおすすめの使い方を明らかにしました。

調査回答者の属性(n=54)

調査対象:全国学生スマホ決済利用者

  • 性別:男性37.0%/女性59.3%/未回答3.7%
  • 年齢:未成年22.2%/成人(20歳以上)77.8%
  • 学校:高等専門学校11.1%/専門学校7.4%/4年制大学66.7%/大学院14.8%
  • 居住形態:実家(戸建て)35.2%/実家(賃貸)16.7%/一人暮らし(賃貸)40.7%/学生寮3.7%/その他3.7%
  • アルバイト月収:収入なし18.5%/3万円未満33.3%/3万円以上~5万円未満20.4%/5万円以上~10万円未満20.4%/10万円以上7.4%

調査1:学生のスマホ決済利用状況(場所・頻度・金額)

学生に人気のスマホ決済1位は「PayPay」
利用店は「コンビニ」、利用金額は「1,000円以上5,000円未満」が1番多く、
6割以上が「週1回以上」利用

全国学生スマホ決済利用者54人に意識調査をしたところ、利用しているスマホ決済は、1位が「PayPay」31人、2位が「LINEPay」19人、3位が「メルペイ」14人という結果でした。

また、利用店やサービスについては、「コンビニ」が48人と突出した結果となりました。利用頻度は、6割以上が「週1回以上」利用していることがわかりました。利用金額は、「1,000円以上5,000円未満」が33.3%と最も多く、次いで「5,000円以上10,000円未満」が22.2%、「1,000円未満」、「10,000円以上30,000円未満」がそれぞれ20.4%と続き、回答が分かれました。

調査2:一番使いやすいのはどれ?(現金・クレジットカード・スマホ決済・電子マネー)

学生が1番使いやすいと感じているのは「スマホ決済」

現金、クレジットカード、スマホ決済、電子マネーの中で一番使いやすいのはどれかについては、「スマホ決済」が38.9%と一番多く、次いで「現金」が33.3%、「クレジットカード」が14.8%、「電子マネー」が13.0%と続きました。
スマホひとつで簡単かつスムーズに支払いができるうえ、少額から利用できるスマホ決済は、スマホを使いこなす学生から多くの支持を集める結果となっています。

調査3:学生ならではのスマホ決済の使い方

飲み会代やガソリン代など学生同士の割り勘では、スマホ決済にて送金しあうのが当たり前

流行に敏感な学生たちはどのようにスマホ決済を使いこなしているのでしょうか。
学生ならではの使い方をご紹介します。

友達との飲み会代や、ドライブの際のガソリン代など、割り勘機能で支払い主に送れて楽になりました。誕生日プレゼントや課題を手伝ってくれた子へのお礼で、スタバカードなどを送れるのもいちいちプレゼントを用意して手渡す手間が省けて便利です。最近は、同窓会の会費をLINEPayで集めたり、結婚式の引き出物にLINEギフトを利用していて驚きました。(女性/4年制大学)
PayPayは、親からのお小遣いをもらうために使っています。送金してもらったら、タップ一回ですぐに受け取れるので便利です。友達同士でお金の貸し借りをしたときも、スマホに誰に何円送金したという記載があるので、安心して貸し借りができます。(女性/大学院)
LINEPayは101円以上で使える100円オフクーポンなどが多くあり、ほぼ無料で買い物できることが多い。また、ATMで手数料がかからない時間と授業が重なっていることも多く、いつも手数料を多めに取られていましたが、スマホ決済でお金をおろすことがなくなり手数料の心配が減りました。(男性/高等専門学校)

以上のように、飲み会代やドライブ時のガソリン代などの友達同士でのお金の受け渡しや、友達へのちょっとしたプレゼントには、当たり前のようにスマホ決済が使われています。同窓会費や結婚式の引き出物にもスマホ決済が利用されている点はスマホを使いこなす学生ならではの使い方だと驚く人も多いのではないでしょうか。このように、今後もスマホ決済の新しい使い方が、流行に敏感な学生からどんどん広がっていくことが予想されます。

総評

最上天晴
最上 天晴
まねーぶディレクター
今の学生は小さい頃からインターネットに慣れ親しんで育ってきた、いわゆるデジタルネイティブ世代。
スマホ決済にも当然抵抗がないので、我々では思いつかない使い方をしていることに驚かされますね。

こうした学生のニーズを企業側が汲み取ることで、新しい機能やサービスが誕生し、それをさらに柔軟な発想で使いこなすという、良い循環が起こる可能性をすごく感じます。
生まれた時からスマホがあるスマホネイティブ世代が、学生になる頃には現金という概念が完全に過去のものになっているかもしれません。
プロフィール
株式会社GV・メデイアディレクター。
クレジットカード・電子マネーの専門家。

早稲田大学卒業後、日之出出版、扶桑社、主婦の友社で20年に渡り、雑誌・書籍の編集に携わる。
2012年に主婦の友社を退社し、株式会社GVのメディアディレクターに就任。

クレジットカードや引越しをはじめ、様々なジャンルのメディアを立ち上げた。電子マネー、クレジットカード、カードローンなどが高度に複雑化しているにもかかわらず、一般ユーザーに分かりやすい情報を提供するWEBメディアがないことを危惧。ユーザーファーストなお金のWEBメデイアとして「まねーぶ」を2018年に立ち上げる。
クレジットカード、電子マネー、カードローンなどお金周りの情報に強いが、特にクレジットカードと電子マネーの情報に精通している。クレジットカードや電子マネーへの深い知識を活かして、専門家プロファイルでクレジットカードの専門家として活動、オンライン講座「あなたにピッタリのクレジットカードの選び方」も定期的に開催している。
調査概要
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2020年10月9日~2020年10月16日
  • 調査対象:全国学生スマホ決済利用者54人
  • 調査結果は小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計値は必ずしも100とはなりません。
  • 調査資料は調査期間時点における回答結果に基づいて作成されたものですが、情報の正確性・完全性を保証するものではありません。

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