キャッシュレス決済利用者1000人に聞いた「1番使われている決済サービス」はどれ?

調査目的
    2019年10月に実施される消費増税に伴う消費者負担緩和のため、キャッシュレス決済時のポイント還元策(9か月間実施)が施行され、キャッシュレスは私たち消費者に欠かせない決済手段となるでしょう。
    キャッシュレス事業の新サービスやキャンペーンなど競争激化する中、消費者に1番利用されているキャッシュレス決済はどれなのでしょうか。そして支持率の高いキャッシュレス決済サービスには、どのようなメリットや利便性があるのかを明らかにするため、全国20歳~69歳のキャッシュレス決済利用者1000人を対象に「キャッシュレス決済の利用調査」を実施しました。

1. 利用しているキャッシュレス決済方法

1-1. クレジットカード/デビットカード

最も利用者の多いカード決済サービスは「楽天カード」

クレジットカード/デビットカード利用調査
キャッシュレス決済利用者1000名の調査では、クレジットカード利用件数は1192件と最も多く、決済システム導入店舗数が多いこともありメジャーな決済手段といえます。
なかでも、「楽天カード(364件)」はクレジットカード利用者のおよそ3人に1人が保有・利用していることがわかりました。

また、デビットカード利用件数は172件とクレジットカード利用件数に比べて3割と少ない印象です。うち、「VISAデビット(84件)」がデビット利用件数のおよそ半数を占めていることがわかりました。

楽天カードの特徴
運営会社 楽天カード株式会社
サービス開始日 2005年6月
対象年齢 18歳~(高校生を除く)
入会金(発行費)/年会費 無料/無料
利用可能店舗数 4,000万店(VISA)
利用限度額(1ヶ月あたり) 10万円~100万円※入会審査により決定
ポイント還元率 1%
キャッシュレス・消費者還元制度対象
支払いタイミング 後払い(銀行口座引き落とし)
決済方法 カード払い
公式サイト 楽天カード
VISAデビットの特徴(SMBCデビット参考)
運営会社 株式会社三井住友銀行
サービス開始日 2017年7月
対象年齢 15歳~(中学生を除く)
入会金(発行費)/年会費 無料/無料
利用可能店舗数 4,000万店
利用限度額(1ヶ月あたり) 100万円
ポイント還元率 0.5%
キャッシュレス・消費者還元制度対象
支払いタイミング 即時払い(銀行口座引き落とし)
決済方法 カード払い
公式サイト VISAデビット

1-2. 交通系・流通系電子マネー(カード型)/スマホ決済(QRコード・ポストペイ型)

最も利用者の多い電子マネー決済サービスは「nanaco」、コード決済サービスは「LINE Pay」

交通系・流通系電子マネー(カード式・タッチ型)/スマホ決済(コード決済・ポストペイ型)利用調査
交通系・流通系電子マネー(カード型)の利用件数は1175件で「nanaco(263件)」が最も多く、次いで「Suica(240件)」、「WAON(224件)」と交通系・流通系電子マネーの代表3社が割合を占めています。

スマホ決済(コード決済・ポストペイ型)利用件数は1097件で「LINE Pay(313件)」が最も多く、次いで「PayPay(218件)」、「楽天ペイ(202件)」と大規模な還元キャンペーンを実施したサービスの利用率が目立ちます。

nanacoカードの特徴
運営会社 株式会社セブン・カードサービス
サービス開始日 2007年4月
対象年齢 全年齢
入会金(発行費)/年会費 300円/無料
利用可能店舗数 46万店
利用限度額(1ヶ月あたり) なし
ポイント還元率 0.5%
キャッシュレス・消費者還元制度対象 △(未定)
支払いタイミング 前払い(現金入金・クレジットカード入金など)
決済方法 カード払い/モバイル決済
公式サイト 電子マネー nanaco
LINE Payの特徴
運営会社 LINE Pay株式会社
サービス開始日 2014年12月
対象年齢 全年齢
入会金(発行費)/年会費 無料/無料
利用可能店舗数 100万店
利用限度額(1ヶ月あたり) なし
ポイント還元率 0.5~2%※前月の利用額により変動
キャッシュレス・消費者還元制度対象
支払いタイミング 前払い(現金入金・銀行口座入金など)
決済方法 モバイル決済
公式サイト LINE Pay

2. キャッシュレス決済時に重視する点

キャッシュレス決済時に最も重視するのは「ポイント還元率」

キャッシュレス決済時に重視する点

キャッシュレス決済時に重視する点として、「ポイント還元率(26.6%/1596ポイント)」が最も高く、消費増税に伴うポイント還元策への意識が高いことが伺えます。
次いで、「セキュリティ(20.0%/1200ポイント)」、「利用店舗数の多さ(15.8%/948 ポイント)」、「スムーズな支払い(13.7%/820 ポイント)」の順に回答が多く、4項目で8割近くを占める結果となりました。

3. キャッシュレス決済時の利用頻度

およそ3人に1人が毎日1回以上はキャッシュレス決済を利用

キャッシュレス決済の利用頻度
キャッシュレス決済の利用頻度調査では「1日1回以上利用する人」が31%という結果から、少額でもキャッシュレス決済を利用している傾向が読み取れます。
また、週1回以上の頻度では86%という結果から、キャッシュレス決済は私たちに身近な決済手段であるといえます。

4. キャッシュレス決済利用開始年度

キャッシュレス決済利用者は2015年から急増

キャッシュレス決済利用開始年度
キャッシュレス利用者によるサービス利用開始年度調査では、この10年間で約3.6倍と右肩上がりで増加しています。
とくに「電子マネー(交通系・流通系IC)」「スマホ決済(QRコード・ポストペイ型)」だけで見ると5.6倍と急増しており、利用者の多い「LINE Pay」のサービスが開始した2014年末~2015年頃からいっきに普及したことがわかります。

5. 「現金」vs「キャッシュレス」

およそ7割が「現金よりもキャッシュレス決済が便利」と回答

現金/キャッシュレス支持率

決済手段として、“現金とキャッシュレス決済どちらが便利ですか”という問いでは、「現金(4%)」、「どちらとも言えない(27%)」に対して「キャッシュレス決済(69%)」と7割近くの人がキャッシュレス決済を支持する結果となりました。
ポイント還元施策と利用店舗数の増加などの理由から利用しやすい環境になり、キャッシュレス決済の普及が伺えました。

FP監修コメント

伊藤 亮太
伊藤亮太FP事務所代表
スキラージャパン株式会社取締役 
キャッシュレス決済手段が数多く出そろうことで、利用者が拡大し、いつでもどこでも現金を持たなくても買い物ができるようになってきています。今後、さらなる普及が見込まれますが、現金を持ち歩かなくてもよい、還元率が高い、スムーズな支払いができる点が支持を得ているのだと思います。
とはいえ、まだまだ利用できない場所も多いのは事実です。消費増税に併せて、キャッシュレス決済が普及し利用店舗数が増加することが期待されるため、近い将来どこでも利用できるようになるかもしれませんね。その際にはどこでいくら利用したのか、家計簿アプリ等で把握できるようにしておくと使いすぎも防ぎながら利便性をおった使い方ができることでしょう。
プロフィール
慶應大学大学院商学研究科修了後、証券会社にて営業・経営企画部門、社長秘書等を行う。また、投資銀行業務にも携わる。現在、資産運用と社会保障(特に年金)を主に、FP相談・執筆・講演・を行っている。東洋大学経営学部ファイナンス学科非常勤講師。2019年発売の監修本として『ゼロからはじめる! お金のしくみ見るだけノート』(宝島社)がある。
【HP:伊藤亮太FP事務所
調査概要
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2019年8月1日~2019年8月3日
  • 調査対象:全国20歳~69歳男女1000名(キャッシュレス決済利用者限定、複数回答項目あり)
  • 調査監修:FP伊藤亮太

  • 関連記事

    記事一覧

    おすすめの電子マネー