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知らないとこんなに損!ローンの支払い額計算

住宅ローンに車のローン、教育ローンから用途を問わないフリーローンまで私たちの生活はローンと切っても切れない関係にあります。
「ローンの金融機関を選ぶときは利息が安い方がいい。」たしかに、利息は重要項目です。
ですが、その後に新たなローンを組むことや、ローンを組んだ後のことを考えたことはありますか?きちんと計算して最終の総支払額を出してみると、意外な結果に「こんなに損をするんだ…」と驚くことでしょう。
そこで今回は、ローンの支払い額について、簡単な計算をしながら一緒に学んでいきましょう。

ライフプランもセットして!もうローンも怖くない

住宅ローンを支払いながら車を購入することは、生活の中でもよくあることだと思います。
その場合、頭金を入れたり、月々の支払い額に不安がある場合はフルローンにしたり、様々な支払い方が検討されてます。

しかし、「住宅ローン」にこの支払いが関係してくるとは思わない方がほとんどです。特に頭金を入れる余裕がある場合は、このような試算が大切になるので支払いのシミュレーションを行いましょう。

シミュレーションには、銀行、金融機関のHPや下記リンク先を参考にFPを頼らずとも簡単に試算ができるのでお試しください。

全国銀行協会

金融広報中央委員会

Aさんの場合

現在、住宅ローン 2500万円 (金利1.4%、支払い期間25年)
購入予定の車  300万円(金利2.8%、支払い期間5年)
頭金に使える余剰金 100万円

住宅と車の金利差だけ見ると、1.4%オートローンが高いです。
これから新たに購入する車のほうに頭金を入れることにしました。

住宅ローンの月々の返済額  98,814円
住宅ローンの総支払額  29,644,200円

頭金を入れなかった

(借入額300万円の場合/支払い期間5年)
オートローンの月々の返済額 53,640円
オートローンの総支払額  3,218,400円

頭金を入れた

(借入額200万円の場合/支払い期間3年)
オートローンの月々の返済額 57,987円
オートローンの総支払額 2,087,532円

支払額は少し増えてしまいますが、総支払額の軽減のため3年でローンを組むことにしました。

シミュレーションとして仮に5年で支払った場合

(借入額200万円の場合/支払い期間5年)
オートローンの月々の返済額 35,760円
オートローンの総支払額 2,145,600円

支払い総額で58,068円の差がでました。
月々の支払いに余裕がある場合は、支払い期間を短く設定してあげると節約になります。

また、反対に月々の支払いを低く抑えたいときは支払い期間を長くしてあげると支払額は軽減され家計への影響は少なくなり、総支払額は増えます。

100万円を繰上げ返済に?こんなに効果がありました

新たに購入する車の頭金として100万を使おうとしていたAさん。
が、この試算をしてみたところ考えがちょっと変わったようです。

仮に100万円を住宅ローンの繰上げ返済に充てた場合は支払い総額にどのくらい差がでるのでしょうか。
計算してみると、

100万円を繰上げ返済・支払い期間を短縮した場合

住宅ローンの月々の返済額  98,814円
住宅ローンの総支払額 28,271,235円

住宅ローン繰上げパターン29,644,200円-28,271,235円=1,372,965円

短縮した期間の利息がそっくりカットされるのでこのようなメリットがあります。
ここでオートローンの頭金を入れた場合と入れなかった場合の差額と比較します。

オートローン頭金投入パターン3,218,400円-2,087,532円=1,130,868円

住宅ローン繰上げ-オートローン頭金投入1,372,965円– 1,130,868円=242,097円

となり、この場合は住宅ローン繰上げ返済のほうがメリットが大きいことがはっきりとわかります。ただし、100万円を繰上げ返済に充てた場合月々のオートローンの支払い額は支払い期間を延長しない場合は、月々53,640円の5年間の支払いになります。

なのでその金額を余裕持って支払えなければ、繰上げ返済をするべきではないでしょう。
また、急な出費が見込まれる場合も同様なので頭金の使い方は収支のバラスンスをみて考える必要があります。

同じ100万円の使い方でも、このように支払い総額の差がでるのでこの例では住宅ローンでしたが、他のローンの場合でも同様に総支払額を計算して考えると損をしません。
特に、借入額が大きい場合と借入期間が長い場合、金利が著しく高い場合は要チェックです。

繰上げ、頭金投入で気をつけて欲しいこと

ローン支払いシミュレーションの計算が案外容易にできるようになって、支払い期間の短縮がもたらす節約効果の大きさなどわかったのではないでしょうか。

「今手元に90万円くらいある…ちょっとプラスして住宅ローンを繰上げ返済しちゃおうかしら」と思った方は、ちょっと待って下さい。

満期になった手つかずの定期預金、そういったお金から捻出して十分に生活資金を確保できているのであれば問題ないのですが、繰上げ返済や頭金の捻出のために生活が圧迫され想定外の出費(冠婚葬祭、住宅補修、事故)などで手元に現金がないとその支払いのために新たに高い金利でローンを組まないといけないので、本末転倒な結果になることもあります。

金利の違いで総支払額はどのくらい違う?

ちなみに用途を問わないフリーローンの金利は、金融機関によっても大きく異なるのでローンを検討する方はよく比較してみましょう。

一例ですが、以下の銀行ローンを比較すると倍以上金利が異なります。

野村信託銀行 野村Webローン
金利(年率)1.5%

千葉銀行 ちばぎんフリーローン クイックパワー
金利(年率)4.3% ~ 14.8%

注意ポイント

こちらに記載した金融機関の金利は2018年8月時点のものであり、変動することがございます。また、あくまで金利の一例として取り上げたもので特定の金融機関を推薦するものではないことをご理解ください。

 金利別に返済期間5カ月で借入した場合の総支払額
  • 金利(年率)1.5%の場合:501,877円
  • 金利(年率)4.3%の場合:505,388円
  • 3,511円の差

申し込みには条件付きの場合もあるので、そのあたりも加味した上で金利の安い金融機関を選びたいです。
特に金利の安さが魅力的だった「野村信託銀行 野村Webローン」は野村證券に預けている株式・投資信託などを担保にして借り入れることが条件なので、すでに取引がある場合を除いて、急な出費で今すぐお金を借りたいとき実際に利用するのはハードルが高いかもしれません。

ライフプランもセットにして!もうローンも怖くない

このように実際にローンの総支払額の計算を、実際の数字を当てはめて行うと現在のローンの借入れや、支払い額を改めて見直すことができますね。
その上で新たなローンの支払いを検討すると賢く返済していくことができるので今回のシミュレーションは覚えておいて損はないと思います。

さらに長期的なライフプラン、ライフタスクも分かる範囲でピックアップしておくと、「この年は家族で海外旅行に行くから返済より旅行資金としてよせておこう」、「家の補修は急ぐから、ここはローンを検討しよう」と、計画を立てることができます。

資金計画がきちんと行われていれば、無謀な返済計画や毎月かつかつのローンの支払いは避けられます。数字に囚われてしまい「ローンの早期返済」「目標額の貯金」一点だけを見ていると、思わぬところで躓いてしまうかもしれません。
ライフプランもセットにした広い視点で、無理ない返済と家計管理を行っていきましょう。

このコラムの執筆者

藤澤環奈/ファイナンシャルプランナー・ライター・会社員
藤澤環奈/ファイナンシャルプランナー・ライター・会社員

介護のため一時離職。FP資格を活かしたライターとしてライフプラン、節約、住宅ローン、教育資金、投資、終活などの記事を多数執筆。その傍らクラウドソーイングセミナー講師を務める。「読者、お客様と一緒に学ぶ」という姿勢を大切にわかりやすい言葉で、等身大のアドバアイスを行っている。


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