株の初心者
投資の初心者にとっては、株は難しくて損をする可能性もあって怖いというイメージを持たれている方は多いのではないでしょうか。
そこで、投資の初心者にとってもわかりやすい、株式投資の入門から始め方、株の口座開設方法や買い方や売るタイミング、銘柄の選び方や株主優待、IPO、株式投資の勉強方法や用語などについて説明します。
株初心者入門~株式投資とは
株を買うということはどういうことなのでしょうか。
株を買うことは、企業が発行する株式を購入するということをいいます。
簡単に言うと、投資家が出資することにより、会社のオーナーの一員となり、株主の権利を取得することです。
投資家は、株主の権利を得ると、配当金や株主優待を受ける権利や、株主総会に出席する権利を得ることができます。
また、その会社の価値は、企業の業績や将来性、資産などを元に、投資家が取引所で売買されることで決定されます。
一方、企業側としては、発行した株式を投資家に買ってもらうことで事業の運営や新規設備に投資したりする資金を得ることができます。
初心者のための株の始め方
株を買うためには、証券会社を通して証券取引所を介して売買する必要があります。
つまり、株の売買を始めるためには証券会社に口座を開設しなければならないのです。
たくさんの証券会社がある中で、どの証券会社を選べば良いのか、どうやって証券会社を選べば良いのか分からない方は多くいらっしゃると思います。
そこで、これから株を買うまでの流れについて、どのように証券会社を選び、どのように口座を開設し、そして、どうやって株を買っていくのかについてお話しいたします。
初心者のための証券会社の選び方
初心者は、どのようにして口座を開設する証券会社を選べばよいでしょうか。
まず、手数料の安さや、サポート体制が整っているかなど、自分に合った証券会社を探すことから始めます。
証券会社を選ぶ際に参考となる点は、手数料体系やサポート体制、IPOの抽選方法や当選しやすいかどうか、アナリストレポートの提供、取引を支援するためのツールや情報分析ツール、携帯電話やタブレットからの注文を行うことはできるのかなど、多くの検討すべき項目があります。
それぞれで投資方針や情報分析の手法も異なると思いますので、自分に最も合った証券会社を選んでください。
特に手数料に関しては、証券会社を選ぶ際に最も重要となる要素であると思います。
発注手数料の手数料体系については、1日あたりの約定金額の総額で手数料が決定される場合と、一回一回の取引についての約定金額で手数料が決まる場合などで手数料体系が異なる場合があります。
一日に何度も発注したりする場合であれば、1日あたりの約定金額の総額で手数料が決まる手数料体系のほうが安くなると思いますし、そうでない場合であれば一度あたりの約定金額で手数料が決定される場合の方が手数料は安くなると思います。
もちろん、手数料体系以外の他のサービスの優劣も大切です。
場合によっては、複数の証券会社に口座を開設するということを検討してもよいでしょう。
さらに、証券会社によって様々なお得なキャンペーンなどを行っている場合が行われることもあります。
うまくキャンペーンを利用することで、有利に株式投資を行うことができるかもしれません。
アプリでも取引できるの?
日中、仕事などでパソコンから株式の発注ができないサラリーマンにとっては、株式投資をするにはスマートフォンを使うしかありません。
スマートフォンで株式投資は可能なのでしょうか。
実は、最近の証券会社は、スマートフォンからの投資にしっかり対応している場合がほとんどで、証券会社によっては売買用のアプリも用意されている場合もあります。
外出が多くパソコンを常に見ることができない投資家であっても、スマートフォンにダウンロードされたアプリで株式取引を行えるので安心です。
株の口座の開設方法
まず、証券会社に口座を開設したからといって、すぐに株を買わなければならないということはありません。
口座を開設し、入金はしたもののすぐに取引は行わず、株を買うタイミングをじっくりと何ヶ月も待ってから株を買われる方もいらっしゃいます。
では、口座を開設開設する際にはどうしたらいいのでしょうか。
まず、証券会社のホームページにアクセスをし、口座開設の手続きをします。
名前や住所、投資方針や運用予定金額などを入力します。
また、その際には、各証券会社によって必要な本人確認書類の写しなどが必要となります。スマホやタブレットでから応募する際にはそれらの書類をカメラ機能などで撮影をしてファイルによって送ることで手続きを行うことができる証券会社もあります。
これらの手続きを終えると、数日後にログインするためのパスワードや、取引するための暗証番号などが送られてきます。
そして、パスワードや暗証番号を入力してログインし、株式を購入するための資金を入金ができ次第、取引することが可能となります。
株の買い方について
口座開設が完了し、入金が完了したら、いよいよ株を買ってみたくなりますよね。それでは、どのようにして株を買っていくのでしょうか。
まずは、買いたい株を選びます。
どの株を買えばいいのかが、株式投資の際には最も大切となります。
「安く買って高く売る」が基本です。また、値動きの激しい株はそれだけリスクも大きいものです。
大きく利益が出る可能性が高ければ、大きく損失を出す可能性も高いということを忘れないようにしてください。
注文の出し方は、簡単です。
購入したい銘柄の株価をチェックし、今の株価で買いたいとなれば成行という注文を出します。
一方で、今の株価よりも低い水準で買いたいという場合であれば 「指値注文」という発注形式を選択します。
指値注文は、株価を指定して発注するもので、例えば、現在の株価が1000円であるのに対して、「現在の株価は高いために900円で買いたい」と思えば 900円の指値注文を出します。
また、指値注文で指定した株価は変更することができます。
例えば、「900円まで株価は下落しないだろうから950円で買いたい」という場合であれば、950円に指値の変更をすればいいのです。
もしくは、「900円は少し高いのでもっと下の850円で買いたい」ということであれば、指値注文を850円に注文を変更するということもできます。
株を買う際には、状況に応じて注文方法を検討することが大切です。「株は安く買い、高く売る」が基本ですので、常に意識しておきましょ
う。
株はいくらから買えるのか
口座開設が完了したら、入金を行います。
それぞれの株によって最小売買単位が異なっており、ミニ株など、売買単位がより小さいものもあります。
また、株価も様々ですから、株によって必要となる金額も変わってきます。
少ないものでは、1万円もかからずに購入できる株式もあれば、多いものでは数百万円も必要となってくる場合もあります。
それでは、株式投資をする際には、いったいどのくらいの金額を入金すれば良いのでしょうか。
株式投資は元本が保証されているわけではなく、元本を毀損するリスクがありますので、全財産を入金するということはお勧めしません。
最も大切なのは、余剰資金がいくらあるのかということです。
例えば、思いがけない事故や病気などで仕事を失った場合のために必要なお金や、教育費や住宅ローンなどの使い道が決まってるお金については別途確保しておく方が良いのではないかと思います。
その一方で、それ以外のお金については、積極的に投資に回すということも良いのではないかと思います。
特に若い人にとっては、運用で万が一失敗したとしても、定期的な給与がありますから積極的にリスクを取るということも出来るでしょう。
株を売るタイミング
いくらになったら株を売ればいいのか、長期間保するのかを決めておくことはとても重要です。
長期間保有するのであれば、日々の株価についてあまり気にしなくてもよいかもしれませんが、一定の株価で売却したいという投資方針であれば、あらかじめ指値注文で一定の金額での売却注文を出すということもできます。
また、証券会社によっては、逆指値注文と呼ばれる注文形式を行うことができる場合もあります。
これは、普通の指値注文では株価が一定の価格まで上昇した場合に売却することができるというものですが、逆指値注文の場合は一定の株価よりも下回った場合に売却することができるというものです。
逆指値注文という取引をうまく利用することによって、想定以上の損失を防ぐことができる可能性を高めることができます。
株の儲けや失敗について
株を買って売却した場合、儲けが出ることもあれば、損をして失敗することもあります。
そこで、株の儲けや失敗についての事例をご紹介いたします。
株の儲かった例を一つ挙げると、インターネットのサイトで有名なヤフーの株式が有名です。
ヤフーは1997年11月に上場し、公募価格は70万円で初値には200万円がつきました。
その後、ヤフーは株式分割を繰り返し、当初の1株は、いまでは81万9200株にまで増えました。現在の株価を500円とすると、当初の1株70万円だったものの資産価値は、今では約4億円ということです。
大変夢のある話ですよね。
今なら、ロボットやバイオ、AI、ドローン、VRなど、将来飛躍的に成長するような産業の中に宝石はまだ眠っているのかもしれません。
一方で、株の失敗例でよくある事例を挙げてみます。
初心者がよくあるパターンとしては、株価が急に値上がりしたときに飛びついてしまったものの、下落も急で見る見るうちに損失が膨らんでしまって塩漬けになってしまうことでしょう。
例えば、2017年11月9日に日経平均株価は23382円に達しました。
このとき、前日比でも+469円と、大変大きく株価が上がったものですが、後場に大きく崩れました。
トヨタ自動車の株を7304円で100株買って、後場の安値の7065円で売却してしまったとすると、わずか三時間ほどで23900円の損失となりました。
上昇トレンドにおいての急落時は、どうしても「またすぐに上がるだろう」と思い、損切るタイミングを逸してしまいがちです。
損切るタイミングを防ぐためには、買いを入れる前にあらかじめ撤退ラインを決めておくことです。
今では逆指値という注文方法もありますから、買い注文が約定したらすぐに逆指値の売却注文を出し、ある一定のラインまで下落してしまったら成行で売却注文を出すというように、私情をあまり入れることのないよう下落時の準備をあらかじめ行っておくことも重要です。
また、仕手株と呼ばれる値動きの激しい株に手を出してしまうときには特に要注意です。
初心者がデイトレードを始める際、値動きが激しいからといって手を出してしまうことがあるのですが、大変危険です。
仕手株とは、ある一部の投資家集団が集中して買い上げて、業績が大してよくもなく、また、何か材料視されるようなニュースがなくても、株価が急騰したり急落したりすることが特徴です。
高値で保有してしまうと、連続してストップ安となることもよくありますので、特に注意が必要です。初心者が仕手株に投資をすることは避けるのが望ましいです。
初心者が株の銘柄を選ぶ方法
株を買うためには、まず銘柄を決める必要があります。
現在の株式市場における上場企業数は全部でいくつあると思われますか。
2018年1月26日現在では、東証一部では2066社、東証2部では522社、マザーズでは1275社その他諸々合わせると全部で3603社にもなります。
このように、大変多くの企業の中から特定の株式銘柄を選ぶことは大変難しいことです。
株を始めたばかりの投資の初心者にとっては、自分の身近な企業から銘柄を選ぶ方法を取ることをお勧めします。
例えば、日常的にスーパーに行っている方にとっては、魚や野菜などの値段の上下に敏感になっているのではないでしょうか。
また、ファッションに関心を持っている方にとっては、売れ筋の服などに詳しい方もいらっしゃると思います。
ただし、インサイダー取引には注意してください。
インサイダー取引とは、例えば、自分が仕事の中で知りえた内部情報などに基づき、株の売買をしてしまうことです。
インサイダー取引を行うと罰せられてしまう可能性があります。投資家の公平性を守るためのものなので、この点についてはしっかりと認識しておいてください。
また、話題になりそうなテーマから銘柄を選ぶ方法があります。
株式市場では、日々のニュースや商品の発表などによって、それらと関係する企業の株に資金が集まることがあります。
例えば、今年であれば労働者不足を背景とした人材派遣や転職関係、人工知能や産業用ロボット、バーチャルリアリティ、次世代ディスプレイである有機ELやカジノなどが市場を騒がすのではという話も出ています。
1年の間でそれらのテーマに関しての報道があると、その度にそれらの企業に関連した企業の株価が反応することがあります。
テーマに関しては、先ほどの個別企業に関係するものがある一方、総選挙や金融緩和政策、オリンピックなどの、あらかじめ時期が決まっているような特殊なイベントがテーマとなって多くの銘柄が物色されることがあります。
このような政治的なイベントが市場のテーマとなった場合には、そのイベントが終わると市場が冷える場合があるので注意が必要です。
今年はどのようなテーマが世間をにぎわすのか、それによるインパクトはどのくらいあるのか、それらに関連する企業はどこか等を考えながら、銘柄選定を検討してみてはいかがでしょうか。
そして、配当利回りの高い銘柄から選ぶ方法も人気の投資方法です。
配当利回りの高い銘柄が人気の理由としては、預貯金の金利の低さが大きな原因の一つです。
銀行預金の利率は雀の涙程度のものですが、配当利回りの高いものを見てみると、4%を超えているものさえあります。
配当金は、中間決算と期末決算のタイミングに合わせて年に1~2回、企業が投資家に対して支払うことが多くなっています。
配当利回りが4%の株式を100万円分持っていた場合、税金を考えなければ1年間に4万円の配当金を受け取ることができますから、預貯金と比較すると大変大きいことが理解していただけると思います。
配当利回りが高い銘柄を選ぶには、インターネット証券のツールに多く搭載されているスクリーニング機能を使って検索されることをお勧めします。
また、株主配当をもらうためには、権利確定日と呼ばれる配当をもらえる権利を得られる日に株を保有している必要があります。
権利確定日に株を保有するためには、権利付き最終日に株を購入しておかねばならず、権利確定日の3営業日前までに株を購入しておかなければならないことを覚えておいてください。
様々な銘柄を選定する手法がありますが、自分の投資に関する考え方やライフスタイルに合わせて銘柄を選定してみてはいかがでしょうか。
株主優待とは
株を買うと、銘柄によっては株主優待がもらえる場合があります。
株主優待から銘柄を選ぶ方法も人気の投資手法です。
株主優待とは 株主優待とは会社から株主へのいわばプレゼントのようなものです。
上場企業の約1/3以上が株主優待制度を実施しており、多くの場合は最低売買単位の株主株式を保有していれば株主優待を受けることができる権利がもらえます。
株主優待の内容については、百貨店やスーパーなど企業であれば買い物に関する優待券、食品会社であればその企業が製造している商品や割引券、レストランや居酒屋チェーンなどであれば割引優待券等が挙げられます。
生活の中で利用することの多いサービスを提供している企業の株を買い、優待券によってお得にサービスを利用するということも株式投資をしていくうえで大きな魅力の一つです。
また、優待制度を重視している企業は、個人投資家を重視している傾向があり、ディズニーランドやディズニーシーなどを運営するオリエンタルランドは株主優待パスポートを目当てに保有している個人株主が多いことで有名ですが、個人株主の4割以上が10年以上保有しています。
株主優待が充実している企業は、個人株主が長期間保有している場合があり、株価が比較的下落しにくいといえます。
ところで、株主優待を受けるためには、株主配当金を受けるのと同様に、購入したい銘柄の権利確定日を確認し、その3営業日前の権利付き最終売買日までに株を購入しておくことが必要です。
そのため、株主優待を受けたい投資家は、その最終売買日までに買いをいれなければならないため、権利付き最終日前は比較的株価が上がりやすい傾向があります。
あらかじめ株式を購入しておいて権利確定日前に売却する、という投資戦略も一考かもしれません。
株主優待銘柄を探すには、配当利回りが高い銘柄を探すのと同様、インターネット証券に搭載されているツール等で検索することをお勧めします。
株の初心者でもわかりやすいIPO
IPO投資は、初心者でも大変有利に投資できることからとても人気があります。
IPOとは、企業が新たに株式を上場する際に、自社株を一般の投資家に売り出すことをいいます。
この際に設定された公募価格は、一般的に安く設定されており、市場に上場して自由に売買される際には、この公募価格よりも高く値がつく場合が多くなっています。
このため、新規公開株は大変人気があり、ほとんどの場合、申し込みをしても抽選になります。
深い知識がなくても、抽選で当選さえすれば利益をあげやすいこのIPO投資は、初心者にとっても大変わかりやすいお勧めの投資方法の一つといえるでしょう。
初心者が株について勉強する方法
初心者が株についてどのように勉強していけばいいのでしょうか。
最近では、証券会社が様々な投資セミナーを開催しています。
セミナーに出席してみることも一つの手ですし、独学で本を読んだり、インターネットのブログを見たりするのもよいかもしれません。
初心者が株について勉強する方法や、主婦や学生が知っておくことについてお話いたします。
株の初心者はセミナーを活用しよう
証券会社は株式投資を始める方々やベテランの投資家などそれぞれに属性に合わせたセミナーを開催し、積極的に情報提供をしています。
セミナーでは、証券マンやエコノミスト等から、投資の基礎についてレクチャーを受けることができ、マーケットに関する様々な情報を入手することができます。
投資の基礎に関するセミナーでは、発注方法やチャートの見方や、分析方法などの投資のイロハを学ぶことができます。
セミナーによっては、推奨銘柄や市況分析などを知ることもでき、大変参考になると思います。
セミナーのスケジュールについては、各証券会社の店頭に掲示されていたり、インターネットなどに掲載されていたりする場合がありますので、是非、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
株の初心者におすすめの本
株の初心者にとって、おすすめの本は、まずは「会社四季報」(東洋経済新報社)でしょう。
各業界を担当する記者が、独自の取材で個々の企業を分析し、業績予想を行っています。
全上場企業をカバーしており、年に4回発行されます。初心者が投資をするうえで、銘柄を選ぶ際の大きな参考になると思います。
株の入門書としては、「めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ZAIが作った「株」入門改訂版」(ダイヤモンド・ザイ編集部)がお勧めです。
投資の月刊誌であるZAIが発行した本です。
口座開設方法やどう取引をするかなど、初歩の初歩から説明してあります。図解でわかりやすいので、株式投資への理解が簡単に深まると思います。
そして一冊、古典的なものを挙げると、「マーケットの魔術師」(パンローリング、ジャック・D・シュワッガー著)をお勧めします。
「マーケットの魔術師」は、成功した多くの投資家へのインタビューをまとめたものです。
インタビューは大変鋭く、投資手法や心理状態、リスクコントロールについても述べられています。
これを投資する前に読んでおくと、大いに勝てる確率が高まると思います。
株の初心者におすすめのブログ
株の初心者におすすめのブログをいくつかご紹介します。
株主優待と高配当株を中心にじっくりと長期投資で着実に資産を増やそうとしている投資家のブログです。
NISAやiDeCoなどについても触れられており、初心者には大変参考になる情報が散りばめられています。
米国株を中心に世界情勢を初心者でも理解しやすく説明しています。鋭い観点は特筆すべきものです。
市況かぶ全力2階建
株式市場に関するまとめサイトです。
読み物として面白いだけでなく、個人投資家の心理面が理解できるという観点でも一読する価値はあると思います。
CIS(ツイッターアカウント)
ツイッターの個人アカウントですが、個人投資家の中でも際立って有名な方なので紹介します。
資産を投資で約200億円にまで増やした投資家であり、実際に自らのポジションをつぶやく事も多々あり、そのツイートだけで株価が動くことさえあります。
様々な投資家が情報発信しており、マーケットの動きを速報するツイッターのアカウントなどもあります。
役に立つと思ったブログなどはブックマークしておくことをお勧めします。
主婦が株を始める前に知っておくべきこと
主婦が株取引を始めるケースが増えています。
普段から買い物をしたりするなかで、どんなものが良く売れているのかを把握している主婦も多いのは事実です。
日々の買い物などで、様々な価格の変動について研ぎ澄まされている主婦目線で株投資を行うことは、大変理にかなっています。
しかし、一方で、主婦が株取引を始める際に注意していただきたい点があるのでご紹介いたします。
まず、注意して頂きたいのは、インサイダー取引についてです。
インサイダー取引とは、内部者取引のことをいいます。
つまり、一部の会社の関係者しかなされないような情報を基に株式を購入することを禁じているというものです。
例えば、ご主人から、ご主人の会社で新製品が発売されるようだという話を聞き、その情報を基にご主人の会社の株式を購入してしまうと、これはインサイダー取引にあたります。
また、逆に、ご主人の会社の業績がどうやら悪化するようだという情報を入手し、そのことが報道される前に、その会社の株式を売却してしまうと、これもインサイダー取引にあたることとなります。
インサイダー取引は、公正な株式市場を守るためにも許されない行為としており、証券等監視委員会(SEC)や各証券会社が注意深くチェックをしています。
かなり細かいところまでチェックしているようですので、ばれないだろうと思っていて売買することは絶対に避けてください。
また、税制面についても注意が必要です。
主婦の場合は、配偶者控除を受けている場合がありますが、妻の合計所得額が38万円を超えると配偶者控除を受けられなくなる可能性があります。
そこで、これを回避するためには、「源泉徴収あり」の特定口座を使って取引をすることをお勧めします。
特定口座源泉徴収あり利用すると、源泉徴収された利益については、所得金額の計算から除外されます。
主婦ならではの視点を持ちつつ、注意点に気をつけながら投資に挑みましょう。
学生が株を始める時に知っておくべきこと
学生時代から株式投資に触れることについては、様々な視野が広がるというメリットがある一方、のめり込み過ぎてしまったり、思いがけない損失を出してしまったりするデメリットがあります。
証券会社に学生が口座を開設する際は、成年であれば何の問題もありませんが、一部の証券会社でしか口座開設をすることはできず、未成年の学生が口座を開設する際には、親権者の同意が必ず必要となります。
学生が証券会社に口座を開設する際には、一点注意をしなくてはならないことがあります。
それは、同じ学生でも成人している人と未成年の人では、証券会社に口座開設をする際に対応が異なるということです。
成年の場合は、口座開設においては特に制限はなく、親の承諾は必要ありません。また、株式の売買についても、全て自己責任で行うこととなります。
しかし、未成年の場合は、株の口座開設をする際に、親の承諾が必要となります。
株の口座開設をする際に本人の口座だけでなく、親も同じ証券会社に口座を保有する必要があります。
未成年でも取引できる証券会社は実は多くはなく、全ての証券会社で、未成年者が株式の売買をできるというものではないのです。
投資資金についても、学生自身が自らアルバイトなどで稼いだり、お年玉やお小遣いをこつこつ貯めたりした預貯金ではなく、親権者が贈与したものを原資とするのであれば、贈与税に気をつけなければなりません。
そして、もう一つ重要な点として、扶養控除の問題があります。
学生が扶養に入っていると、親権者等が扶養控除を受けることができます。
「源泉徴収あり」の特定口座を使って取引をし、損益通算などをせずに確定申告もしなければ問題ありませんが、税金に関しては、いろいろなケースで有利不利が変わってきます。
学生が株をはじめることは、経済や世界情勢に強くなれるメリットがある一方で、投資にのめりこみ過ぎて学業がおろそかになってしまったり、思わぬ損失で、特に信用取引などのレバレッジをきかせすぎて大きな損失を出してしまい、奨学金に手をつけてしまって大学を辞めざるをえなくなってしまったという方もおられます。
勉強や様々な人生経験は自分への投資です。
初心者が知っておきたい株の用語
初心者が知っておきたい株の用語をいくつかご紹介します。
・日経平均株価
日本の代表的な株価指標の一つで、東京証券取引所に上場する企業の中から日本経済新聞社が選出した225銘柄の株価を元に構成されています。
構成銘柄については、変更されたり除外されたりする場合もあります。
・TOPIIX
東京証券取引所が算出および公表している株価指数のことをいいます。
東証一部上場企業の合計から基準日の時価総額を100としたものをもとに指数化したもので、日経平均株価に比べ、特定の業種や株式の動きによる影響を受けない点が特徴です。
・マザーズ
東京証券取引所が開設している、主に新興企業が上場している株式市場です。
東証一部や、二部よりも上場する際の基準が緩いため、将来の成長を見越した赤字企業なども上場しています。マザーズから東証に市場変更する企業もあります。
・ストップ高、ストップ安
株式市場で、株価が1日に取引可能な値幅制限いっぱいまで価格が上昇したり、下落したりすることをいいます。
こうなると、成行注文でも全て決済することができない場合があり、注意が必要です。
・PER
株価収益率のことをいいます。
時価総額を純利益で割ったもの、つまり、株価を1株あたりの利益で割ったものです。
この指標をもとに、会社の成長性を元に割安性を読み取ったり、同業他社と比較して割安なのかどうかを判断したりする際に使用されます。
PERが小さいほど、割安といえますが、成長性がない可能性もあり、注意が必要です。
・PBR
株価純資産倍率のことをいいます。
企業の1株あたりの純資産に対して株価が何倍まで買われているかを示す指標です。
つまり、PBRが1倍だとすると、企業が解散した際の価値と1株に対する投資金額が同じであるということです。
PERとともによく使用されます。
・ETF
日経平均株価やTOPIXといった、株価の指数に連動する投資信託の商品が市場に上場しています。
日本銀行の金融緩和政策の中で、日本銀行がETFを大量に買い入れており、市場の大きな話題となっています。
今後、出口戦略が議論されていく中でどのように取り扱われるのかが注目されています。