「成行・指値・逆指値注文」について詳しく解説!

株の売買注文を出す際には、「成行・指値・逆指値注文」の三種類の注文方法があります。

「成行・指値・逆指値注文」の注文方法を、時と場合に応じてしっかりと使い分けることが、株式投資で勝ち抜いていくためには求められます。

今回は、「成行・指値・逆指値注文」について説明します。

成行とは

成行とは、値段の指定をしない発注方法のことをいいます。

例えば、取引時間中に株を買おうとして成行の買い注文を出した場合、その時に出されている最も低い価格の売り注文に対して即座に約定(注文が成立することをいいます)することとなります。

また、同様に株を売却しようとして成行の売り注文を出した場合には、その時に出されている最も高い価格の買い注文に対して即座に約定することとなります。

具体的な例を挙げてみましょう。

注文直前の株価が100円で、99円で買い注文が出ていて101円で売り注文が出ている場合を考えてみます。

このとき、成行の買い注文を出すと100円で約定します。

また、成行で売り注文を出した場合であれば、99円で注文が成立することとなります。

ところで、成行注文を出す際に気をつけなければならない場合があります。

気をつけなければならない場合は、出来高の少ない株の売買をする時です。

出来高の少ない株は、取引する参加者が少ないため、成行注文を出してしまうと思いがけないような価格で約定してしまうことがあります。

例えば、注文直前の株価が280円で、買い注文が270円、売り注文が300円であった場合を考えてみましょう。

このとき、成行で買い注文を入れると300円で約定することとなり、20円も高い株価で約定してしまうこととなります。

このように、出来高の少ない株式を売買する際は、流動性が少ないことのリスクについて是非、しっかりと認識していただきたいと思います。

こういった出来高の少ない株取引をしたい場合は、いくらの株価で売買したいのかということを事前に考え、後ほど説明する「指値注文」と呼ばれる注文方法を利用することをお勧めします。

指値とは

指値と呼ばれる注文方法は、あらかじめ設定した価格で買い注文を出す、または売り注文を出すような発注方法のことをいいます。

そのため、指値で買い注文を出した場合は、株価があらかじめ設定した指値の株価以下に下がらなかった場合には約定しませんし、指値で売り注文を出した場合は、あらかじめ設定した株以上に株価が上昇しなかった場合は、売り注文は約定できません。

また、指値注文は、その日限りで出すことや、期限を区切って指値注文を出すことができます。

つまり、「いずれ下がるだろうから、低い株価で指値の買い注文を出して長期間待つ」ということが可能です。

また、「保有した株をいずれある一定の価格まで上がった場合には売却しよう」と思った際には、指値の売り注文を長期間出しておくことで、取引時間中に株価の動向をチェックせずとも、売却のタイミングを逃してしまうことを防ぐことができます。

具体的に例を挙げてみましょう。

例えば、現在の株価が100円だったとして、「株価は90円まで下がるだろうから、90円まで下がれば買いたい」と思ったのであれば、指値90円の買い注文を出せばいいのです。

この場合、株価が90円以下にならない限り、約定することはなく、90円以下になった際に約定することとなります。

また、株を持っていて、その株の株価が現在100円だった場合、「株価は120円まで上がれば売りたい」と思ったのであれば、指値120円の売り注文を出せばいいのです。

この場合は、株価が120円以上にならない限り、売却されることはなく、120円以上になった場合に約定することとなります。

この注文方法は、会社員などの日常的に相場の動向を確認できない投資家向けの売買手法であるといえるでしょう。

逆指値注文とは

逆指値注文は、指値注文と正反対の注文です。

例えば、指値注文で株を購入する場合は、あらかじめ設定した価格よりも株価が下回ったときに買い注文を出すこととなるのですが、逆指値の場合は、あらかじめ設定した価格よりも株価が上回ったときに買い注文を出すこととなります。

また、保有している株を売却するときであれば、あらかじめ設定した価格よりも株価が下回った際に、売却注文を出します。

この注文方法は、あらかじめ損失を制限する注文を出しておくことは想定以上の損失を防ぐためには大変有効です。

株初心者が陥りやすい失敗として、保有している株が大きく下がった場合にはショックのあまり損切りができなくなってしまうことがあります。

しかし、逆指値注文をあらかじめ出しておけば、ある一定の株価を下回ると機械的に売却注文が出されるので、その時々の感情に影響されることを防ぐことができます。

具体的に例を挙げてみましょう。

例えば、1000円で株式を購入した場合、「800円以下になればより大きく下落するだろう」と考えた際には、逆指値800円の売り注文を出します。

この注文を出しておくと、株価が800円以下になった際に売り注文が出されることとなります。これによって、最初に想定した以上の損失を防ぐことができます。

特に大きな金額の売買をする場合や、信用取引や先物取引等を行う場合には、株を買った後にすぐにこの逆指値注文を出しておくことをお勧めします。

目を離している隙に一気に株価が急落し、取り返しのつかないほどの損失を抱え込んでしまうことがあります。

しかし、この逆指値注文を出しておけば、そうしたリスクを減らすことができます。

逆に、気になっている株の現在の株価が100円で、「110円まで株価が上昇した際には、さらに上げ幅を拡大するだろう」と考えた際には、逆指値110円で買い注文を出します。

この注文を出しておくと、株価が110円以上に達した際に、買い注文が出されることとなります。特に、株価がある一定のレンジで上下している中で、その上限を越えた際には買いが買いを呼ぶ展開になることがあります。

そうした株価上昇についていくことを狙う場合に有効です。

尚、逆指値注文が出来る会社は、ライブスター証券、楽天証券、マネックス証券、カブドットコム証券、松井証券、岡三オンライン証券、CMOクリック証券、SMBC日興証券、SBI証券、むさし証券です。

どの証券会社でも、逆指値注文が出来るわけではないので注意が必要です。

逆指値注文をしたいと考えている方は、逆指値注文ができる証券会社かどうか確認の上、口座開設をすることをお勧めいたします。

また、株式注文を行う上で、注文する際に操作しやすい証券会社を選ぶことをお勧めします。

注文する際に操作しやすい証券会社

株式注文をする上で、画面の操作がしやすい証券会社はありがたいですよね。

そして、手数料も業界最低水準であればなお良いです。

画面の操作がしやすく、手数料も業界最低水準の証券会社は、岡三オンライン証券です。

国内株式取引手数料最大3カ月全額キャッシュバックのキャンペーンもしていますので、口座開設にはおすすめです。

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まとめ

成行注文と指値注文の違いは、注文の際に具体的に買いたい、売りたい株価を指定するかどうかという点が大きく異なる点です。

今すぐにでも、現在の株価で買いたい、売りたい場合には成行で注文を出しましょう

また、ある一定の価格まで株価が下落するのを待ってから株を買いたい場合や、保有している株がある一定の株価まで上がった際に売却したい場合には、指値注文を出します。

ただし、成行注文については、出来高が少ない銘柄については、想定外の株価で約定することがあるので注意が必要です。

さらに、逆指値と呼ばれる注文方法もあります。

逆指値の売り注文であれば、保有している株がある一定の株価を下回れば売却注文が出されます。

また、逆指値の買い注文であれば、ある一定の株価を超えたときに買い注文が出されることとなります。

逆指値注文を利用することで、損失を一定の範囲内で制限し、上値を追う展開についていきたい際などにも対応することができます。

この3種類の注文方法を時と場合にしっかり使い分けることが株式市場で勝ち抜いていくためには大変重要です。

皆様の投資ライフが成功されますことを祈念しております。。


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