医療保険に加入するなら【定期】と【終身】どちらを選ぶべき?

 

医療保険はケガや病気による入院や手術に備えるものです。

医療保険への加入を検討する際、しっかり考えてから決めておきたい大きなポイントの一つが【保障期間】。

自分が必要としているのは一生涯の保障なのか、一定期間の保障なのか、その目的やメリットについて考えてみましょう。

医療保障が必要な理由や期間はいつまでですか?

自分にぴったりな保険に加入するためには、なぜ保障が必要なのかをはっきりとさせることが大切です。

「定期医療保険」と「終身医療保険」の特徴を見ながら比較してみましょう。

一定期間、医療保障に備えたい方は「定期医療保険」

助手:医療保険に入りたいんですが、「定期医療保険」と「終身医療保険」の違いがわからないです…。定期医療保険ってどんな保険なんですか?

博士:定期医療保険は5年・10年など保障期間を決めて保険料を納めていくタイプの保険。
保障期間が終了したあとも、更新をすると、そのまま保障を継続することができるんじゃ。

保障期間を決めて加入する「定期医療保険」の特徴はなんといってもその安い保険料です。

保障期間が決まっているため、終身医療保険と比べて圧倒的に安い月額保険料で加入することがでます。

また、加入時に定めた保険期間が終了すると、更新をして引き続き保険を継続するか、保険の加入を終了するか選ぶことになります。

更新の際は、病歴を申告することなく告知不要で新たに一定期間、同じ保障内容の保険に加入することができます。

更新後の保険料は更新時の年齢で再計算されますので、大きく値上がりすることもあります。

定期医療保険のメリット

  • 手厚い保障を付けたい育児期間のみ保障を厚くする、など必要な期間に合わせて保障を買うことができる
  • 日々進歩する医療に合わせて柔軟に保険を見直しやすい
  • 定期医療保険のデメリット

  • 掛捨てである
  • 高齢になると更新や乗換えが難しくなる
  • つけられる特約が終身医療保険に比べて少ない
  • 一生涯同じ保障が続く「終身医療保険」

    助手:終身医療保険とはどんな保険なんですか?
    博士:加入時の保険料が上がらず、保障は一生涯という商品じゃぞ。
    ただ、終身医療保険は定期医療保険に比べ、保険料は割高じゃな。

    「保険料があがらない」「保障は一生涯」というキャッチコピーをCMなどで聞いたことがある方も多いと思います。

    終身医療保険は加入時から一生涯同じ保険料で同じ保障を受け続けることができます。

    加入当初から一生を通じた保障を想定しているため、定期医療保険に比べ、保険料が高くなっています。

    終身医療保険のメリット

  • 保障期間が一生涯
  • 保険料が加入時からずっと変わらない
  • 定期医療保険に比べて特約が豊富にある
  • 終身医療保険のデメリット

  • 若いころの保険料は定期型に比べて割高
  • 保険の乗換えがしづらい
  • 終身払いにした場合、一生払い続けなければいけない
  • 保険料では終身医療保険がお得?

    一生涯の保障が必要な場合は、最初から終身医療保険に加入しておくことをお勧めします。

    加入をしてから病気にかかり保険金受取が発生したとしても、継続して保障を受けることができます。

    終身医療保険は定期医療保険に比べて若いころの保険料が高いですが、定期医療保険は年齢を重ねるごとに保険料が大きく上がってしまいます。

    アクサダイレクトの10年更新医療保険と終身保険に加入した場合で比較してみます。

    アクサダイレクト「定期医療保険」の保険料

    加入プラン

    入院給付金 5,000円/1日
    手術給付金 5万円/1回(入院給付金日額の10倍)
    保険期間 10年
    特約 なし

    男性が30歳で医療保険に加入して加入上限の79歳まで保険を持ち続けた場合、保険料は更新ごとに以下のように値上がりします。

    契約年齢 月額保険料 10年間支払い保険料
    30歳 840円 100,800円
    40歳 960円 115,200円
    50歳 1,480円 177,600円
    69歳 4,980円 597,600円
    合計 991,200円

    30歳時には月々840円だった保険料が、69歳更新時には月々4,980円まで値上がり。合計金額は991,200円に上ります。

    アクサダイレクト「終身医療保険」の保険料

    同じアクサダイレクトの終身医療保険に30歳で加入した場合、それぞれのプランで月々の保険料は下記のようになります。

    ①基本プラン 月額1,340円

    基本保障
    入院給付金 5,000円/1日
    手術給付金 ・入院して手術した場合 5万円/1回

    ・入院せずに手術した場合 2万5,000円

    保険期間 終身

     

    特約
    先進医療給付金 ・先進医療の技術料実費を通算2,000万円まで保障

    ・先進医療一時金 10万円/1回

    ②万全プラン 月額2,816円

    基本保障
    入院給付金 5,000円/1日
    手術給付金 ・入院して手術した場合 5万円/1回

    ・入院せずに手術した場合 2万5,000円

    保険期間 終身
    特約
    先進医療給付金 ・先進医療の技術料実費を通算2,000万円まで保障

    ・先進医療一時金 10万円/1回

    3大疾病保険料払込免除特約 3大疾病で入院した場合、保険料払込免除
    長期入院時

    一時金給付特約

    通算入院日数が60日を超えるとき、

    1回につき50万円

    入院一時金

    給付特約

    疾病・災害入院一時金、

    1回につき5万円

    必要な保障によってどちらがお得かは変わる

    アクサダイレクトの定期医療保険と終身医療保険の保険料支払い総額を比較してみると下記のようになります。

    10年定期保険の加入上限年齢が69歳となっていますので、終身医療保険もその年齢に合わせて30~79歳まで保障を持った場合で計算しています。

    保険料支払い方法 月当たりの支払額 保険料支払総額
    10年更新定期医療保険 1685円 991,200円
    終身医療保険(基本プラン) 1,340円 787,920円
    終身医療保険(万全プラン) 2,816円 1,655,808円

    このように早めに終身医療保険に加入すると、基本プランで加入した場合、定期医療保険に比べ一生涯の保険料が安くなります。
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    終身医療保険は一生涯値上がりせずに保障が持てるので、基本プランで90歳まで支払った場合、支払総額は964,800円。

    定期保険で保障上限の79歳まで保障を持ち続けた時よりも安くなります。

    しかし、万全プランのように基本のプランに加えてオプションで特約を付けた場合はその分保険料が高くなります。

    安いからと言ってシンプルな保障のみのコースにしてしまうと、いざ病気になった時に保障が足りない可能性もあります。

    長期入院に備えたいのか、短期入院や日帰り入院までカバーしてほしいのか、心臓病やがんなどの生活習慣病に備えたいのか、というように人それぞれ必要としている保障が全く異なります。

    「定期か」「終身か」は保障が必要な期間で決める!

    助手:最終的に保険料の総額が安くなるなら、たとえば夫婦で保険に入るのなら、2人とも終身医療保険を選んだ方がいいんでしょうか?

    博士:そうとも言い切れんぞ。
    保険料の安さだけで考えずに、「保障が本当に必要な期間はいつまでか」で判断してみるのが良いぞ。

    一家の大黒柱が加入する場合は、年金受取時前後までの病気に対するリスクが高いので、終身医療保険をお勧めします。

    その一方で、子どもに教育費がかかる期間だけ働く予定の主婦など、将来的に多くの保障を必要としない場合は、5年後や10年後までのある一定期間だけ保障が必要になります。

    仕事をしなくなってからも病気リスクに対する備えは必要ですが、保険料を負担してまでは不要という場合、定期医療保険をお勧めします。

    公的保障+民間の保険で、保険料を抑える工夫を

    定期医療、終身医療問わず、気をつけたいのは「公的保障」との兼ね合いです。

    日本には「高額療養費制度」があり、医療費が収入によって設定された上限を超えた場合、還付される制度があります。

    また、会社員の方や配偶者に対して勤め先に独自の保障制度が準備されている場合も多いです。

    専門家のなかには、このような状況を踏まえて「医療保険は不要」という主張を持っている方もいます。

    医療保険のパンフレットを読むと、保障額について入院日数や入院給付金がどれくらい、手術給付金がどれくらい、と細かく記載されています。

    まず自分や家族の公的保障を確認したうえで、不足分を医療保険にて補う、という考え方が、無駄な保険料を支払わないコツと言えます。