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学資保険代わりに終身保険を使うのは本当に賢い方法なの?比較して検証!

2015.07.15

助手
この間、姉の学資保険の相談でファイナンシャルプランナーのところに行ったんですが、「学資保険の代わりになるから」って“低解約返戻金型終身保険”という保険を勧められました。
話を聞いてみたら悪くなさそうだったんだけど、本当に低解約返戻金型終身保険の方がメリットが多いのでしょうか?

博士
低解約返戻金型終身保険の解約返戻金を学資に充てるというプランじゃな。
最近、低解約返戻金型終身保険が学資保険代わりに利用されることが多いが、学資保険と終身保険はそもそも目的が全く違う保険じゃ。
今回は、どっちの保険を選ぶべきなのか、自分で判断するヒントになるようなポイントを説明していこうかのう。

低解約返戻金型終身保険ってどういうもの?

助手
そもそも、“低解約返戻金型終身保険”ってなんだかよくわからないんですが・・・。
死亡保険の一種なんですよね?

博士
その通り!まずはこの“低解約返戻金型終身保険”という終身保険(終身死亡保険)について説明していこう。

終身保険は「死亡したときに保険金がもらえる」というだけでなく、いつでも解約ができ、解約したときに「解約返戻金」としていくらかお金がもどってくる保険です。

低解約返戻金型終身保険は保険料の支払期間中に解約した場合、払い戻される解約返戻金額は支払った保険料より少なくなります。その分普通の終身保険に比べて、

●保険料は安く設定されている
●保険料払込が終了してから解約すると、払込んだ以上の金額が解約返戻金として戻ってくる

という特長があるんですね。

この特長を利用して「保険料の払込期間を短く設定し、子どもの教育資金が必要なときに保険を解約し、解約返戻金を学資金に充てる」という方法で学資金の準備をする方が最近増えてきているのです。

助手
低解約返戻金型終身保険が学資保険と同じような使い方ができるのはわかったけど、
学資保険と比べて、具体的にはどんなメリットがあるんですか?

博士
じゃあ具体的なメリットを4つ、紹介していくからの。

低解約返戻金型終身保険を学資保険として利用するメリット

メリット①払込期間終了後、柔軟に使用できる

学資保険は、祝い金や満期保険金が下りる時期が加入時に固定されてしまいますが、低解約返戻金型終身保険はもっと柔軟に活用できます。

低解約返戻金型終身保険は、一般的に子どもが0歳の時に加入した場合、保険料払込期間を18年に設定します。

18年後に解約することで解約返戻金を受け取り、子どもが18歳になったときに大学入学費用に充てる、という予定で使われます。

しかし、実際の大学入学時に預貯金で入学金や授業料を賄えるなら、解約返戻金が必要ないので保険を解約しなくてもよくなりますよね。

解約せずに保険を継続すると、解約返戻金は徐々に増えるので、そのまま老後資金などとして貯蓄していくことができます。

<返戻率の推移イメージ>

低解約返戻金型終身保険 学資保険
18年後 108.8% 110.1%
20年後 110.5% ×
30年後 119.7% ×

学資保険は18年後の満期に必ずお金が支払われるのですえおきできませんが、低解約返戻金型終身保険は解約返戻金を寝かせておくほどに増えるので、返戻率がグングン上がっていきます。

保険会社によっては、払込期間が満了になったら終身保険から個人年金保険や介護保険に切り替えることができる保険商品もあります。

メリット②契約者(親)への特約が付加できる

学資保険にはほとんどない、契約者(多くの場合父親)への特約をつけることが可能です。特に医療特約などは、医療保険に別途加入するよりもお得なケースも多いです。

特約を付加すると特約保険料が必要なのでその分返戻率は下がってしまいますが、リビング・ニーズ(医師から余命宣告を受けた場合、保険金の一部が生前に受け取れる)特約のように特約保険料無料のものもあります。

メリット③契約者(親)死亡時、より多くの金額が受け取れる

多くの場合親である契約者の死亡時、死亡時点で死亡保険金が支払われ、それ以降の保険料の支払いは必要なくなります。

しかも、死亡保険金の方が払込期間満了時に学資にする予定の解約返戻金のよりも金額が大きくなります。

学資保険にも「保険料払込免除特約」はつけられますが、死亡時点で保険金が受け取れるのではなく、満期まで待たなければなりません。

万が一の場合、低解約返戻金型終身保険の方が学資保険で用意できる金額より大きな金額のお金を準備できます。

メリット④子供が生まれる前から加入可能

学資保険は子どもが生まれてから(商品によっては妊娠中から)しか加入できませんが、低解約返戻金型終身保険は子どもができる前から加入できます。

払込期間を18年に設定しておけば、その後いつ子どもが出来ても、大学進学時に加入しておいた終身保険を解約すれば、保険料の払込金額の総額よりも多くのお金を準備できます。

助手
なるほど。低解約返戻金型終身保険の方が良いことだらけに見えてきたけど…逆にデメリットはないんですか?

博士
もちろんあるぞ。2つ紹介していこう。

低解約返戻金型終身保険を学資保険として利用するデメリット

デメリット①払込期間中に解約すると損をする

払込期間満了以前に解約すると、ほとんどの場合、払込保険料の総額よりも解約返戻金の方が少なくなってしまいます。

一方、学資保険は加入後数年で解約返戻金がそれまで支払った保険料を上回るので、途中解約が心配な方は学資保険を選んだ方が良いかもしれません。

デメリット②解約返戻金が少ない低解約返戻金型終身保険もある

低解約返戻金型終身保険では一般的に保険料払込期間が終了すると、解約返戻金が払込保険料よりも大きくなりますが、中には保険料払込期間を終了しても総支払保険料よりも解約返戻金が少ない保険商品もあります。

必ず複数の生命保険会社の商品を比較してから加入しましょう。

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学資保険と低解約返戻金型終身保険の比較

助手
少しだけ低解約返戻金型終身保険のイメージが湧いてきました!
具体的な商品で学資保険と低解約返戻金型終身保険を比べてみたいのだけど、おすすめの保険はありますか?
博士
じゃあ次に、人気の保険を例にして、30歳男性が「学資保険に加入して18年後に満期学資金を受け取る場合」と「低解約返戻金型終身保険に加入して18年後に解約返戻金を受け取る場合」の比較をしてみるからの。

学資保険はフコク生命の「みらいのつばさ」
低解約返戻金型終身保険はAIG富士生命の「E-終身」で比較します。

みらいのつばさ E-終身
返戻率 110.1% 108.8%
受取総額 200万円 約221万円
契約者死亡時 200万円を子どもが18歳になったときに受け取れる 300万円を契約者の死亡時点で受け取れる
死亡・高度障害以外の保険料払込免除 なし がん・脳卒中・心筋梗塞になった場合、以後の保険料払込免除
(月額225円で付加可能)
付加できる特約 兄弟割引(兄弟で加入すると保険料が割引になる) 災害割増特約、傷害特約など
(災害時に手厚い保障が受けられる)
子どもの年齢制限 0~7歳 年齢制限なし


この2つの保険を比較してみると、

●返戻率は学資保険の方が有利
●低解約返戻金型終身保険は子どもの年齢制限がないのでいつでも加入できる
●低解約返戻金型終身保険は契約者(親)に対する3大疾病特約、傷害特約、災害割増特約など特約が付加できる(特約保険料分、返戻率は下がる)
●契約者(親)に万一のことがあった時に貰えるお金は低解約返戻金型保険の方が多い

という違いがわかります。

助手
低解約返戻金型終身保険の方が「保障」っていう面では充実して見えますね。
でも、一番気になるのはやっぱり返戻率かなぁ~。学資保険の方が返戻率はいいんですねぇ。
博士
そうじゃな、だがさっきメリットで話したように、低解約返戻金型終身保険は18年後に解約せずにおいておけた場合、時間が経てば経つほど解約返戻金が大きくなって、返戻率も上がるのじゃ。

<返戻率の推移イメージ>

低解約返戻金型終身保険 学資保険
18年後 108.8% 110.1%
20年後 110.5% ×
30年後 119.7% ×


助手
18年後に学資金のつもりで用意しておいたお金をすえおいて置けるなら、低解約返戻金型終身保険の方が老後資金にも出来るし、貯蓄性も高いんですね。
でも学資金として使う予定だったお金を据え置くなんて、そんな余裕ができる可能性があるかどうかですね…。
「絶対に解約しない」という自信が持てない場合は、学資金の貯蓄に特化した学資保険の方がよさそうですね。

博士
確かに、解約返戻金をすえおくというのは、一般的な家庭では現実的な話ではないかもしれんな。
大学進学の教育費に集中するなら、学資保険の方が返戻率は有利じゃ。
学資準備は学資保険で集中して行い、死亡保障は別途掛け捨ての20年定期保険などを使って安く確保するほうが、結果的に安くて大きな保障を用意できて安心じゃよ。


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