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FPが教える【後悔しない学資保険の選び方】5つのアドバイス

2017.02.06

皆さん、こんにちは、ファイナンシャルプランナーの藤と申します。

今回は、「注意すべき学資保険の入り方」についてです。
皆様の中には、今まで保険とは関わってこなかったけれど、出産を機に保険のことについて調べ始めた方もいらっしゃると思います。
「保険はこれから」という方に知っておいていただきたい重要なことをお伝えいたします。

「学資保険」とは教育資金に備えるための保険

ご存知の方には「そんなの知ってるよ」と言われそうですが、学資保険に入る理由は、お子様の教育資金(特に大学費用)の準備をするためです。

「貯蓄は三角、保険は四角」という言葉のとおり、目標額を貯める過程で万一のことがあると貯蓄の場合は準備できない可能性があります。
しかし、学資保険を利用すれば、万一の時にでも教育資金の準備ができます。教育資金の準備のために保険を利用する大きなメリットとなります。

「学資保険」とは教育資金に備えるための保険

★貯蓄は、必要保障額を得るまで時間がかかるが、保険は、加入時に必要保障額を得られる。

万一の時の備えであれば、「学資保険」の他にも選択肢を広げて検討すべき!

十年前ですと、「教育資金は郵便局で」という先入観で加入し、保険料と戻ってくるお金を比較せず加入しているお客様がいらっしゃいましたが、数年前は、「教育資金は学資保険で」という先入観で、「低解約返戻金型終身保険」を検討せずに加入されているお客様がいらっしゃいました(もちろん一定の情報がないと選択肢にならないのですが)。

どのような保険であっても、教育資金の準備が貯蓄より確実にできればよいため、「低解約返戻金型終身保険」「ドル建て終身保険」などの貯蓄性のある保険でもいいわけです。

すると、選択肢が増え、途端に保険選びが難しくなり、「やっぱり保険はわからない」という声が聞こえそうですね。
けれども、一般的には選択肢の幅は広い方がいい商品にめぐり合う可能性が高いということになります。

「低解約返戻金型終身保険」とはどのような保険か

「低解約返戻金型終身保険」とは、終身保険の低解約返戻金型です。

終身保険は貯蓄性のある保険で、死亡保障が一生涯続くもの。
保険料の払込満了後から解約返戻率(保険を解約したときに戻ってくる金額の割合)が100%を超えるのが一般的で、利率の良い時期に加入すると、支払保険料に対して解約返戻金が大きく増えることがあります。

また、低解約返戻金型とは、保険料払込満了時までの解約返戻金が、普通の終身保険と比べ、7割に抑えられたタイプ。これにより保険料を安くしています。
ただ、最近のように積立利率が低い情勢では、100%を超えるタイミングが遅くなることもあるので注意しましょう。

低解約返戻金型終身保険」とはどのような保険か

同じ保険商品でも設計方法を変えるとまるで「別商品」になる?

どの保険商品を選ぶにしても、設計方法によって、保険商品の魅力は変化します。

例えば、お子様の18歳を受取時に設定したとしても、保険料の払込期間によって、18歳時の受取金額が異なります。
保険料を18年かけて払うより、加入時に一括で支払った方が、受取金額は高くなります。これは、保険を比較する際に注意してほしい点です。
比較して受取金額が一番多いと思って加入したとしても、その商品だけ保険料払込期間が短いこともあるのです。

さらに、学資保険の場合、保険金額の受取が大学2年生以降にも設定されている商品もあります。
保険金の受け取りが一部でも遅いと、その分受取額は多くなりますが、大学2年生以降の資金が必要かどうかを考え、単純に戻り率だけで判断しないようにしましょう。
◯同じ保険でも戻り率は変化する(ソニー生命の学資保険で試算)
Ⅱ型(大学進学時のみ受取) 受取金額 200万円

受取総額 返戻率 毎月保険料
A 保険料払込期間 10年 190,400円 約110.5% 15,080円
B 保険料払込期間 17年 119,120円 約106.3% 9,220円

★受取総額はAの方が71,280円多くなるが、毎月の保険料はBの方が安い。毎月の保険料負担も考えて選ぶ。

受取金額を多くすることにとらわれると、保険に入る目的を見失いがち

保険を探し始めると、学資保険の受取金額や低解約返戻金型終身保険の解約返戻金(解約すると受け取れる金額)だけに目が奪われがちです。

受取金額を多くするためには、その分リスクを負う必要があるのが一般的で、「ドル建て」商品がその例です。
外貨建て商品は為替リスクがありますので、「万一のリスク」に備えるために、「為替リスク」という新しいリスクを加えることになります。

もちろん、そのリスクを承知の上で加入する分にはいいのですが、あくまで目的は教育資金の準備であり、どれだけ元手を増やせるかではありません。
外貨建て商品を検討する場合には、為替相場について調べるか、ご家族の金融知識に合った範囲で検討しましょう。

ちなみに、契約者が万一の時には保険料の払込が免除される上、契約は継続される「保険料払込免除特約」。
これを外すと、万一の時にでも保険料は払い続けなければなりませんが、受取金額を増やすことができます。戻り率を追及するとリスクを軽減できなくなることも・・・。

学資金受け取り時期の設定に注意

『国公私立大学入学者選抜実施状況 平成27年度』によりますと、大学入学の形態は、AO入試と推薦入試を利用する学生がおよそ半分だとわかります。
〈国公私立大学入試形態別入学者数と割合/設置者別入学者数の割合〉

出典:国公私立大学入学者選抜実施状況 平成27年度(文科省)

AO入試は、10月ごろ、推薦入試は、1月ごろから入学の手続きが始まりますので、この時までに初年度納付金が必要となります。
大学費用の全額を保険で利用する方は特に注意が必要です。

せっかく保険を利用したのに、保険金を受け取る前にお金が必要になり、解約しなければならないということはないようにしましょう。

大学費用以外の教育資金の計画も立てましょう

教育資金のうちで、もっとも金額の大きいのは大学・短大・専門学校の費用です。
そのため、保険金額の受取時期を大学入学時に設定している方が多いかと思います。

この時、注意していただきたいのは、高校までの教育資金の目途がついているかどうかです。
無計画に支出していると、大学入学前に資金が不足し、保険を解約しなければならないことも。
支払った保険料より多く戻ってくるのは、最後まで保険料を支払えることを前提にしていますので、先のことばかりでなく、その過程も確認しましょう。

学資保険ならではの特徴

学資保険は一般的に15年以上も先のことを考え準備しますので、予定外のことは起こり得ます。

学資保険の中には、便利性を追求した商品もありますので、紹介させていただきます。
商品の比較方法としましては、戻り率や解約返戻率が大きい商品を3~5ピックアップし、そこから、商品性について比較するとわかりやすいかと思います。

  • 幼稚園入園児から祝金として受け取れ、据え置くこともできるタイプ
  • 大学進学後も保険金を受け取れるタイプ
  • 子どもが病気のときにいつでも電話相談できるサービスがついてるもの

同じ保険会社で複数のタイプを扱っていることが多いので、比較する際には、同タイプの保険を比較しましょう。
なお、子供用の医療特約などの保障がついている保険は、受取金額より払込保険料の方が多くなることがありますので、注意しましょう。

「後悔しない学資保険の選び方」のまとめ

いかがだったでしょうか。
これから保険に入ろうという方にとっては、やっぱり保険は難しいと思われたかもしれません。
最後に、学資保険に加入する際の注意点を5つにまとめておきますので、ご参考になさってください。

  • 教育資金として、学資保険だけでなく、低解約返戻金型終身保険などの貯蓄性のある保険も選択肢になる。
  • 商品を比較するときは、保険料払込期間を統一するなど条件を同じにする
  • 優先順位を明確にし、保険に入る目的を見失わない
  • 大学費用だけでなく、高校までの資金計画を立てておく
  • 保険金の受け取り時期に注意する。大学費用の半分を貯蓄で準備する場合などは対応可能だが、保険に頼る場合は、高校3年生の夏ごろの受け取りも検討する

このコラムの執筆者

藤 孝憲
藤 孝憲ファイナンシャルプランナー

埼玉県で活動する、商品販売を行わない独立系ファイナンシャルプランナー。生損保約30社の商品を販売していた経験あり。個人相談では、ライフプランニングをはじめ、住宅ローン、保険、教育資金・老後資金の準備についての相談が中心。FP資格の講師やe-ラーニングの運営も行う。 保有資格:CFP®、住宅ローンアドバイザー、ゆうちょ金融教育支援員など


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