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医療保険に保険料払込免除特約は付けるべき?

2016.04.07

医療保険を選ぶときにとても悩むのが、「特約をどうするか」ですよね。

「入院日額○○円、支払限度日数○○日」といった主契約は商品による差はそんなにありませんが、「特約」はそうはいきません。

保険会社によっても特約の名前や内容に差があるうえ、ほしい特約を用意していない保険会社もあります。

しかもその特約は、自分にはどれが必要でどれが不要なのかは、にわかには判断できるものではありません。

今回は、その「特約」のなかでも「保険料払込免除特約」はどんなものか、つけるべきかどうかについて考えてみたいと思います!

医療保険における保険料払込免除特約とは?

がんや三大疾病になったときに以後の保険料払込が免除される

「保険料払込免除特約」は、その名の通り、「特定の条件」に該当したときに以後の保険料の払込が免除される特約です。

医療保険以外にもさまざまな保険に特約または特則として用意されていますが、医療保険に関して言えば、そのほとんどが「三大疾病保険料払込免除特約」となっています。

これは三大疾病になったときに以後の保険料払込が免除されるというものです。
(ちなみにがん保険では、がんと診断されたときにだけ以後の保険料払込が免除となる特約が多いです。)

ただし、三大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)になれば即この特約が適用されて保険料の払込が免除されるわけではありません。

ほとんどの商品において、下のように「特定の条件」が定められています。

特定の条件
がん 初めてがん(上皮内新生物が対象外ということも多い)と診断されたとき。ただし、保険が効力を持ってから(申込書の提出後等)90日以内に診断されたものは除く。
心疾患 初めて心疾患(または急性心筋梗塞)の治療を目的として入院を開始したとき。
脳血管疾患 初めて脳血管疾患(または脳卒中)の治療を目的として入院を開始したとき。


博士
同じ三大疾病でも、がんなら診断のみで特約が適用されるが、心疾患と脳血管疾患の場合は入院しなければ免除にならない、という違いに注意じゃな!

保険料払込免除特約は必要なの?

三大疾病の家計への影響は大きい

「保険料免除特約」が設定される三大疾病は、かかった時に家計へ大きな影響を与えることで知られています。

例えば入院期間を例に挙げると、厚生労働省の『患者調査』(平成23年)によると、三大疾病の平均入院日数は以下の通りです。

【平均入院日数】
平均入院日数

入院すれば、治療費の自己負担分3割以外にもさまざまな費用負担が発生します。

生命保険文化センターの『生活保障に関する調査』(平成25年度)によると、入院時の自己負担費用は平均して22.7万円となっています。

これは治療費(公的保険を使用後)・食事代・差額ベッド代に加え、交通費(見舞いに来る家族の交通費も含む)や衣類、日用品費などを含んだ金額です。

先ほどの『患者調査』によると、入院患者の平均入院日数は32.8日ですので、脳血管疾患で入院した場合、おおざっぱに見積もって60万円程度もの自己負担が発生するものと思われます。

あくまで平均金額なので実際にかかる費用はもっと安く済む可能性もありますが、これに加えて、当然仕事はできないので収入が途絶えることになります。

助手
ところで、この記事をお読みの方のお知り合いの方の中で家族が「がん」「心筋梗塞」「脳梗塞」や「脳卒中」にかかって退院したものの、自宅で闘病中だったり、重い後遺症に悩まされているという人はいないでしょうか?

三大疾病は、年齢などその人の健康状態にもよりますが、退院後も患者や家族に負担がつづく疾患と言われているんですよねぇ。

博士
だからこそ、三大疾病には診断給付金のある特約や、通院保障のある特約が用意されているというわけじゃな。

特約料のわりに、免除される保険料は大きい!

特約や特則には特約料が発生し、毎月の保険料に上乗せされます。

いくら万一のときに助かるといっても、この特約料が高額となって毎月の保険料がふくらんでしまうなら元も子もありませんよね。

ということで、今回はチューリッヒ生命の医療保険、『終身医療保険プレミアムDX』を例に挙げて、特約料と免除される保険料を試算してみたいと思います。

〈試算条件〉
◆Aプラン:主契約30日型に先進医療特約・7大疾病延長入院特約/ストレス性疾病延長入院特約が付加されている
◆月額保険料:2062円(30歳男性、入院日額5000円、終身払い)、年額は2万4744円
◆「3大疾病保険料払込免除特約」の特約料:月額115円、年額は1380円
◆40歳・50歳・60歳・70歳で特約が適用される場合と、一生涯特約が適用されなかった場合で、80歳までの特約料と免除される保険料(Aプラン)を計算

特約の適用 特約料 免除される保険料
40歳 10年分:1万3800円 40年分:98万9760円
50歳 20年分:2万7600円 30年分:74万2320円
60歳 30年分:4万1400円 20年分:49万4880円
70歳 40年分:5万5200円 10年分:24万7440円
適用なし 50年分:6万9000円 0円

上の表を見ると、「3大疾病保険料払込免除特約」の特約料と免除される保険料の合計にはずいぶん差があります。

40歳で適用されて免除される40年間の保険料約100万円は、保険各社で用意されている診断給付金や診断治療給付金(たとえばオリックス生命の『新キュア』では、特約で一時金として三大疾病給付金が50万円受けとれる)に匹敵する金額です。

適用されるのが70歳と遅くても、十分に「元が取れる」のが、「3大疾病保険料払込免除特約」なのです。

助手
支払う特約料と免除される保険料を比べてみると、なかなか悪くなさそうな特約ですね。
でも、そもそも三大疾病にかかる可能性ってそんなに高いものなんでしょうか?
博士
厚生労働省『平成26年 人口動態統計』によると、三大疾病は日本人の死因トップ4に入っていて、合計して死因の53.4%を占めている。
日本人の半数以上がかかる、というのがデータを見て確認できるな。

博士
家計が相当に苦しく、一円でも保険料をおさえたい、というのでなければ、医療保険の保険料払込免除特約は、付加しておきたい重要な特約と言えるのじゃ。

保険料払込免除特約のある医療保険はどれ?

それでは最後に、すでに紹介した『終身医療保険プレミアムDX』(チューリッヒ生命)以外で、保険料払込免除特約のある終身医療保険を2つご紹介します。

なお、保険料は30歳男性、終身払いの終身保障、入院給付金日額5000円のものです。

■『新健康のお守り』(損保ジャパン日本興亜ひまわり生命)

  • 入院給付金の支払限度日数:60日(通算2000日)
  • 手術給付金:1回につき、手術の内容により20万円・10万円・5万円・2万5000円
  • 先進医療特約:先進医療による治療を受けたとき、その技術料と同額が支払われる。
  • 三大疾病支払日数無制限特則:三大疾病による入院の場合は、入院給付金支払日数が無制限となる。

ここまでの保障が入って、月額保険料は1692円です。三大疾病になったときに以後の保険料払込が免除される「医療用特定疾病診断保険料免除特約」はプラス275円で付加できます。がんや女性特有の疾病による入院には入院給付金が増額される、「医療用女性疾病入院特約」も用意されています。

■『さいふにやさしい医療保険』(AIG富士生命)

  • 入院給付金の支払限度日数:60日(通算1095日)

手術保障を付加するかどうかも契約時に決められる保険です。手術保障を付けない場合の月額保険料は995円。

なんと1000円を下回るのですが、月額保険料が1000円を下回る契約はできません。そこで三大疾病になったときに以後の保険料払込が免除される「保険料払込免除特約」をプラス155円で付加すると、破格の1150円で保険料払込免除特約付きの終身医療保険に加入できてしまうのです。

もちろん、先進医療特約や7大生活習慣病特約(入院給付金支払限度日数が180日に延長される)なども用意されています。

まとめ【リーズナブルな特約料で大きな安心を!】

終身医療保険でよく見かける「保険料払込免除特約」を付加しておくと、三大疾病にかかったときに以後の保険料払込が免除されます。

この特約料と免除される保険料を比べると圧倒的に特約料の方が安く、その特約料も月額100~300円程度と決して高額ではないので、保険契約の際には付加を検討するに十分値する特約だと言えます。

ただし、この特約を用意していない保険商品もあるので、注意しましょう。


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