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【三井生命ドリームクルーズ】豪ドル建ての終身保険

「ドリームクルーズ」ってどんな保険?

三井生命「ドリームクルーズ」は、一生涯にわたり死亡・高度障害保障を準備できるのはもちろんのこと、予定利率が2.5%と高めの設定がされており、豪ドルで毎月積み立てることで資産形成ができる保険です。

予定利率は、オーストラリア国債の流通利回りをもとに15年ごとに見直され、2.0%が最低保証されています。

三井生命のHPには、
「ご契約の維持などにかかる費用等が控除されるため、実際の利回りは予定利率を下回ります。」

と書かれています。良心的な表記です。

…というのも、予定利率2.5%といっても、払い込んだ保険料全部に対して2.5%の利息が付くという意味ではなく、保険料のうち、将来の保険金等の支払いに備え積み立てる部分(その割合は開示されていません)に対して2.5%を適用します、という意味です。

なので、残念ながら実際の利回りは2.5%をはるかに下回ることになるのです。

「ドリームクルーズ プラス」では、3年ごとに「クルーズボーナス(生存給付金)」として、基本保険金額の3%を4回と15%を1回の計5回受け取ることができます。

クルーズボーナスは、豪ドルのまま据え置くことも可能です。

「豪ドル建」ってどうなの?

日本で外貨建て終身保険を販売するライバル社・メットライフ社は、米ドルと豪ドルが選択できるラインナップになっています。

三井生命は、米ドルではなく豪ドルを選んだ理由を、金融情報誌の取材に対してこのように答えていました。

もちろん、金利の相対的な高さだけで、豪ドルを選んだわけではありません。
金利だけを追い求めるのであれば、ほかにも魅力的な外貨はあります。
しかし、投資対象国としての信用力の高さと、親しみやすさも重要です。
その点、オーストラリアは、世界有数の資源を持つ国として知られ、資源国通貨として今後も相対的に高い金利を維持しやすいと考えました。
さらに、高校生の修学旅行先、語学留学先、シニアの方のロングステイ先としても人気ですので、日本にとってとても身近な国であるといえます。

(「フィナンシャル・アドバイザー」2013年6月号「金融商品のトリセツ」より)

日本にとって身近な国だから、というのは苦しい理由づけに聞こえますが(笑)、ドリームボーナス等を豪ドルで受け取ることもできるので、修学旅行、語学留学、ロングステイ等の際に為替リスクなしで受け取れ、お使いいただけます、といいたいのだと思います。

外貨建ての保険 気になるのは為替リスク

女性

加入者は日本円で保険料を支払うのですが、三井生命はそれを豪ドルで運用するため、毎月の為替レートの決め方などが気になるところ。

三井生命のコールセンターにそのあたりを確認してみました。

Q:月払保険料は毎月、為替レートにより変動するんですよね。支払日の何日前くらいに確定するのでしょうか?
A:前月の末日に確定するので、だいたい支払日の1か月前に確定します。

Q:パンフレットに「保険金等を円で受け取る場合、円換算支払特約付加が必要」と記載されていますが、この特約を付加すると特約保険料はいくらかかるのでしょう?
A:ドリームクルーズには最初から自動的に円換算支払特約が付加されています。
別途料金は必要ありません。

Q:「保険金等は豪ドルで受取可能」と記載されていますが、希望した場合、どうやって豪ドルを受け取ったらよいのでしょうか?
A:その場合は、別途、豪ドル振込用の口座を開設いただきます。

と落ち着いた口調で丁寧に説明されました。勧誘らしきものもほとんどなし。

パンフレットにも、保険料の為替レートの算出式が書かれていました。

それによると、保険料払込等や円に換算して保険金等を受け取る場合には、換算基準日における所定の円換算レートで換算する、とされています。

【保険料払込等の場合】
換算基準日における当社が指定する取引銀行のTTM(電信売買相場の仲値)+0.25円
【保険金等受取の場合】
換算基準日における当社が指定する取引銀行のTTM(電信売買相場の仲値)−0.25円

この「±0.25円」というのが、為替手数料として保険会社の収益となるようです。

たとえば、月払保険料1万円を支払う場合、換算基準日の豪ドルへの換算レートが「98.72」だとしますと、
1万円÷(98.72円+0.25円)=101.040…(豪ドル)
つまり101.04豪ドルの保険料を支払ったことになります。

「+0.25円」の手数料がとられなければ、101.29豪ドルですので、差額の約0.26豪ドル=約25円が保険会社のとる為替手数料ということになります。

コールセンターの方は(私の聞き方がよくなかったので?)「円換算にお金はかからない」というご回答でしたけど、毎回毎回、上記の手数料がチャージされるようです・・・。

円建て終身保険であれば、このようなコストはかからないはずなので、「予定利率を高めに設定しています」などというPRも色あせてしまいますね。

生存給付金としてうけとれる「クルーズボーナス」でトクになる?

「クルーズボーナス」という生存給付金が計5回受け取れるのは魅力的!…に見えますが、実はそうでもないようです。

「クルーズボーナス」は、実質的には死亡保険金(or解約返戻金)の一部前払なので、契約全体として受取額が増えるわけではないようです。

パンフレットには「15年で解約返戻金が保険料合計額を上回ります」とありますが、これは生存給付金を据え置いた場合のことです。

途中で生存給付金を受け取ってしまうと、解約返戻金がプラスになるのには契約後25年程度かかってしまうため、他の会社の円建て終身保険と大差なさそうです。

この保険、結局どういう人にマッチしてるの?

オーストラリアへの旅行や留学など、豪ドルを現地で使う予定のある世帯であれば、死亡保障を確保しつつ、生存給付金を受け取るプランも悪くないかもしれません。

とはいえ、そういう方々には三井生命の豪ドル建て保険以外にも、より高利回りをうたう豪ドル建ての外貨預金や豪ドル建て投資信託を購入する選択肢もあるわけで。

為替リスクがあるため、日本円での保険金受取とする場合には、契約時の保険金額は保証されない点には注意が必要です。

為替レートのトレンドをどう読むかもありますが、予定利率が高いからとはいえ、毎月の為替手数料を支払ってまで、あえてこの外貨建て終身保険に加入すべきかどうかは考えどころです。


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