生命保険の選び方 - お金の参考書

ミレニアル世代と生命保険の考え方

ミレニアル世代

最近の国内生命保険会社のCMを見ていると、やけに「若者向け」にターゲットを絞っていることに気づくでしょうか。

これは、ある世代に向けての新商品の告知です。2017年現在20代から30代になる1980年代から2000年代生まれのこの世代は「ミレニアル世代」と呼ばれ、今後の消費層のメインターゲットとなるといわれています。

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生命保険に複数加入するときに確認しておきたいこと

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あなたは生命保険に「いくつ」加入していますか?

1つだけという人が多いと思いますが、保険の加入状況を把握できておらず、実は複数の生命保険を契約している可能性もあります。

けれども、複数の生命保険に加入することにはメリット・デメリットともにあります。

生命保険の制度の知識をつけて、複数加入しようとするときや見直しをするべきかを考える場合に確認しておきたいことを理解しておきましょう。

も く じ

生命保険を複数契約するメリット・デメリット

博士!実は、わが家で生命保険に2つも入ってしまっていたんです。すぐに1つ解約した方がいいんでしょうか?
そう慌てなくても大丈夫じゃ。ちゃんと考えて契約したのなら、複数加入していても問題ないぞ。

生命保険と言っても、保険会社によってさまざまな商品があります。
必要な保障内容によって、複数の生命保険に加入した方がいい場合もあるのです。

そこで、まずは複数加入することのメリットとデメリットを説明しましょう。

複数契約のメリット

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生命保険を複数契約した場合、いろいろな保険のいいとこ取りができます。

医療保障特約が魅力的な商品と通院保障が魅力的な商品がある場合、必要保障額を半分に分けて2つに加入すれば、両方の特約を付けることができます。
このような組み合わせ方次第で、自分の生活にあった保障を手に入れることができます。

また、複数あれば、保険の見直しもしやすくなります。

加入しているのが1つだけだと、見直す時にすべて解約しなければなりません。
終身保険であれば途中で解約した場合の解約返戻金は支払済保険料よりも少なくなってしまいますが、2つのうち1つだけ解約するのであれば、解約で損をする金額も少なく抑えられるでしょう。

複数契約のデメリット

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一方のデメリットは、何といっても手間がかかってしまうことです。

申込と告知を何度もしなければなりませんから、契約者は診断書などの提出書類をそれぞれの会社用に準備しなければなりません。
更新のタイミングがバラバラになることもあるでしょう。

万が一のことがあった場合にも、給付金を受け取るためにそれぞれの担当者に連絡をする必要があります。その際、保険会社によって加入や保険金支払いの基準が異なる点も理解しておきましょう。

また、どんな生命保険にいくら分の死亡保障で加入しているのか把握しきれなくなってしまうかもしれません。

住宅ローンを借りている場合は特に注意です。
住宅ローンを申し込んだときに団体信用生命保険に加入していることを忘れて、合計すると生命保険に加入しすぎているケースもあります。

複数契約していても全て保険金はもらえるの?

いくつもの会社の生命保険に入っていたら、もらえる保険金はどうなるんですか?
それは全部受け取れるから安心じゃよ。ただし、保険の入りすぎには注意じゃ。

生命保険は、被保険者が死亡した場合に保険金が支払われるものです。

損害保険や医療保険は事故や病気で費用がかかってしまった場合に備えているのとは異なり、支払われる金額に上限はありません。
だから、複数の生命保険に加入していても、万が一の場合にはすべての保険会社から生命保険金を受け取ることができます。

ただし、保障額には上限があります。
その基準は、収入と職業などによるものです。
一般的な生命保険の場合、保障額は年収の15倍までとされています。

そして、危険を伴う職業の場合、保険事故が起きる可能性が高くなるため、さらに制限される場合があります。こういった保障額の上限はありますが、だからといって限度近くまで生命保険に加入するのは間違いです。

保障額を大きくするということは、その分だけ加入者が支払う保険料も多額になってしまいます。

いくら老後や死亡した場合のための備えとはいえ、保険料の支払いが多すぎると今の生活を圧迫してしまいます。必要な保障額をしっかりと確認して、ムダな保険に加入してしまわないようにしましょう。

必要保障額をどうやって計算すればいいかわからない場合は、専門家に相談することもできます。無料相談をしているところもありますよ。

税金対策としての生命保険について

博士。生命保険の保険金には税金がかかるんですよね!?
そうじゃ。ただ、税金対策にもなるので、制度をしっかり理解せんといかんぞ。

生命保険の保険金は税金がかかる場合があります。

けれども、税金対策になるのも特徴なので、どのようなルールになっているのかをしっかりと把握しておきましょう。

まずは、契約者、被保険者、受取人がどのようになっているかでかかる税金が変わることを理解しましょう。

契約者 被保険者 保険金受取人 かかる税金
A A B 相続税
A B A 所得税(一時所得)
A B C 贈与税


上の表のように受け取った保険金に税金がかかることになります。

なお、生命保険を途中解約した場合の解約返戻金は、支払った保険料総額よりも多い部分について所得税の課税対象
になります。
詳しい計算方法は省略しますが、その解約返戻金などで所得額が一定額(20万円)を超えた場合、確定申告が必要になります。

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ちなみに、学資保険も親の生命に関する保険ということもできますが、それに付帯できる育英年金に関する税金にも注意が必要です。

育英年金自体は相続税の対象となるため、基礎控除の範囲内であれば納税しなければならない事態にはなりません。

しかし、育英年金を受け取っている金額を元に計算した所得額が年間38万円を超えると、親の扶養から外れてしまい、所得税・住民税を納めなければならなくなるのです。

その税額は案外インパクトがあるので、加入する時点で充分に注意しておきたいところです。

生命保険を活用した節税方法とは?

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「生命保険は相続税の対策になる」という話を聞いたことがある人は多いでしょう。

相続税を計算する際、相続した資産から基礎控除を差し引いた分が課税対象の相続財産となります。

しかし、生命保険金でお金を受取をすると、受取人が配偶者や子供などといった法定相続人にあたる場合に相続税が軽減されるというものです。

どう軽減されるのかというと、法定相続人が受け取る保険金について、基礎控除に加えて「法定相続人の数×500万円」まで非課税とすることができます。
例えば、配偶者と子供が2人いる場合では、法定相続人が3人となるので、基礎控除4,800万円(3,000万円+600万円×3人)に加えて1,500万円分も非課税となるのです。

生命保険で相続のトラブルを減らすこともできる

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また、生命保険を相続人それぞれを受取人とするように複数契約しておくと、相続時のトラブルを減らすこともできます。

相続が発生した場合、保険金受取の手続きをすれば、それぞれが保険金を受け取ることができます。

誰かが一括で保険金を受け取り、それをほかの相続財産と合わせて分割するよりもトラブルになりにくいでしょう。

生命保険と税金に関する制度やメリット・デメリットを知らないで加入すると、数十年後に思わぬ落とし穴が待ち受けていることもあります。まずは簡単なルールだけでも理解しておきたいものですね。

まとめ

  • 複数加入のメリットはそれぞれの商品のいいとこ取りができること。
  • 複数加入のデメリットはそれぞれに申請や告知を行うため手間がかかること。
  • 複数契約していても保険金は受取ることができる。
  • 複数の生命保険に加入することによって相続トラブルを減らすことができる。

難しそうだけど、うまく使えばいろんなメリットがあるんですね!
そうじゃな。そして、わからないことがあれば専門家に相談するのもいいかも知れんのう。

本当に必要?独身の生命保険について考えてみよう

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独身の人でも生命保険の加入をすすめられることがあるでしょう。

けれども、自分ひとりで生活しているのにどうして保険が必要なのか疑問に思っている人も多いと思います。それに、保険の知識もあまりないために、余計な保険に加入させられてしまうのではないかと心配になる人もいるかもしれません。

そこで今回は、独身の人に生命保険が必要なのか、保障内容や必要保障額をどうすればいいのかといったことを考えるためのポイントをまとめました。

も く じ

独身男性、独身女性に生命保険は必要?

独身の友人から『独身だけど生命保険って必要なのかな?』って聞かれたんですが、どうなんでしょうか?
うむ。そのためにはまず、どのようなことが生命保険で保障できるのかを説明しよう

基本的に、生命保険は「死亡した場合に保険金が支払われる」ものです。
そのため、契約者自身ではなく「自分が死亡して困る人」のために加入するものだと言えるでしょう。

独身の場合、自分が死亡して困る人がいないのであれば、生命保険は必要ないかもしれません。ただし、配偶者や子供がいなければ必要ないとは限りません。

もし、あなたが高齢でリタイアした親の面倒を見ているのであれば、親の生活保障のためにも加入を考えておかなければならないでしょう。

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もう1つ気をつけておかなければならないことは、銀行口座が凍結されてしまうことです。

実は、銀行は死亡した人の預金を凍結し、誰かが勝手に引き出せないようにしてしまいます。引き出すためには死亡した人の相続人が手続きをしないといけないのですが、すぐにはできず時間がかかってしまいます。

しかし、それまでにも未払いの入院費用や葬儀費用などは支払わなければなりません。その費用を肩代わりしてもらわないで済むようにするためには、生命保険に加入しておくとよいでしょう。

保険金受取人に、「万が一のことがあった場合の費用のために生命保険に加入している」と伝えておけば、親族などに余計な負担を強いることを心配する必要はありません。
ただし、保険金受取人が法定相続人ではない場合、相続税の非課税制度のメリットを受けることができません。

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死亡保障以外に考えられるのが、老後に備えた「個人年金保険」です。
子供がいないのであれば、老後の生活費は自分で用意しなければなりません。

公的年金の財政が厳しくなり、将来の年金額が期待できない可能性が高まっています。そんな時代ですから、民間の保険を使って老後に備えておくのも選択肢のひとつです。

独身のあなたに必要な保障を考えてみよう

なるほど。必要なのはわかりましたが、どれくらいの保障額にしておけばいいかがわかりません!
独身のうちは高額の保障は必要ないぞ。最低限に抑えておく方がいいんじゃよ。

独身の人は、生命保険を使って高額の保険金額で備える必要はありません。

前述のように、親の面倒を見ているなどでもない限り、遺族の生活費を考える必要がないからです。葬儀費用や入院費用といった支払いに備えられる程度の保障で充分です。

日本消費者協会が実施したアンケート(2014年度)によると、葬儀費用の平均は189万円となっています。家族葬にするのであればそれよりも費用が少なくて済むため、そういったことも考慮に入れて最低限の保障額で備えておきましょう。

ちなみに、会社員の場合であれば、遺族年金(独身の場合は遺族厚生年金のみ)や死亡退職金が支払われるはずですが、支払われるまでにそれなりの期間が必要になります。
そのため、生命保険で給付金を受け取れるようにしておく方が安心です。

定期保険と終身保険、どちらがいいの?

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次に、その生命保険を「定期保険」にするか「終身保険」にするかを考えてみましょう。

定期保険では保険料を安く抑えることができますが、掛け捨てです。

一方の終身保険は掛け捨てにはなりませんが、その分だけ保険料が割高になります。
また、終身保険には解約リスクがあります。
終身保険は貯蓄性のある保険なので解約した場合に解約返戻金を受け取ることができるのですが、支払った保険料よりも解約返戻金が少なくなってしまうケースが少なくありません。

こういった特徴から考えると、若い人など収入や貯蓄がまだ少なく余裕がない場合は、定期保険にしておく方がよいでしょう。
保険料を安く抑えて、その分を老後に向けた貯蓄に回すようにしましょう。掛け捨てにはなりますが、万が一のための安心料だと考えましょう。

「生命保険であれば所得税や住民税といった税金の控除が受けられる」と言われることもあるかもしれませんが、無理に保障額を引き上げないようにしましょう。所得控除額の限界まで保障を手厚くしても今の生活が苦しくなるだけです。

また、将来、結婚するなどしてライフプランを見直すことになった場合も視野に入れると、定期保険の方が保険の見直しがしやすいでしょう。
なお、医療保障などの特約がついていない方が見直しの自由度も高いのでシンプルな内容で構いません。

個人年金保険の保障額は?

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独身の方が個人年金保険で老後に備える場合でも、保障額は最低限に抑えておきましょう。
個人年金保険も年金が受け取れるまでに解約した場合、解約返戻金が支払った保険料を下回る場合が多くなります。
独身だから老後に備えておきたいところですが、必要以上に保険に加入して今の生活が厳しくなってしまわないように気をつけましょう。

独身であっても、自分に万が一のことがあった場合の備えは必要です。
ただ、今の生活を犠牲にするような入り方は避けるようにしましょう。
まずは貯蓄することを優先に考えながら、最低限の保障が得られるような方法を考えてみるようにしてください。

まとめ

  • あなたが亡くなって困る人は誰なのか考えよう。
  • 生命保険に加入していれば死後の銀行口座凍結された場合でもまとまったお金を準備することができる。
  • 独身で貯蓄も十分にない場合は定期保険の方が見直ししやすくおすすめ。
  • 独身の場合、個人年金を考えた時に必要以上に大きな保障を付けて生活が苦しくならいように注意しよう。

ありがとうございます、博士。さっそく友人に生命保険は必要だって伝えてきます!
くれぐれも加入しすぎにならんように言っておくんじゃぞ。

みんないくら払ってるの?夫婦で考える無駄のない生命保険への加入

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結婚によって、家計のありようは劇的に変化します。

それまでは2人とも働いていて収入があったとしても、結婚あるいは出産を機に片方が退職するという生活スタイルは、徐々に減少しているとはいえ、まだまだ残っています。

それに、共働きを続けていても、片方が非正規雇用を選ぶがために収入のバランスが結婚前とは大きく変わるということもありますよね。

収入や生活スタイルが変化するときは、保険を見直すべき時でもあります。

今回は、夫婦で加入する保険について考えてみましょう。

も く じ

うちは高い?夫婦の保険料相場はいくらなの

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「日本人は保険の加入率が高い」と言われていますが、日本の夫婦がどのくらい保険に加入しているのかについて知っておきましょう。

生命保険文化センターの「生命保険に関する全国実態調査」(平成27年度)によると、月額保険料の合計が1万円未満の世帯は全体の15.9%で、1万円以上2万円未満は19.0%、2万円以上3万円未満は15.9%となっています。

これは生命保険に全く加入していない世帯は除いた調査ですので、月額保険料3万円未満の世帯だけで半分以上を占めているということになります。
3万円以上の世帯も3割を超えており、全体としての中央値は3万円弱というところでしょう。

中央値でも月額3万円と聞くとなかなか高額だという印象を持たれるかもしれませんね。
これには定期保険などの死亡保障や医療保障・がん保障はもちろん、個人年金保険や終身保険といった貯蓄型保険も含まれています。

博士!でも月7万円以上もの保険料を支払っている世帯が、6.9%もいますよ!
月6万円台は2.9%なのに…。
掛け捨てか貯蓄型かをはじめ、保険にも色々な種類があるからのう。人生もさまざま、それに応じる保険もさまざま、ということかの。


この調査結果で高額なところに目を転じると、月7万円以上支払っている世帯も相当割合いることに気づきます。

夫婦とひとまとめに言っても、新婚夫婦から子育て真っ盛りの夫婦、それに老後準備にいそしんでいる夫婦といったように、状況は千差万別です。

世帯によって必要な保障には差があり、加入する目的も異なるゆえ、保険料も一様ではないのでしょう。

ですから、大切なのは周囲に合わせることではなく、自分たちにあった保険を選ぶことですね。

必要保障額計算の手順

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自分たちに合った保険を選ぶためには、自分たちの状況を把握して、それをもとに必要な保障を考えなければなりません。
続いて、その手順を簡単に解説しましょう。

現状把握のために確認すべきポイント

まず必要なのは、現在の家計の把握と、統一です。

結婚当初には家計を統一したが、時が経つにつれてお互いに相談せずに金融商品を保有していたり借金を抱えていたりということもあるかもしれません。

しかし家計が統一されていないと、正確な必要保障額は算出できず、保障内容に無駄や不足が生じます。

ですから、無駄のない保険加入のためにはまず、貯蓄と借金(住宅ローンなど各種ローン含む)の金額、夫婦の手取り収入、現在加入している保険の期間や内容を確認しあいましょう。

特に保険に関しては、万一の時には遺族が受取人にならなくてはなりませんので、しっかり情報共有しておきましょう。

ライフイベントに合わせて保障を増減させる

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結婚後はいくつかの重大なライフイベントを経験します。

そのたびに、保険で用意する保障を手厚くしたり削ったりする必要があります。

代表的なライフイベントは以下のようなものです。

  • 片方が専業主婦(夫)になった
  • この場合、夫婦の片方の収入で生活することになります。

    収入源である人に万一のことがあると、遺された家族のための生活保障が必要になります。

    ただし、子どもがおらず夫婦とも若くて専業主婦の再就職がすぐにできるのであれば、この限りではありません。

  • 結婚したが共働きである
  • 保険で用意すべき保障はほとんどありません。葬儀費用分の保障で充分です。

    ただし、夫婦の収入に差が大きいのであれば、上記の専業主婦の場合に準じて保障が必要になるでしょう。

  • 子どもができた
  • 子どもには教育費がかかります。

    その分の保障を増やさなければなりません。

    また子育てには手がかかるので、万一のことがあると遺族は満足に働けないかもしれません。

    このための保障も、上乗せする必要があるでしょう。

でも博士、専業主婦や子どものためには、公的な遺族年金がありましたよね?
そうじゃ!遺族基礎年金のことじゃの。
会社員や公務員なら、それに加えて遺族厚生年金が受け取れるぞい。
必要保障額を算出するときには、遺族年金額を除いて計算するのが重要じゃったの。

夫婦型の保険はお得なの?

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生命保険の中には、「夫婦型」や「家族型」という名前がついているものがあります。

そのネーミングだけをとらえると、夫婦や家族の保障を得るためにはぴったりな印象を受けますね。

この「夫婦型」「家族型」保険は、本当に便利なものなのでしょうか?

夫婦型保険とは?

医療保険やがん保険などで見られる夫婦型保険(または夫婦特約)とは、その名の通り1つの保険で夫と妻両方の保障がセットになったものです。

具体的には、主契約者として夫婦のうちどちらかが被保険者になり、その配偶者は「従被保険者」という扱いになります。

家族型保険(または家族特約)もこれと同じですが、さらに子どもも従被保険者になるということなのですね。

医療保険の場合、主契約の被保険者は入院給付金が日額5000円、従被保険者は日額3000円または1000円というように保障に差が設けられているタイプが多いです。

夫婦型・家族型保険のメリット

夫婦型保険の最大のメリットは、保険料が割安なことです。

1人分の保険よりも、保険料は1.5~1.8倍程度で済むことが多いので、どうせ加入するのなら夫婦別々に契約するよりもお得ですね。

また、家族型保険の場合は子どもの人数が増えても保険料が一定ですので、子だくさん世帯にはお得です。

保険料は安いにこしたことはありません!
別々に加入するよりも保険料が割安なら、これは良い保険なんじゃないですか?
その保障が本当に必要なら、あるいはそうかもしれんの。
しかし、今その保障が必要でも、これからもずっと必要だという保証は誰にもできんからの…。

夫婦型・家族型保険のデメリット

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夫婦型保険のデメリットは、その使い勝手の悪さです。

セット保険の保険料の安さに目がいってしまいますが、本当にその保障が夫婦2人ともに必要なのかどうかをまず確認しましょう。

例えば夫には必要でも妻には不要だという場合、不要な保障のために1人分よりも高額な保険料を払い込むことにもなりかねません。

それに、今2人とも必要だったからといって、今後もずっと継続して同様の保障が必要であるとも限らないのです。

結婚後もさまざまな出来事が2人にはふりかかることでしょう。
それによって、2人は生活スタイルを変え、生活費も変化していくはずです。

そうなれば、過去に必要だった保障が不要になることもあるでしょう。

しかしそんな場合でも、夫婦型保険はセット保険のため、解約もセットになるのです。

それに、こんなパターンも考えられます。

  • 夫婦の片方(主契約の被保険者)が亡くなってしまう。
  • この場合、保険自体が消滅したり、消滅はせずとも健在だったころの(2人分の)保険料が引き続き必要だったりします。

  • 離婚してしまう。
  • 夫婦ではなくなるので、やはり夫婦型保険は消滅する可能性があります。

別れが若いうちなら何とかなるかもしれませんが、年齢を重ねた後なら、新たな保険に加入するには条件がかなり厳しくなるでしょう。

健康状態によっては、保険加入自体ができないかもしれないリスクがあります。

まとめ

  • 世帯の保険料は月額3万円未満が半数を占める。
  • 必要保障額を算出するためには、家計を統一しなければならない。
  • 保険はライフイベントごとに見直す必要がある。
  • 夫婦型保険のメリットは、セットのため保険料が割安なことである。
  • 夫婦型保険のデメリットは、別々に解約できないなど、使い勝手が悪いことである。

そうか…。夫婦で保険を考えるときって、離婚したときのことも考慮しなきゃならないんですね…。
なんだか後ろ向きな気持ちになってしまいます。
う~む。リスクに備えるのが保険じゃからの。
それに、離婚も一般化してきて、離婚後も友人としての関係が続くこともあるそうじゃ。
それなら、別れをなるべく温和にできるようにというのも、知恵なんじゃないかのう。

おすすめできない保険だったの?【アカウント型保険】

も く じ

アカウント型保険ってなに?

「アカウント」(英:account)とは「預金口座」の意味です。
アカウント型保険は、貯蓄機能のある積立口座と死亡や医療の保障を組合せた商品です。

第一生命の「堂堂人生」、住友生命の「ライブワン」、明治安田生命の「アカウントLA」、朝日生命の「保険王」、三井生命の「ベクトル」はすべてこのタイプに分類される保険商品です。
ちなみに、国内最大手の日本生命にはアカウント型保険はありません。


柔軟性がある一方、先々の見通しが立てにくい?

契約者が支払った保険料は、いったん「アカウント」に入金され、その一部が定期保険や医療保険などの保険料に充当され、残りが積立金として運用されます。
積立金には一定の利息が付きますが、利率は世の中の金利の変動を反映して、一定の期間ごとに見直しがされます。

アカウント型保険の特長は、保障内容を自在に変更できる点です。従来型の主力商品にはなかった特長です。
月々の保険料のうち、保障部分に充当する割合を増減させたり、積立金から毎月一定額をとり崩して保障部分の保障内容を自由に選択・買増したりできます。また必要に応じて積立金を引き出すことも可能なのです。

一方、アカウント型保険でも定期保障部分は更新型(例えば10~15年更新)である点は、従来型商品と同じです。
また保険料払込終了後は、積み立てられた積立金を原資として、終身死亡保障、終身医療保障、終身介護保障、一時金等を選択して購入しますが、

-アカウント部分に持ち込む保険料の割合が小さい場合、契約者の期待するほどには積立金がたまらない とか、
-保険料率は購入時点にならないと確定しないため、必要な終身保険に移行するためにいくらの積立金が必要か、あらかじめわからない

といったデメリットがあります。


アカウント型保険の正体は?大手生保が推奨してきたワケを知る

発売から10年余りが過ぎて、アカウント型保険は、大手生保の主力商品から姿を消しつつあります。
アカウント型に代り主力商品となったのは、アカウント型以前に主力商品であった「定期保険特約付終身保険」なんです。
この商品では、アカウント型保険の特長であった「保障内容を自在に見直せる」といった仕組みにはなっていません。

なぜこのようなことが起きたのでしょうか(?_?)

その理由は、アカウント型保険が生まれた時代背景にあるようです。
アカウント型保険が開発された当時、大手生保はバブル期に販売した高予定利率契約による「逆ザヤ」、つまり、保険会社の運用実績よりもお客様に約束した利回りの方が高い状態、に悩まされていました。

バブル期の生命保険契約の予定利率は5.5%~6.0%といった水準でした。これは「お払込みいただく保険料のうち、将来の保険金支払に備えて積み立てる分については、年5.5%~6.0%で運用します。なので、その分についてはお客様から頂戴する保険料を割り引かせていただきますm(__)m」と保険会社が約束したということです。

当時の契約条件では「予定利率は保険期間の途中では変更できない」とされていたので、予定通りの資産運用実績があげられない保険会社はたちまち逆ザヤに陥ったのです。
現在、大手生保の予定利率は1.5%~1.65%程度。
この10年余り、過去の高予定利率契約を順次アカウント型保険に切り替えていくことで、大手生保の逆ザヤは徐々に軽減され、ここ1~2年の間にほぼ解消したといわれています。
「貯蓄と保険を一本に」「ライフサイクルに応じた保障内容の変更を自在に」という掛け声のもと、各社が競って導入したアカウント型保険でしたが、大手生保にとっての役割は終わり、セールスレディが売り慣れた「定期保険特約付終身保険」を主力商品に戻した、ということのようです・・・。
セールスレディを鵜呑みにせず、どんな保険でも、自分でちゃんと納得するまで理解してから加入すべき、ということが身にしみますね。

生命保険の値上げラッシュ!保険選びで知っておきたいこと

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近い将来、生命保険料の値上げラッシュが起きるかもしれないのは知っていますか?

その背景にあるのは「マイナス金利政策」です。

「どうして金利が下がると保険料が上がるの?」
と思う方も少なくないでしょう。

そこで今回は、マイナス金利の影響で保険料がどうなっていきそうか、
それを保険選びにどう活かすことができるかを解説します。

も く じ

どうしてマイナス金利で保険料が値上がりするの?

博士!マイナス金利で保険料が上がるっていうのは本当ですか?
うむ。保険は保険料を運用しておるからそうなってしまうんじゃよ

2016年の初めにマイナス金利導入となり、「マイナス金利」という言葉をニュースでもよく耳にするようになりましたが、今のところ私たち個人が銀行に預けているお金が減っていくわけではありません。

では、何がマイナス金利になっているんでしょうか。

これは、民間の銀行が日銀に預けている日銀当座預金の一部について金利をマイナスにするというものです。
その部分にマイナス金利が適用されているだけなので、私たちの預金が減るような事態にはなっていません。(※なお、中長期の国債金利もマイナスになっていますが、私たちが購入できる個人向け国債の金利はマイナスにはなっていません)

では、マイナス金利は私たちの生活に密着するところではどのような影響を与えるのでしょうか。

メリット・デメリットをいくつか挙げてみました。

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メリット

  • 住宅ローンの金利が下がる(新規または変動金利型)
  • それ以外のローン金利も下がる

デメリット

  • 固定金利の住宅ローンは、市場金利よりも不利な返済になる
  • 銀行や郵便局の利息が減る
  • 将来的に生命保険の保険料が上がる

こういった影響があるのですが、どうして生命保険の保険料が上がってしまうかもしれないのでしょうか。その仕組みを説明しましょう。

生命保険は契約者が支払った保険料を運用しており、その運用益を保険金支払いの原資とすることで少しでも安い保険料で加入できるようにしています。
そのベースとなる運用利回りを「予定利率」と言うのですが、予定利率が高いほど保険料を安く抑えることができます。

しかし、マイナス金利が導入された他、世界的にも長期金利が低下しているため、運用環境が悪化
しています。保険金の支払いに支障をきたさないように、保険会社は国債などの安全性が非常に高い金融商品で運用しなければならないため、金利低下の影響を大きく受けているのです。

そして、この超低金利時代が当面続きそうな状況のため、生命保険の保険料値上げが相次ぐかもしれないのです。

保険料の改定されるであろう商品を知る

ということは、全部の生命保険の保険料が値上げになってしまうということですか?
そうとも限らんのじゃ。貯蓄性があるかどうかで影響度合いが変わってくるんじゃよ

保険料がどうなっていくかの目安を一覧にしてまとめました。

マイナス金利の影響大 マイナス金利の影響小
保険の種類 終身保険(※)
養老保険
個人年金保険
学資保険
定期保険
収入保障保険
掛け捨ての特約など

※一時払い終身保険については販売停止に踏み切る会社が相次いでおり、現在販売中の各社も追随する可能性が高いです。


このようにしてまとめると、貯蓄性があるかどうかでマイナス金利の影響度が変わってくるのがわかります。貯蓄性がある保険は必ず保険金支払いが発生するため、運用利回りが保険料にはね返ってくる可能性が高くなります。

そのため、保険会社が予定利率引き下げに踏み切ると、保険料引き上げの影響も強く受けてしまうのです。

保険料が下がる商品もあるの?

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マイナス金利の影響で保険料が上がる可能性は充分にあるのですが、その一方で、掛け捨てタイプの保険は保険料が値下げされるかもしれません。

実は、2020年4月までに、生命保険の保険料を計算する基礎となる「標準生命表」が改訂される見通しなのです。この改定では、高齢化を反映した全面見直しとなる予定です。
医療技術の進歩で長寿化が進んでいること、言い方を変えれば、各年齢での死亡率が下がっていることを反映することになります。

ということは、次のような保険料改定が予想されます。
掛け捨ての定期保険では、死亡リスクが減ることになるため、保険料の値下げが予想されます。

一方で、一定年齢で払い済みになるタイプの医療特約は、長生きする分だけ医療費がかさむと考えられることになり、値上がりが予想されています。

この改定の影響は既存契約には及ばないため、改訂される直前での駆け込み契約が増えることでしょう。また、保険会社の担当者も駆け込みでの加入をすすめてくるかもしれませんが、不必要な保険に加入してしまわないよう自分でどんな保障が必要かを考えておくようにしましょう。

相続対策としての生命保険の機能に影響はあるのか

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万が一に備えるという以外に、生命保険の機能として「相続対策」があります。
相続対策で加入する生命保険は貯蓄性が重視されるため、マイナス金利による影響は避けられません。

しかし、支払う保険料は値上がりするかもしれませんが、相続税を軽減する効果は失いません。

被相続人が契約した生命保険の保険金を法定相続人が受け取った場合、非課税限度額(法定相続人の数×500万円)までの保険金が非課税になります。

この制度自身は2016年現在変わっていませんので、節税効果は変わらないと言えます。

まとめ

  • マイナス金利で保険料が上がる可能性があるのは「貯蓄性のある」生命保険。
  • 長寿化によって死亡リスクが減るので掛け捨て保険は保険料が下がると予想される。
  • 長寿化によって一定年齢で払い済みになるタイプの医療特約は値上がりが予想される。
  • 保険料が値上がりしても生命保険の相続対策としての機能は変わらない。

低金利や少子高齢化など、いろんなことが保険料に影響を与えるんですね。。
そう。保険は複雑な金融商品のひとつなんじゃ。だから、しっかり考えて加入しないといけないんじゃ!