生命保険の基礎知識 - お金の参考書

加入していた生命保険会社が倒産、契約はどうなる?

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黒田東彦日本銀行総裁が巻き起こした異次元緩和、その名も「黒田バズーカ」。
「マイナス金利」という未経験の事態に、金融の世界は大わらわです。

金融機関というと、どうしても銀行や証券会社を思い浮かべてしまいますが、生命保険会社も金融機関の1つだということを忘れてはなりません。

そして、民間企業でもあるのです。
経営が悪化すれば、破産することもあります。

それではそんな最悪の事態に、加入者の保険契約はどうなってしまうのでしょうか?
解説いたします!

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保険料の一括払いはお得?一時払いと全期前納の違いを解説!

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生命保険の保険料と言えば、毎月の収入から固定費として支払うもの…、という固定観念を持っていませんか?

たしかに、多くの生命保険契約では保険料を毎月支払う、つまり「月払い」が選択されています。
ですが、保険料を1年分まとめて支払う「年払い」を選択すると「月払い」よりも総支払保険料が少し安くなることはご存知でしょうか?

そして、契約時に保険料の全額を払い込んでしまうと、「年払い」よりも総支払保険料がガクンと下がるのです!

今回は、保険料を契約時に一括して支払う方法について、解説いたします!

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あなたに合った支払い方法を!生命保険の年払いについて解説します

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保険選びや保険見直しの際に、保障内容や保険金額にばかり目が行っていませんか?

もちろんそれらが最重要事項ではありますが保険加入時に気を付けておくことでさらにお得になるものがあります。

それが、保険料の支払い方

何も考えずに、保険営業員にすすめられるがまま、「月払い」を選択していませんか?
実は保険料の支払い方には、他に「年払い」や「一時払い」、「全期前納払い」という方法もあるのです。

今回はその中でも、保険料の年払いについて解説いたしましょう!

も く じ

保険料を年払いにするとどうお得なの?

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「年払い」って何?

まずは、保険料払込方法について、それぞれ簡単に解説します。

  • 月払い
    1か月分の保険料を毎月支払う、最も多く選択される方法。
  • 半年払い
    6か月分の保険料を半年ごとに支払う方法。すなわち月払いの6回分の保険料を一度に支払う。
  • 年払い
    1年分の保険料を毎年支払う方法。すなわち月払いの12回分の保険料を一度に支払う。
  • 一時払い
    全保険期間分の保険料を、契約当初に一度に支払う方法。その後の保険料払込の必要は無くなる。
  • 前期前納払い
    全保険期間分の保険料を保険会社に渡してしまうという点では一時払いと同じ。毎月の支払期日が来るまではそのお金は保険会社のものではないため、保険事故発生時や途中解約時には、支払われていない分の保険料は返還される。

なるほど。年払いは、5つの払込方法の中では、初めに一度にドカンと支払うというタイプのものを除けば、最も支払い機会が少なく、そのぶんまとまった保険料を支払う方法だということですね。
でも博士、みんなお給料のように毎月の収入の中から保険料を支払っているんだし、なるべく現金は手元に置いておきたいですよ。
あえて年払いを選択するメリットって、何なんですか?
うむ。ズバリ、保険料が割安になるという点じゃの。

月払いと年払いで保険料を比較してみよう

それでは、オリックス生命の医療保険と定期保険、終身保険を例に挙げて、月払保険料と年払い保険料を比較してみましょう。

契約者は30歳男性とします。

医療保険
『新キュア』
定期保険
『ブリッジ』
終身保険
『RISE』
備考 入院日額5000円
手術1回10万円
保険期間10年満了
保険金額1000万円
保険金額300万円
払込期間60歳払済
月払保険料 1582円 1310円 5604円
月払保険料×12 1万9020円 1万5720円 6万7248円
年払保険料 1万8446円 1万5284円 6万5982円
年間保険料差額 574円 436円 1266円

上の表を見ての通り、月払いと年払いでは支払保険料の2~3%くらいの差額が発生します。

保険会社は保険料を運用しながら保険金支払いに備えているので、支払う時期が早くなって保険会社の運用期間が長くなる分、保険契約者にも恩恵があるのですね。

ちなみに、一時払いを選択すると年払いよりもぐっと総支払保険料は割安になります。

加入している保険で年払いの効果は違います

なるほど!それなら、なるべく支払期間を長くして契約するのがおすすめですね!
支払保険料だけを見てそう言いたいところじゃが、そうとも言い切れんのじゃよ。
一つ一つの保険商品に加入する目的を、種類ごとにもう一度思い返してみてほしいの。

貯蓄目的か保障目的かで、年払いの効果は分かれる

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「貯蓄型保険」と一般によばれる保険の代表に、「終身保険」があります。

終身保険には終身にわたる保険金支払いに備えて保険会社に準備されているお金が、途中解約時に返還されるという特徴があります。

この解約返戻金が総支払保険料を上回ることを見越して、貯蓄目的で加入する人が多いので「貯蓄性が高い」と言われるのですね。

終身保険に貯蓄目的で加入する場合ならば、最重要事項は利回り(返戻率=解約返戻金/総支払保険料)に他なりません。

利回りを少しでも大きくしたいのであれば、総支払保険料を少なくする一時払いや年払いは有効な手段だと言えます。

ただし貯蓄型保険でも、保険期間が短い学資保険や養老保険、個人年金保険などの場合は、保険期間も限定的な分、効果も限定的です。

財布に無理をさせて年払いを選択するほどではないでしょう。

年払いにするデメリットってあるの?

貯蓄目的なら年払いがおすすめ、保障目的ならおすすめできない、ということですね!
それなら今度からは、「貯蓄型保険」の終身保険をお求めの方には、年払いをすすめちゃおっと。
ちょっと待たんか。誰でも彼でも年払いをすすめるのは感心せんぞ。
年払いの最大のデメリットを忘れてはいかん。

一度の支払額が大きく、負担感が重いこと

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年払いの最大のデメリットは、年に一度というペースで大きな支払いがあるというところです。

そもそもほとんどの人は、家計すなわち収入と支出のバランスを月ごとに把握しています。
このため、月払いだと保険料は家計の上では毎月の固定費として算入することができます。

しかし、年払いだと保険料を除いた状態で11か月間の家計をやりくりすることになり、バランスが取れてきたところで突然、万単位の出費が発生するのです。

年払保険料の支払時期をボーナス時期に合わせていれば、突然の出費にも耐えられるかもしれませんが、ボーナスは毎年あるかどうかは分からないもの。
やはりそのような家計管理は綱渡りだと言わざるを得ません。

ですから家計に余裕がない人には、年払いは高リスクだと考えられるのです。

基本的に月払いや半年払いに変更するのは、年一度(契約日の属する日から)しかできないので、やはり契約当初の選択が重要になりますね。

年払保険料は、途中解約時にはどうなる?

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最後に、年払いを選択していたが途中解約した場合には、残りの保険料はどうなるのかについて解説します。

例えば、年払保険料を支払って3か月目に解約した場合、9か月が未経過で、その分の支払済保険料は使われていませんね。

実はその保険が2010年3月までに契約されたものである場合、その未経過分の保険料は返還されません。

ですが、保険法が改正されたため、2010年4月以降に契約された保険については、その未経過分相当の保険料は解約時に返還される
ことになりました。

ですから、途中解約の可能性があるからといって、年払いの選択を避ける必要は、もう無くなったのです。

まとめ

  • 年払いは、月払いの12回分の保険料を一度に支払う支払方法である。
  • 支払保険料は、年払いの方が月払より少し割引かれる。
  • 貯蓄目的の保険なら年払いの効果が高いが、保障目的ならその効果は薄れる。
  • 年払いのデメリットは、一度の支払額が大きく負担感が重いことである。
  • 2010年4月以降の契約なら、途中解約しても年払保険料の未経過分は返還される。

う~ん、なるほど。家計って、そんなふうに一年を通した大きな目で見ることができたら、よりいっそう有利になるものなのですね!
節約するだけが家計じゃないんだ…。
うむ。良いところに気が付いたの。
もちろん、そういったことが苦手なのであれば、専門家に相談してみるのも手じゃよ。

生命保険の「主契約」について知っておこう!

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保険担当者とお話をしていると、「主契約」「特約」という言葉が、どんどん飛び出してきます。

もちろん保険契約をして保険料を支払うのは、他でもないあなたです。
ですから、その意味がわからないままにうなずいて話を続けるわけにはいきませんよね。

しかし「主契約」や「特約」という言葉は、いわば保険の基本の「き」です。
このような言葉から説明していたら話が長くなって仕方ありませんし、そのために遠慮して不本意な契約を結んでしまう可能性もあります。

今回は、いまさら聞けない「主契約」について解説いたします!

も く じ

「主契約」について知ろう

「主契約」とは?

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まずは主契約と特約について、AIG富士生命の終身保険『E-終身』を例にとって見てみましょう。
『E-終身』は次のような仕組みになっている保険です。

上の図の一番下、これは生命保険ですので死亡した時に死亡保険金を受け取ることができる、という部分がこの保険の主契約です。
終身保険ですので、途中解約しない限り主契約は被保険者が亡くなるまで継続します。

一方その主契約をサポートする形で、4つの特約が上に乗っていますね。
これらの特約は、加入してもしなくてもかまいません。

すなわち、オプションなのです。
特約の内容を見てみると、三大疾病と診断された際に以後の保険料払込の免除や、災害で180日以内に所定の身体障害状態になったときに保険金が受け取れるものなどがあります。
主契約である死亡保障を、サポートし充実するような保障内容となっています。

どんなものが「主契約」になる?

続いて、主契約になりうる保険について解説しましょう。

死亡保障 定期保険 保険期間内に死亡や高度障害状態になった時に、遺族が一時金として死亡保険金を受け取れる。掛け捨ての保険。
収入保障保険 保険期間内に死亡や高度障害状態になった時以後、保険期間満了まで遺族が年金を受け取れる。掛け捨ての保険「家族収入保険」ともよばれる。
逓減定期保険 遺族が一時金を受け取ることでは定期保険と同様だが、その金額は保険期間が経過するにつれて徐々に減っていく。
逓増定期保険 逓減定期保険とは反対に、死亡保険金が徐々に増えていく。
貯蓄性がある 終身保険 死亡や高度障害状態になった時に遺族が一時金を受け取れる死亡保障が一生涯続く。保険料払込期間終了後は解約返戻金が総払込保険料を上回るため、資産形成目的で加入されることも多い。
養老保険 保険期間に死亡すれば死亡保険金が支払われるが、生存していれば満期保険金が受け取れる。積立金のように保険料を支払って満期金が受け取れる特徴が、資産形成に活用される。
学資保険 養老保険の一種だが、子どもの教育資金を準備する目的に特化した保険。死亡保険金支払日も満期返戻金支払日も、子どもの大学入学時期に合わせてある。
個人年金保険 老後資金を積み立てるための保険。60歳など契約時に定めた年齢に達すれば、年金として満期保険金が受け取れる。
医療保障 医療保険 病気やけがによる入院や手術に備えるための保険。入院保障は日額5000円、手術保障は1回10万円というように、医療を受けると保険金が支払われる。終身保障のタイプを特に「終身医療保険」と呼ぶ。
がん保険 がんと診断されたときに保険金が支払われる。
介護保障 介護保険 契約時に定められた所定の介護状態になったときの生活保障として保険金が支払われる。年金形式のものも一時金のものもある。


主契約になりうる保障の特徴は、その保険に加入する目的によってはっきりと保険の種類が分かれていることと、その保障するリスクが大きいことです。
ようするに、主役を張れる保障内容なのですね。

「特約」になる保障は?

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続いて、特約になる保障について解説します。
ただし、主契約が主役なら特約は脇役。
そのためその種類を一通り挙げるだけでもかなりの数になってしまいます。

ですから、今回は生命保険、医療保険の特約としてよく目にするものを表にまとめました。

死亡保障に上乗せする特約 傷害特約 不慮の事故による死亡、所定の身体障害状態になった場合保険金が支払われる。
災害割増特約 災害により死亡または高度障害状態となった時に保険金が支払われる。
医療保険に上乗せする特約 がん特約 がん保険が医療保険の特約となったもの。
先進医療特約 陽子線治療など公的医療保険の対象外の先進医療を受けたときに、その技術料と同額が支払われる。
通院特約 退院後の通院日数に対して、通院給付金が支払われる。
健康給付金特約 一定期間入院や手術が無ければ、健康給付金が支払われる。
女性疾病特約 女性特有の疾病による入院給付金・手術給付金が倍になる。
保険料払込免除特約 所定の条件を満たせば、以後の保険料払込が免除される。
リビング・ニーズ特約 余命6ヶ月以内と診断された時、生存中に保険金が支払わる。

なるほど!主契約は主役、特約は脇役ってことですね!
でも、「がん保険」と「がん特約」のように同じ保障内容で主役でも脇役でも登場するものもあります。主契約にするか特約にするか、迷っちゃいますよ…!

ふぉっふぉ。保障内容だけ見ると、迷ってしまうかもしれんの。

じゃが、主契約と特約では扱いが全然違うのじゃよ。

保険契約の際に気を付けること

特約は自分に必要な保障を上乗せして保険をカスタムできる便利なものですが、その保障期間や契約に関してよく注意しておかなければなりません。

保障期間の違い

まず保障期間の違いから確認していきましょう。

終身医療保険のように主契約の保障期間が一生涯であっても、保険料払込満了時点でその特約部分の保障は終了してしまいます。

終身保険に災害割増特約を付けた場合


例えば上の図のように、終身死亡保険の保険料払込を60歳満了としていた場合、主契約の保障は一生涯続きますが、災害割増特約の保障は60歳時点で消滅してしまうのです。

つまり一般的には、付加している特約の保障期間は主契約の払込満了までであるということです。

ただし、保険商品によっては特約部分の保障も一生涯続くものもありますが、大部分の商品においては特約部分の更新はできても80歳までとなっています。

主契約を解約すると、特約部分も自動的に消滅する

例えば、「がん保険」と「がん特約」のように同様の保障内容であるなら、主契約に特約を付けるのではなく別々の保険契約として加入した方が見直しがしやすいというメリットがあります。

というのも、特約だけで保険契約は成立しないため、主契約を途中解約してしまうと自動的に特約も消滅するためです。

つまり、終身保険にがん特約をプラスして契約していた場合、がん特約だけを解約することはできますが、がん特約を残して終身保険を解約することはできません。

後々の保険見直しの際には、この条件が大きな制限となって、思うような保障設計ができなくなるというリスクもあるのです。

がんについての保障をがん特約に頼っていると、主契約の見直しと同時にがん保障が消滅して、改めてがん保険に加入しなければなりません。

もちろん新たな保険に加入する際は、その時点での健康状態や年齢条件で保険料が決まるため、割高な契約になるか、最悪の場合には加入できないかもしれないのです。

そっか~。特約をつけることで、1つの保険であれもこれも保障されて、手軽で負担も少なくてなんだかお得な気がしていました。

でもその考えは、改めた方がよさそうですね。

確かに、手軽にちょこっと保障をプラスできるというのが、特約の良いところなんじゃがの。

しっかり保障がほしい内容なら、やはり主契約として契約すべきじゃ。

主役は主役、脇役は脇役ってことですね…。

まとめ

  • メインの主契約をサポートするような保障内容を、オプションとして付加できるのが特約である。
  • 主契約になる保険には、「定期保険」「終身保険」「医療保険」「養老保険」などがある。
  • 主契約の保険料払込が満了すると、主契約の保障が継続していても原則として特約部分の保障は終了する。
  • 特約だけを途中ではずすことはできるが(できないときもある)、主契約を途中解約すると、特約も同時に消滅する。
  • 重要視している保障内容なら、特約ではなく主契約として保険契約を結ぶべきである。

今回は「がん特約」のように、主契約にもなりうる特約をどう扱うか、というのがポイントでしたね。

医療保険のがん特約以外に、そのような特約はあるのでしょうか?

たくさんあるぞい。たとえば、学資保険や死亡保険に医療特約を付けられるタイプ。

他にも、終身保険に定期特約がつくタイプは、一時期さかんに販売されたの。

この定期特約付終身保険は、きちんと理解せずに契約しているなら、真っ先に見直すべき保険の筆頭格なのじゃが…。

必要な保障はまず主契約で、という選び方を心がけたいですね!