クレジットカードとカードローンの違いとは?申込条件から審査まで比較して解説

正社員  

クレジットカード審査とカードローン審査、似ているようですが微妙に異なります。
審査の難易度はカードローンの方が高いですが、クレジットカードとカードローン、それぞれにメリット・デメリットがありますので、自分のスタイルに合った商品を選ぶといいでしょう。

今回は、クレジットカード審査とカードローン審査の違い、そしてスタイル別でお得な商品を紹介します。

クレジットカードとカードローンの違い

そもそもクレジットカードとカードローン、何が違うのでしょうか。
まずは、その特徴と相違点について見ていきましょう。

運営母体が違う

クレジットカードとカードローンでは、カード発行会社に違いがあります。

クレジットカードのみを扱う会社

JCBカードやダイナースカード、アメリカンエキスプレスなどが代表的で、ステータスカードとして一般的に知られています。
特に、アメリカンエキスプレスはショッピング枠のみを設定し、キャッシング枠がない会社として有名です。

クレジットカード、カードローン両方扱う会社

三井住友VISAカードなどの銀行系、ジャックスカードやライフカードといった信販系、そして楽天カードやセゾンカードなどの流通系の会社は、クレジットカードとカードローンの両方を取り扱っています。

カードローンのみを扱う会社

消費者金融会社の中で、クレジットカード発行を行なっているのは「アコムACマスターカード」のみです。
プロミス・アイフル・モビットなどの消費者金融系会社では、クレジットカード発行を行なわずにカードローン業務のみを行なっています。

ただし、消費者金融会社の中でもアコムだけはクレジットカードの発行も行っています。

融資に担保があるかないかが違う

クレジットカードのショッピング枠は、商品を立て替えている

現金がなくてもショッピングができるクレジットカードですが、クレジットカードのショッピング枠は、「購入した商品代金を立て替えている」となっています。
つまり、カード利用代金を返済するまでは、購入商品の担保権はカード会社にあるのです。

カードローンはあくまでも「無担保融資」

住宅ローンは住宅を、マイカーローンは自動車を担保にして借入を行なっていますが、カードローンは無担保ローンですので、担保にするものがありません。

管轄する法律が違う

クレジットカードとカードローンでは、管轄する法律も同じではありません。

クレジットカードの商品代金の立替は「割賦販売法」

クレジットカードで商品を購入した場合、その信用取引を管轄する法律は「割賦販売法」です。
割賦販売法はクレジットカードだけでなく、分割で支払う携帯電話やクレジットローンなども管轄しています。

銀行カードローンは「銀行法」

大手銀行の三菱東京UFJ銀行カードローン「バンクイック」や「みずほ銀行カードローン」、あるいは新生銀行カードローン「レイク」の場合、金融機関の提供する商品のため、管轄する法律は「銀行法」となります。

消費者金融系会社は「貸金業法」

アイフル・プロミス・モビットなどの消費者金融を管轄する法律は、「貸金業法」です。
アコムは若干事情が異なり、カードローンとキャッシング枠は「貸金業法」、クレジットカードのショッピング枠は「割賦販売法」の適用を受けます。

管轄する法律による違い

クレジットカードやカードローンを管轄する法律としては、「割賦販売法」「銀行法」「貸金業法」がありますが、管轄する法律によって以下のような違いがあります。

総量規制

「総量規制」とは貸金業法に定められており、年収の3分の1以上の借入ができない規則です。
貸金業法(消費者金融・クレカキャッシング)は総量規制の対象となるものの、割賦販売法(クレカショッピング枠)・銀行法(銀行カードローン)は対象となりません。

収入証明書類の提出

また、貸金業法では以下の条件に該当すると、収入証明書の提出を提出する義務があります。

・1社の借入金額が50万円以上
・他社借入を含めて100万円以上

一方、「銀行法」「割賦販売法」の対象となる取引については、源泉徴収票などの所得証明書の提出は必須ではありません。

審査難易度の違いはあるの?

クレジットカードの審査基準は比較的緩い

クレジットカードもカードローンも、審査を受けなければなりません。
申込内容をもとにしたスコアリング、個人信用情報機関会社から個人情報を開示してもらっての審査(債務整理など事故情報をチェック)、勤務先への在籍確認など、基本的な審査の流れは同じです。
ただし、その難易度には微妙な違いがあるようです。

気になる審査の難易度ですが、この中で最も簡単な商品はクレジットカードです。
18歳以上であれば利用可能で、しかもショッピング枠だけでなくキャッシング枠も付けられるのですから。
最も難易度が高いのは銀行カードローン、そして、消費者金融はクレジットカードと銀行カードローンの中間程度と言ったところでしょう。

お金の融資が絡むと審査の難易度は高くなる

クレジットカードには、買い物ができるカードショッピング枠以外に、お金の融資を受けることができるキャッシング枠も付けられますが、キャッシング機能をつけようとすると審査の難易度は高くなります。

「割賦販売法」と「貸金業法」

その理由として挙げられるのは、まずは審査の裏付けとなる法律の存在です。
ショッピング枠は「割賦販売法」という法律が管轄しており、キャッシング枠は「貸金業法」という法律が管轄しています。
つまり、キャッシング枠付きのクレカを申し込もうとすると、2つの審査を受ける形となるのです。

無担保融資の審査は厳しい

2つの審査を受ける形となるだけでも単純に厳しそうですが、特に貸金業法の審査は厳しいです。
ショッピング枠で買い物をすると、カード会社が一時的に商品代金を立て替え、利用代金の引き落としによって立て替えた商品代金を回収します。
実は、商品代金を立て替えてから返済日までの期間、商品の所有権はクレジット会社にあります。
つまり、「購入商品を担保にしてカード会社は利用者にお金を貸している」という考えができます。

これならば、万が一支払いが遅延しても担保を差し押さえる根拠となりますね。
一方、クレカのキャッシング枠やカードローンは、担保となる商品がなく無担保でお金を貸しています。
担保がない分、貸し倒れのリスクも高まりますので、その分借り入れの審査を厳しくして信用性や返済能力を判断しているのです。

どっちで申し込んだ方が得か?条件を比較して考える

「クレジットカード」と「カードローン」(銀行・消費者金融の両方)では、申込条件に以下のような違いがみられます。

申込条件

クレジットカード カードローン
未成年 申込可能 申込不可
専業主婦 申込可能 申込可能もある
無収入の学生 申込可能 ほぼ申込不可
家族会員 申込可能 なし

一般的に、契約者の申込み条件が緩そうなイメージのある消費者金融は、実は結構厳しいです。
また、学生の申し込みに関しては、クレジットカード会社によって対応が大きく異なるため、公式ホームページなどで確認しておくといいでしょう。
ちなみにカードローンでは、収入のない学生の申込をほぼ受け付けていません。

金利・利用限度額

次に、一般的なクレジットカード(キャッシング枠)、カードローンの商品内容を、表で比較してみましょう。

クレジットカード カードローン
金利 年18%程度 年3~18%
限度額 10~50万円程度 1,000万円以上も

利率・限度額とも、カードローンの方が有利です。
カードローン、とりわけ消費者金融では無利息サービスを実施しており、利息を節約できます。

クレジットカードは、一括払いショッピングだけでしたら金利手数料は一切かかりませんが、分割返済・リボ返済・キャッシングを利用すると手数料が発生します。
有利な商品を提供するカードローンですが、それだけに審査が厳しいことが予想されるのです。

保険・補償

クレジットカード カードローン
不正利用 補償あり 補償なし
盗難 補償あり 補償なし
旅行保険 付帯する商品も なし
ショッピング保険 付帯する商品も なし

保険や補償を重視する方でしたら、圧倒的にクレジットカードの方が有利です。
しかも、不正利用補償や盗難保険については無条件かつ無料で付帯するので、かなり充実しています。
旅行傷害保険やショッピング保険については、カード利用やカード利用方法に条件が加わる場合もあります。

ポイント

クレジットカードでショッピング利用をすると、利用金額に応じてポイントが付くカードが多く、貯まったポイントを商品に交換したり他のポイントに移行したりできるのは、現金払いにはない大きなメリットです。
一方のカードローンですが、利用金額でポイントが付く商品は皆無で、プロミスで取引状況に応じて付与されるポイントがある程度です。

融資の使い勝手

では、融資の使い勝手はどうか、クレジットカードのキャッシングとカードローンで比較してみましょう。

クレジットカード カードローン
海外での融資 可能 不可
借入方法 ATM ATM、振込など
随時返済 面倒 簡単
返済金額の変更 難しい 比較的柔軟に対応

クレジットカードが使い勝手で勝る点といえば、海外でもお金を融資してもらえる点くらいです。
それ以外は軒並み、カードローンの利便性の高さが際立っています。
借入はもちろん、返済方法も柔軟に対応してくれます。

お得かどうかは自分の使い方による

「結局のところ、クレカとカードローンのどっちがお得なの?」と思う人もいるでしょうが、どんなことを「お得」ととらえるかは人それぞれですので、ユーザーの利用方法によって大きく変わってきます。

キャッシング中心の人

キャッシング中心の人は、カードローンをおススメします。
クレカのキャッシングはあくまでもおまけであり、そのスペックは決して高くありません。

海外で使いたい人

海外で使いたい人は、クレジットカードで決まりです。
ただし、消費者金融のアコムが発行する「アコムACマスターカード」は、即日発行できるうえ海外でもショッピングができますので海外旅行出発直前の人にもおすすめです。

長く使いたい人

長いお付き合いをしたいのであれば、クレジットカードがいいでしょう。
クレジットカードには、一般カード以外にもゴールドカード、プラチナカードなどの上位カードがあります。
利用期間や利用履歴、返済状況を照らし合わせて、ステータスカードにふさわしいと判断されればアップグレードしてもらえます。
上位カードは限度額が多いうえ、特に保険や補償などのサービスが充実しています。
カードローンも長く使っていれば限度額を上げてもらえますが、クレジットカードほど飛躍的にスペックが向上するわけではありません。

学生や専業主婦

申込者が学生や専業主婦の場合、クレジットカードが無難でしょう。
カードローンでは門前払いを食らう可能性も高い一方、クレジットカードならば多彩な選択肢があります。
学生ならば学生専用カードもありますし、収入のない専業主婦ならば配偶者を本会員として、家族会員カードを発行してもらうという手もあります。

まとめ

一見似ているクレジットカードとカードローンですが、その審査は異なります。
それぞれを管轄する法律が異なりますし、審査内容も違います。
審査以前に申込条件にも違いがあり、審査通過後の使い勝手にも違いがあります。
「金利重視」「使い勝手重視」など、自分がお得だと思うポイントをピックアップして、お得ポイントに強みがあるカードを選ぶのがいいでしょう。