クレジットカード保険の基礎講座!カード選びはこれで万全!
クレジットカードには実に様々な保険が付帯していますが、その種類は大きく分ければたった4種類+αです。そしてその4種類は以下の通り。
2⃣国内旅行傷害保険
3⃣ショッピング保険
4⃣盗難・紛失保険
今回は上記4つの保険を徹底解説し、各々の保険が一体どのような時に役立つ保険なのか?ということを皆さんにご理解して頂きたいと思っています。
また+αとなる航空機遅延損害保険やオンライン・プロテクションについての解説や一風変わった特定のカード限定の保険の例も紹介もしてみたいと思います。
これで保険の全てがまるっと分かり、カード選びのための最強の知識が身に付くはずです!それでは参りましょう。
目次
特定のクレジットカード限定の保険を紹介!
ここでは特定のクレジットカードにのみ付帯する保険をいくつかご紹介します。
もし気になるものがあったらぜひ1度カードの公式サイトを覗いてみることをおすすめします。
セゾンカード限定の保険「Super Value Plus」
セゾンカード自体は、年会費永年無料です。
「Super Value Plus」はセゾンカード会員限定の保険サービスで、自分にとって必要な補償だけを選んでカスタマイズできる珍しい保険です。
合計で11のプランが用意されており、各プランは300円~加入が可能となっています。
・お買物安心プラン〈基本コース・充実コース〉
・いつでも安心プラン
・けが安心プラン 〈女性専用コース〉
・ゴルフ安心プラン〈基本コース・充実コース〉
・ご迷惑安心プラン
・暮らし・持ち物安心プラン
・お留守番安心プラン
・お住まい安心プラン
・キャッシング安心プラン
・生活安心プラン
・お車安心プラン
「自分に合った補償だけが欲しいなぁ」と思っている方はぜひセゾンカードと「Super Value Plus」を検討してみて下さい。
ヤフーカード限定の保険「プラチナ補償」
ヤフーカードには月額490円で利用ができる「プラチナ補償」というサービスがあり、こちらを利用すると18種類の補償を受けることができます。
補償内容にはヤフーカードで購入した商品に対する「修理補償金」「破損補償金」といったものから、ネット売買におけるトラブルの際に弁護士費用を負担してくれる「ネット売買トラブルお見舞い金」などがあり、非常に幅広い範囲に渡る補償を受けられるのが特徴です。
ヤフーカードはポイント還元率1%のハイスペックカードなので、「プラチナ補償」に興味が湧いた方は、ぜひ1回検討してみると良いでしょう。
dカード GOLDケータイ補償
携帯電話の紛失や修理不能故障などの際、同一機種同一カラーの再購入に限り、その金額をキャッシュバック*1してくれる補償です。
購入から最大3年間でかつ最大10万円まで補償されます。利用可能なクレジットカードはdカード GOLDです
また、dカードでも同じ様な補償を受けることができますが、補償は購入から最大1年間でかつ最大1万円となります。
*1キャッシュバックはカードの引き落とし額からの値引きという形で行われます。
ETCゲート 車両損傷お見舞金制度
ETCゲートで開閉バーに衝突して車両を損傷した場合に、お見舞い金として5万円が補償されるサービスです。
こちらはイオンETC専用カードに付帯するサービスなので、イオンカードやイオン首都高カード等を利用する方であれば、その利用が可能です。
ここまで様々なクレジットカード或いはカード会社独自の保険サービスを紹介してきました。
海外での思わぬ出費に備える海外旅行傷害保険
では早速クレジットカードの保険4種類を順に紹介していきます。
まず海外旅行傷害保険ですが、こちらは海外旅行中の病気やケガ、トラブル等でかかった費用を補償してくれる保険です。
基本年会費や利用料等は一切かかりません。
では具体的にどのような補償の内容なのでしょうか?以下に補償内容とその簡単な解説を掲載しましたのでザックリと確認してみて下さい。
傷害死亡・後遺障害 | 海外旅行中のケガが原因で死亡または身体に後遺障害が残ってしまった場合に規定の金額を補償 |
傷害治療費用 | 海外旅行中の事故でケガを負った場合の治療費用を補償 |
疾病治療費用 | 海外旅行中に原因がある病気の治療費用等を補償 |
賠償責任 | 海外旅行中に事故で他人や他人の物品に損害を与え、法律上の賠償責任を負った場合に、損害賠償金等を補償 |
携行品損害 | 海外旅行中の事故によって損害が生じた携行品の修繕費等を補償 |
救援者費用 | 海外旅行中に自身の身に捜索救助等が必要になった場合の救援者費用を補償(親族の現地への渡航費等や自身の現地から自国への移送費等) |
※海外旅行傷害保険の詳しい内容は申し込んだカード毎にご自分でご確認するようお願いします。
どうでしょう?保険っていうとケガや病気に備えるイメージしかない人が多いでしょうから、「え?こんなに広く補償してくれるの?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんね。
そうです。海外旅行傷害保険の魅力はこの幅広い補償内容なのです。では、次に補償額が気になると思うので、補償額についても触れていきましょう。補償額はカードによって異なりますが、年会費無料カードであれば大体以下のようになります。
死亡後遺障害 | 2,000万円 |
傷害治療 | 200万円 |
疾病治療 | 200万円 |
携行品損害 | 20万円 |
賠償責任 | 2,000万円 |
救援者費用 | 200万円 |
※楽天カードの例
どうでしょうか?「たくさん補償してくれるんだね!」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、これはかなり少ない金額です。
カードのランクがゴールドカードやプラチナカードへとランクアップすると補償額もそれに比例して上がるので、そうなると最高で1億円補償してくれる海外旅行傷害保険なんてのも出てきます。(その代り年会費が高いですが…)
海外旅行傷害保険に興味があってクレジットカードを探している人はそうした点も頭に入れておくと良いでしょう。ここまでで、海外旅行傷害保険は海外旅行における安心を与えてくれるサービスだということが何となく分かって頂けたかと思います。
そこで次はもう少し踏み込んで、海外旅行傷害保険の細かい、だけど見逃してはいけない注目点を紹介していきます。また最後には海外旅行傷害保険目当ての方にオススメのカードも紹介していきますね。
海外旅行傷害保険には利用付帯と自動付帯の2種類がある
海外旅行傷害保険は保険が付く条件の有無によって以下の2つに分かれています。
2⃣自動付帯
そして、結論から言うと利用付帯よりも自動付帯の方が断然便利でお得です。
自動付帯>利用付帯
というのも、利用付帯はカードを使って旅行費用の一部を支払うなど、特定の条件を満たさなければ保険が適用されないのに対し、自動付帯はカードを持っていればそれで保険が適用になるからです。
なので、海外旅行傷害保険を目当てでクレジットカードを探す際には、自動付帯のものを積極的に選ぶことをオススメします。(さらに年会費無料であれば最高です)
そうすれば、利用付帯のようにウッカリ条件を満たし忘れたまま海外旅行に出発してしまう、なんてことは無くなりますよ。
イニシャルカードは学生の年会費が無料のカードで、最高2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯しています。
しかも、海外旅行傷害保険を利用するのに条件はありません。
また、イニシャルカードは5年後のカード更新のタイミングで「MUFGカード ゴールド」に切り替えとなります。
※イニシャルカードの海外旅行傷害保険の補償内容
補償内容 | 補償額(2,000万円プラン)*1 | 補償額(100万円プラン)*2 |
死亡・後遺障害 | 最高2,000万円 | 最高100万円 |
傷害治療 | 200万円 | 20万円 |
疾病治療 | 200万円 | 20万円 |
賠償責任 | 2,000万円 | 100万円 |
携行品損害 | 20万円 | 10万円 |
救援者費用 | 200万円 | 50万円 |
*1*2…年間ショッピング利用額が20万円未満の翌年は100万円プランが適用されます。
キャッシュレス診療が可能かどうかも大切
海外旅行傷害保険を選ぶ上で重要になるのは「利用付帯か自動付帯か」ということだけではありません。
クレジットカードの海外旅行傷害保険にはキャッシュレス診療というサービスがあるのですが、このキャッシュレス診療に対応しているかどうかということも非常に大切になってきます。
まず、そもそもキャッシュレス診療というのは、保険会社が提携する病院であればキャッシュレスで診療・治療を受けられるサービスです。
つまり、これによりわざわざ一旦医療費を立て替えて支払う必要が無くなるのです。
#エポスカード持っててよかった
今月CEBUに旅行行った時に体調を壊してセブ市内の病院で診察してもらった時に、エポスカードの海外旅行保険でキャッシュレスで診察して薬出して貰って無事帰国できました。海外の病気は心配ですから保険は必要ですね。— いつかわクラウン (@shige433) 2017年9月26日
医療費が高くついてしまった時などは「どうやって立て替えたものか…」となることもあるでしょうから、このキャッシュレス診療の有無は非常に重要なファクターになってきます。海外旅行傷害保険目当てでクレジットカードを選ぶならキャッシュレス診療の有無は確認必須ですよ。
海外旅行傷害保険の補償額では金額が足りない場合もある
さて、ここまで海外旅行傷害保険の良いところばかりを取り上げてきましたが、実は海外旅行傷害保険にはどうしても乗り越えられないあるデメリットがあります。
それは、海外においては補償額では賄いきれないくらいの医療費がかかるケースがある、ということです。以下の文章は外務省 海外安全ホームページより抜粋したものです。まずはこちらを読んでみて下さい。
実際に、ある海外旅行保険会社によると、ここ5年間で扱った日本人医療費の最高額は、病気でハワイにある病院のICUで治療を受けたケースで3800万円だったそうですが(攻略)外務省 海外安全ホームページ「海外邦人事件簿|Vol.64 旅先で入院したら医療費が嵩む」
そうです。ハワイでICUに入れば医療費が4,000万円かかることだってあるのです。
また、ジェイアイ傷害火災保険の2016 年度 海外旅行保険事故データによると特に欧米で高額医療費用事故が多くなっているそうです。(ハワイもそうですね)
「治療・救援費用」の保険金支払いが300万円以上の高額医療費用事故は世界各地で発生していますが、特に欧米で多くなっています。ジェイアイ傷害火災保険(株)
2016 年度 海外旅行保険事故データ
(2016 年 4 月~2017 年 3 月)
なので、旅行へ行く地域にもよるでしょうが、クレジットカードの海外旅行傷害保険の補償額では全く足りないケースが発生し得ることは頭に入れておくべきでしょう。
その上でオススメなのが、クレジットカードの複数枚持ちや保険会社の海外旅行保険の加入です。
次はこの2つの方法について解説をしていきます。
何れもクレジットカードの海外旅行傷害保険を活かしつつ、さらに補償を手厚くしたり保険料を安くすることができる手段なので、ぜひ参考にしてみて下さい。
海外旅行傷害保険の補償額は合算が可能
実はクレジットカードの海外旅行傷害保険の補償額は、他のクレジットカードの補償額や保険会社の海外旅行保険の補償額と合算が可能なのです。
※クレジットカード+クレジットカードの場合、傷害死亡・後遺障害は合算されません。
なので、クレジットカード1枚では補償額がどうしても足りない場合は、他のクレジットカードを申し込んだり、保険会社の海外旅行保険に別途加入するなどして、補償額を上乗せしてしまえば良いのです。
保険会社の海外旅行保険は有料ですが、クレジットカード分との補償額の合算で補償額が厚くなりますし、クレジットカードでは足りない部分を補う形で加入できるオーダーメイドの保険で安上がりにすることもできます。
具体的には新・海外旅行保険【off!(オフ)】 なんかがそれに該当するのですが、興味がある人はぜひ1回覗いてみて下さい。
オーダーメイドプラン
必要な補償を選べる、オーダーメイドプランをご用意。
ケガをした場合などの治療費だけを補償できたり、クレジットカードの補償内容に足りない補償だけをプラスすることも可能です!損保ジャパン日本興亜「新・海外旅行保険【off!(オフ)】商品プラン」
さて、ここまで海外旅行傷害保険について長々と紹介してきましたが、保険が付くのは海外だけではありませんよ。
実はクレジットカードの保険には国内旅行の万が一に備えた保険もあるのです。次はそんな国内旅行の万が一の事態に対応可能な国内旅行傷害保険を紹介していきます。
国内旅行中の万が一の事故に備える国内旅行傷害保険
国内旅行傷害保険(国内旅行保険)は、国内旅行でのケガによる死亡や入院などを補償してくれる保険です。
基本的な補償内容は以下の通りです。ザッとどのような補償があるのかを確認してみて下さい。
傷害死亡 | 国内旅行中の事故によるケガが原因で死亡した場合に規定の金額を補償 |
後遺障害 | 国内旅行中の事故によるケガが原因で、後遺障害が生じた場合に規定の金額を補償 |
傷害入院 | 国内旅行中の事故によるケガが原因で、7日以上の入院をした場合に規定の金額を補償 |
傷害手術 | 国内旅行中の事故によるケガが原因で、その治療のために手術を受けた場合、規定の金額を補償 |
傷害通院 | 国内旅行中の事故によるケガが原因で、7日以上の通院をした場合に規定の金額を補償 |
※国内旅行傷害保険の詳しい内容は申し込んだカード毎にご自分でご確認するようお願いします。
海外旅行傷害保険ほどではありませんが、これだけ見ると国内旅行傷害保険の補償範囲も結構広いことが分かりますね。
しかし、この国内旅行保険は実質次の3つのパターンでしか補償がされない限定的なもので、正直に言えば相当に使い物にならないです。
・宿泊施設での火災・爆発・破裂等の事故
・宿泊ありのパッケージツアー参加中の事故
条件が厳しすぎますよね。せっかくの広範囲にわたる補償内容もこの条件のせいでかなり使えなくなってしまっているのです。
なので、あって安心なのは間違いないですが、この保険があるかどうかでカードを選ぶのはあまりおすすめはできません。あくまでオマケ程度に考えておくと良いでしょう。
さて、国内旅行傷害保険についてはこれくらいにしておいて、次にショッピング保険について解説していきます。
購入した商品の盗難や破損による被害を補償してくれるショッピング保険
クレジットカードにはショッピング保険が付帯していることがありますが、この保険は海外旅行傷害保険と合わせてカード選びの指標となります。
ショッピング保険はカードで購入した商品が壊れたり盗難にあったりした場合に購入金額が補償される保険です。
※ただし、一部補償の対象外となる商品があります。
現金購入では得られない安心をくれるので、非常に魅力的な保険サービスと言えるでしょう。
また、ショッピング保険はカードで購入していればそれが恋人や友人に渡った後のプレゼントであっても補償の対象となります。
このように非常に魅力的な保険なのでぜひカードを選ぶ際はショッピング保険が付帯しているかどうかを確認するようにして下さい。
ちなみにこのショッピング保険はカード会社各社が差別化を図っているポイントなので、カードを選ぶ際は次の2つのポイントに注目するようにしましょう。
2⃣補償範囲(地理)
自己負担額というのはショッピング保険が適用された際に自己負担する金額のことです。例えば、JCB一般カードだと自己負担額が1万円なのに対し、セディナカードクラシックは3,000円となっています。
もちろん自己負担額なんて無いに越したことはないのですから、可能な限り自己負担額の低いカードを選ぶと良いでしょう。
また補償範囲も大切です。ショッピング保険付帯といっても補償対象となるのが海外のみだったりするカードもありますし、仮に国内が対象になっていたとしてもリボ払いや3回以上の分割払いといった条件が付いている場合もあります。
可能なら、やはり条件なしで国内でのお買物にも保険が適用されるカードを選ぶ方が良いです。
紛失・盗難時の不正利用を補償する紛失・盗難保険
さて、最後に紛失・盗難保険について解説しておきましょう。紛失・盗難保険は、カードの紛失・盗難に遭い、なおかつカードが不正利用された際にその金額が補償される保険です。
ただ、この保険はあまり注目する必要がありません。というのも紛失・盗難保険はほぼ全てのカードに付帯しているからです。しかも、海外旅行傷害保険やショッピング保険とは異なり、カード毎の違いというのがあまりないので、差別化のポイントになっていないのです。
なのでクレジットカードを選ぶ際にはこの保険のことは忘れてしまってOKです。
※カードを入手したら、保険の適用条件や利用方法についてはシッカリと確認をしておきましょう。
その他クレジットカードの保険
クレジットカードの保険はここまで紹介してきた4つがポピュラーなものとなります。しかし、クレジットカードの保険は当然これだけではありません。
ここから比較的マイナーだけど、クレジットカードに付帯している可能性がある保険を紹介していきます。
航空機の遅延や欠航等による損害を補償する航空機遅延保険
航空機遅延保険は航空機の遅延や欠航、運休等により発生損害を補償してくれる保険です。具体的には次のような補償が用意されています。
乗継遅延費用 | 到着便の遅れにより飛行機の乗り継ぎができなかった場合に食事代等を補償 |
出航遅延・欠航・搭乗不能費用 | 搭乗予定の飛行機の欠航や4時間以上の遅延等に対し、食事代等を補償 |
受託手荷物遅延費用 | 預けた手荷物の到着が遅れた場合に、購入した生活必需品等を補償 |
受託手荷物紛失費用 | 預けた手荷物が紛失した場合に、購入した生活必需品等を補償 |
ただし、こちらの保険はあって便利なものなのは間違いはありませんが、恐らく一生お世話にならない人の方が多いように思います。
というのも上記で紹介した以外にも適用の条件があり、これがそれなりに厳しい条件だからです。
例えば、乗継遅延費用なら4時間以内に代替機に乗れればその時点で適用になりませんし、受託手荷物遅延費用も6時間以上の遅れとなって初めて適用される保険です。
また、航空機遅延保険が付いているカードは少ないので、この保険を目当てにするとカードの選択肢がかなり狭くなってしまいます。なのでよほど飛行機に乗る機会がある人でもなければ無視してしまって構わない保険だと思います。
ネット上の不正利用被害を補償するオンライン・プロテクション
オンライン・プロテクションとはインターネット上で不正利用の被害に遭った場合、その損害に対して補償を受けられる保険です。
アメリカン・エキスプレスのカードや楽天カードに付帯しています。これらのカードを利用すれば安心してネットショッピングを楽しむことができますね。
ただ、1つ注意して頂きたいのが、こちらの保険はカードの公式サイトに明記されていない場合でも付帯しているケースがある、ということです
というのも、カード会社によってはこのオンライン・プロテクションを盗難保険・紛失保険の範疇に含むとしているところもあるからです。
なので、オンライン・プロテクションを重視しているのであれば、まず申し込む前にカード会社に連絡し、オンライン・プロテクションと同じ内容の補償を受けられるかどうかを確認することをオススメします。
さて、ここまでがクレジットカードに付帯する主な保険の解説でした。次からは実践編として、保険を利用する上で知っておきたい、家族特約と家族カードの活用法を紹介していきます。何れも知っておくと損をしなくて済みますよ。
家族も補償される家族特約って何?
まず家族特約を紹介していきましょう。クレジットカードには稀に海外旅行傷害保険や国内旅行傷害保険に家族特約の付いたものがあります。
この家族特約は非常に便利なサービスで、通常クレジットカード契約者本人しか利用できない保険が家族にも適用されるのです。
仮に家族4人で海外旅行に行くとして、保険会社の海外旅行保険に加入するとしましょう。保険料は1人2,500円としておきます。この場合、合計1万円の出費になってしまいますね。
が、家族特約付きの海外旅行傷害保険が付帯したカードなら、この1万円をまるっと浮かせつつ家族全員に海外旅行傷害保険を適用させることができるのです。
ただし、家族特約の補償額が契約者本人の補償額よりも低い場合がありますし、何よりクレジットカード1枚の補償額では足りないケースは十分にあり得ます。
なので、家族特約にプラスして別のクレジットカードの家族特約の補償額をプラスしたり(多分これは相当に辛いです)、保険会社の海外旅行保険をプラスするのも良いでしょう。
【コラム】
海外旅行傷害保険のところで紹介したキャッシュレス診療ですが、本会員がキャッシュレス診療が利用可能だからといって家族特約対象者も無条件でキャッシュレス診療利用可能かと言われれば、そうではありません。この点は注意しておく必要があります。
家族カードも海外旅行傷害保険と国内旅行傷害保険の対象に
海外旅行傷害保険や国内旅行傷害保険は本人会員だけのものではありません。生計を同一にする配偶者や子どもが持てる家族カードでも同様に利用が可能なのです。
※旅行前には必ず家族カードで旅行保険が利用可能かどうか、適用条件等を確認しましょう
家族カードは年会費がかかる場合もありますが、上記のメリットがあることを覚えておけば、保険に関する選択肢がグッと広がりますよ。
ここまでで一通りの保険の知識の解説は終了です。