クレジットカードのメリットとは?現金払いと比較して解説
クレジットカードは現金払いと比較して、「海外旅行の保険が無料で付帯する」「貯まったポイントで買い物ができる」など幅広い場面で役立ちます。
しかし現金払いの方が慣れていて使いやすいし、クレジットカードのサービス内容が多すぎて、「いまいち役に立つ場面が分からない」という方も多いのではないでしょうか?
ここではクレジットカード払いと現金払いの違いを解説し、なぜクレジットカードを利用すると得なのかをわかりやすく説明します。
「クレジットカードのメリットって結局何なの?」と疑問に思っている方はぜひ参考にしてください。
クレジットカード払いと現金払いの違い
クレジットカードを利用する事で、クレジットカード会社のポイントが貯まったり、ショッピング保険や海外旅行傷害保険が付帯するなど、様々な「サービス」が利用できます。
現金払いはクレジットカードとは違い、ポイントを貯めたり、保険を付けることはできません。
ここではクレジットカード払いと現金払いの決定的な違いを解説します。
クレジットカードの支払いではポイントが貯まる
現金払いと違い、クレジットカードは利用ごとにクレジットカード会社のポイントが貯まりますが、仕組みを理解するには下記の特徴を押さえておく必要があります。
クレジットカードのポイント(制度)の特徴
- クレジットカードの利用金額に応じて貯まる
- カードのポイント還元率によってどれくらい貯まるかが変化する
- 店舗・ネット通販・公共料金の支払いなどでポイントが貯められる
- 家電・旅行券・ギフトカード・現金キャッシュバック、買い物に使うなどの使い道がある
ポイント還元率とは「利用金額に対して貯まるポイントをパーセンテージで表したもの」で、1.0%以上だと優秀なカードだとされています。
計算方法は、100円の利用で1円分のポイントが貯まる場合、1,00÷10=1.0%です。
例えば、オリコだとポイント還元率が1.0%なので、2万円のカバンを購入した場合、200円分のポイントが貯まります。
貯めたポイントはギフトカードや家電などと交換や通販の買い物などに利用できるので、現金で支払うよりもカード払いのほうがポイント分だけお得です。
公共料金や携帯代など、毎月の支払いもポイントが貯まる対象になるので、生活費の支払いもポイントに還元することができます。
優待サービスが受けられる
優待サービスはクレジットカードを持っているだけで利用可能で、飲食店での割引サービスや、海外旅行で役立つ保険・空港ラウンジの利用が有名です。
サービスの適用条件も簡単で、例えば飲食店での割引サービスの場合、会計時にカードで支払うだけで優待サービスを受けることができます。
クレジットカードに詳しくない方でも簡単に活用することができる点がポイントです。
例として魅力的な優待サービスを持つクレジットカードを一覧にしてまとめたので、クレジットカードを作成する際に一つの基準にしてください。
【おすすめ優待サービスを持つクレジットカード】
カード名 | 優待サービス内容 | どんな人に向いているか |
JAL・ANAカード | 特典航空券で海外旅行にタダで行ける | 年に何度も海外旅行する人 |
出光カードまいどプラス | ETCカードの年会費無料、最大1ℓ20円引きで給油できる | ドライブが好きな人 |
楽天カード | 楽天市場を利用すればどんどんポイントが貯まる | よく楽天市場を利用する人 |
「ビュー・スイカ」カード | 定期券の購入時にポイントが貯まる | スイカで定期券を購入している人 |
各種保険が付帯する
クレジットカードを所持していると、ショッピング保険と海外旅行傷害保険が付帯します。
どちらも現金払いにはないシステムなので、ここで解説する特徴・注意点を参考にしてください。
ショッピング保険
クレジットカードで購入した商品の破損・盗難をカード会社が補償してくれる保険です。
下記の適用例のように意図しないアクシデントによる破損・盗難なら、カード会社が商品代金を全額カバーしてくれます。
ショッピング保険の適用例
- 時計を落として傷つけてしまった
- ブランドバッグが盗まれてしまった
- 家族にプレゼントした服が破れてしまった
基本的に偶然の事故による破損や盗難には対応してくれるので、高額商品も現金で支払うよりも安心して買い物ができます。
ただし、保険適用外のケースもあるので、注意が必要です。
- ・自動車や携帯など高額で壊れやすい商品を保険対象外
- ・配送時の破損や紛失は保険対象外
- ・保険を受ける時にはクレジットカード利用控えが必要
- ・紛失や配送時の破損は保険対象外
- ・年会費無料のカードなら補償額は平均100万円(年間)
特に注意すべきはクレジット利用控えが必要な点で、WEB明細などでは代替できません。
仮に、ブランドバッグを購入して盗まれた際ショッピング保険を適用しようとしても、購入した際のレシートがなければカード会社も対応できないので注意してください。
海外旅行傷害保険
海外旅行先での医療費などを補償してくれる保険で、利用付帯型と自動付帯型の2種類があります。
カードの種類によりますが、ケガや病気の場合に支払われる保険金は最高200~300万円が一般的です。
【利用付帯型】
クレジットカードの決済によって、保険が適用される場合は利用付帯型です。
- 旅行代金の一部をクレジットカードで支払った
- 公共交通機関の代金をクレジットカードで支払った
上記のいずれかを満たせば保険が適用され、海外でトラブルやアクシデントに巻き込まれても、カード会社が医療費などを補償してくれます。
また旅行前・旅行中に関わらず、公共交通機関の代金をクレジットカードで支払っても適用可能です。
例)・自宅から空港までのバス代金
・旅行先での電車代金
クレジットカード決済を忘れると1円も補償されないので、利用付帯の保険の場合は必ずカードを利用しましょう。
【自動付帯型】
クレジットカードを所持しているだけで、保険が適用される場合は自動付帯型です。
利用付帯型のようにカード決済を必要としないので、保険が適用されないという事態に陥りにくいようになっています。
【申請時の手順(ケガや病気の場合)】
1.海外でアクシデントやトラブルに巻き込まれる |
2.医療費キャッシュレスサービスを依頼する |
3.緊急アシスタンスセンターへ連絡する |
4.帰国して保険金をカード会社に請求 |
医師の診断書や治療費の明細書なども必要なので必ずもらうようにしましょう。
キャッシュレスサービスを利用すればカード会社が医療費を払ってくれますが、通院などの場合は本人が立て替える必要があるので注意してください。
クレヒスが蓄積される
クレジットカードの利用履歴などを蓄積し個人情報としてまとめたデータを「クレジットヒストリー」、略してクレヒスと呼びます。
クレヒスは「クレジットカードインフォメーションセンター(CIC)」で管理され、「日本情報信用情報機構(JICC)」「全国銀行個人信用情報センター(JBA)」にも情報が共有されています。
クレジットカードの支払いに遅れることがなければCICに登録されているクレヒスにプラス評価がされ、滞納や未納金があるとマイナス評価が蓄積されます。
プラス評価が貯まれば個人の信用情報にもつながるので、積極的にカードを利用するだけでローン審査時の評価を上げることが可能です。
クレジットカードを使用できない店舗がある
クレジットカードを店舗で使用するためには、店側が国際ブランドと加盟店契約(※)を結んでいる必要があります。
加盟店契約とはVISA・MasterCard・JCBなどの決済サービスを提供している会社と契約すること。国際ブランドに加盟するという意味から「加盟店契約」と呼びます。
どの国際ブランドとも加盟店契約を結んでいない店舗の場合、クレジットカードは使えず、支払いは現金のみになるので注意が必要です。
クレジットカード払いでのメリットをシュミュレーション
現金ではなくクレジットカードを利用することで、一体何がお得になるのかを解説します。
貯めたポイントを利用する
クレジットカードで貯めたポイントは、カード会社が用意した特典・商品と交換することができます。
特典・商品例)エポスカード:Amazonギフト券や家電製品など
つまり同じ金額を支払うなら、現金よりもクレジットカード払いの方がポイント分お得になるのです。
下記にクレジットカードを1年間利用した場合どれくらいポイントが貯まるのか、楽天カードを用いたシミュレーションを記載するので参考にしてください。
【3人家族の場合】
・オリコカードを使用(ポイント還元率は1.0%)
・月々のクレジットカード利用金額は10万円
・カード利用金額の半分(5万円)をオリコモール経由でAmazonで買い物をした
オリコモールを経由して通販をするとポイント還元率が0.5%~1%のボーナスポイントが付きます。
Amazonの場合+1%アップするので、合計還元率は2%とします。
クレジットカード年間利用額は10万円×12か月=120万円。
ポイント還元率をもとに計算すると、60万円×1.0%=6,000ポイント。
楽天市場利用分、60万円×2.0%=12,000ポイント。
合計で18,000ポイントが貯まります。
Amazonだけでなく楽天やYahooなどでも買い物をすことができます。
例えば、楽天市場では、定期的にポイント5倍や10倍といったキャンペーンも実施しているので、実際にはもっとポイントを貯めることができます。
【1人暮らしの場合】
・オリコカードを使用(ポイント還元率は1.0%)
・月々のクレジットカード利用金額は4万円
・カード利用金額の半分(2万円)をオリコモール経由でAmazonで買い物をした
オリコモールを経由して通販をするとポイント還元率が0.5%~1%のボーナスポイントが付きます。
クレジットカード年間利用額は4万円×12か月=48万円。
ポイント還元率をもとに計算すると、24万円×1.0%=2,400ポイント。
楽天市場利用分、24万円×2.0%=4,800ポイント。
合計で7,200ポイントが貯まります。
一人暮らしでクレジットカードをそこまで使わなくても、利用先を限定すれば多くのポイントを手に入れることが可能です。
また貯まったポイントを利用して最新か家電やギフトカードと交換できるので、普段は購入しないような商品を試してみることもできます。
公共料金・携帯代・生活費など、毎月同じ金額を支払うなら、現金払いよりクレジットカード払いの方がポイント分お得です。
特にオリコカードは1.0%という高いポイント還元率なので、クレジットカードのポイントをたくさん貯めたい人におすすめします。
支払い時期を調整できる
給料日前なのに現金がなくて困ったという経験をされた人は大勢いるのではないでしょうか。
クレジットカードなら支払いを来月まで延ばすことができますし、給料日に合わせて調整することもできます。
クレジットカードの仕組み
15日締め・月末払いの場合は、先月の16日から今月15日までの利用金額を月末に支払うということです。
例えばオリコカード(9月分)は月末締め・27日払いなので、8月28日~9月末の利用金額を10月27日に支払うことになります。
今月お金がなくてピンチ!来月の給料日が来れば支払えるのに、という時は、クレジットカードさえあれば買い物ができてしまうのです。
WEB明細を利用すれば、スマホ1台で今月の利用金額を把握できるので、無駄遣いを防ぐことができます。
また給料日と支払日のスケジュールを調整すれば、商品を購入した後の返済計画が立てやすいです。
支払いの度に現金を利用するより、クレジットカードを利用した方が毎月の利用金額をコントロールしやすいので、「気が付いたら財布が空っぽになっていた」という経験がある方はクレジットカードを利用してみてください。
海外旅行に役立つ
海外旅行保険が付帯したり、現金を両替する手間が省けたり、海外旅行とクレジットカードの相性は抜群で必須アイテムになりつつあります。
海外旅行でクレジットカードが役立つ場面
- 国際ブランド(決済会社)がVISAやMasterCardなら世界中で利用できる
- 日本円を現地通貨に両替する手間が省ける
- 現金が必要な時は海外ATMを利用できる
- 海外旅行傷害保険が付帯するので保険金額を節約できる
海外でクレジットカードを使用すると「海外事務手数料」が約1.63%発生します。
1,000ドルの商品をカード決済で購入した場合は、1,000ドル×101.63%=101,630円が席給される計算です。
一見現金払いより損をするように見えますが、現金を両替するときも両替手数料が発生し、為替レートの影響も受けるのでよく比較する必要があります。
例えば、2018年12月28日の為替レートは1ドル=109.96円です。(三井住友銀行)
つまり1,000ドルの商品を購入するためには109,960円必要になります。
同じ1,000ドルの商品でもクレジットカード払いだと101,630円、現金払いだと109960円なので、109,960円―101,630=8,330円も損をしてしまうのです。
さらに両替の手間も考慮すると、クレジットカード払いの方が現金払いより圧倒的に楽なので、海外旅行ではカード決済をおすすめします。
海外旅行におすすめのクレジットカード
海外旅行に向いているクレジットカードには条件があります。
- 海外旅行傷害保険が付帯しているか
- 国際ブランド(※)がVISA・MasterCardのどちらかに対応しているか(JCBの場合まだ未対応の国が存在)
※国際ブランドとは・・・カード会社に決済サービスを提供している会社。国際ブランドと契約しなければクレジット機能(後払い)が成立しない。
海外旅行に持っていくクレジットカードの中で、おすすめできるカードは「エポスカード」です。
VIASOカードは、最短翌営業日に発行ができます。年会費は無条件でずっと無料です。
エポスカードはケガや病気の際は最高100万円まで補償してくれる海外旅行傷害保険が自動付帯します。
海外旅行が急に決まって準備に追われているときでも、すぐにクレジットカードを作成できます。
年会費 | 永年無料 |
申込資格 | 18歳以上(高校生は除く) ※未成年者は親の同意が必要 |
ポイント還元率 | 0.5% |
ATMや銀行振込を利用せずに済む
現金はご自身の預金口座から引き落として使っている方が大半だと思います。
しかしATMを利用するたびに手数料を支払っていてはもったいないです。
クレジットカードを利用すれば、請求は翌月にまとめて行われるので、いちいちコンビニや銀行でATMを利用する必要がなく手数料もかかりません。
また現金の引き落としを忘れていてもカード決済があれば大丈夫なので、飲み会など急な支払いにも対応可能です。
銀行振込もクレジットカードで代替でき、ネット通販でも1度登録したカード情報を利用すれば支払作業が楽になります。