母子家庭も母子でクレジットカードが持てる!審査に落ちるなら原因は他にあり
「クレジットカードの審査に落ちてしまった。母子家庭だからかもしれない…。」
そんな体験談を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
そう聞くと、母子家庭の自分はクレジットカード審査に落ちてしまうのではないかと心配になりますよね。
でも安心してください。
母子家庭だからといって、それを理由に審査通過できないということはありません。
そこで今回は、母子家庭のクレジットカード審査基準(必要な年収など)や審査に落ちてしまう理由、クレジットカードの審査通過率を上げる方法などについて解説いたします!
母子家庭でもカード審査に通る秘訣
母子家庭だからという理由でクレジットカード審査に落ちるということはない。
だとしても、別の理由で落ちてしまっては意味がありませんよね。
もちろん、審査通過可能性を上げる方法というのは存在します。
その中からいくつかご紹介しましょう。
クレジットカード審査をより有利に進めるために
●キャッシング枠を0にする
キャッシングとは、カードからATMなどで現金を引き出して借金すること、すなわちカードローンを意味します。
このキャッシングをしないという条件で審査申込みをする、つまりショッピング専用としてクレジットカード審査を申し込むと、落ちる可能性が減ります。
ショッピングでの利用よりもキャッシングの方が、より高い信用力が求められるので、ようするにハードルを下げて申し込みをするということです。
●利用限度額を少なめにする
ハードルを下げるなら、この方法も忘れてはなりません。
高い利用限度額を欲すれば、それに従って高い信用力が要求されます。
ですから少しでもクレジットカード審査通過可能性を高めたいのなら、利用限度額は少なめにしておいた方が良いでしょう。
●審査申込書の記入は丁寧に
些細なことだと感じる人もいるかもしれませんが、申込書の記入が雑だったり誤字脱字ばかりだと、やはり信用力が低評価になるのです。
申込書記載は丁寧に行いましょう。虚偽の記載なんてもってのほかです。
●記入する電話番号は固定電話のものを
可能であれば、申込書に記入する電話番号は携帯電話ではなく固定電話のものにしましょう。
それだけでわずかでも審査通過可能性が上昇します。
といっても、契約してもいない電話番号を書いてはいけません。
クレジットカード会社はその電話番号に在籍確認連絡をするので、それが不調だとまず審査通過はしないのです。
審査通過しやすいカードを選ぶ
そもそも審査に通りやすいカードを選んで申し込むというのも、クレジットカード入手の近道です。
今回はその代表例を2種類ご紹介しましょう。
三井住友カード RevoStyleは三井住友カードが発行するリボ専用カードで、審査通過しやすいのが特徴です。
というのも三井住友カード RevoStyleはリボ払い手数料が発生する分収益性が高いため、カード会社は積極的に発行したがっているのです。
また年会費は無料のため使いやすく、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンではポイント5倍になるため、お得感の強い1枚でもあります。
年会費 | 無料 |
ポイント還元率 | 0.5%~3% |
申込資格 | 高校生を除く満18歳以上で電話連絡が可能な方 ※未成年者は親権者の同意が必要 |
発行期間 | 最短翌営業日 |
国際ブランド | VISA |
三菱UFJニコスが発行するVIASOカードの入会条件は、「18才以上(高校生不可)で電話連絡可能な方」とあるだけで、特別な条件や年齢制限もなく幅広く会員を募集しています。
ポイントプログラムは1,000円で5ポイント貯まり、1ポイント1円で申し込みをした際の銀行口座に自動的にキャッシュバックされます。
ポイントを貯めても使わない、貯まっているかよくわからないという人でも自動でキャッシュバックなのでポイント管理が必要ありません。
年会費 | 無料 |
ポイント還元率 | 1000円の利用つき5ポイント 0.5 % |
申込資格 | 原則として18歳以上(高校生を除く)で電話連絡可能な方。 ※未成年は親権者の同意が必要 |
発行期間 | 最短で翌営業日発行 |
国際ブランド | Master |
母子家庭の審査基準
母子家庭であることを理由に審査に落ちることはありません。
審査通過できないとすれば、他のところに理由が考えられるのです。
安定収入があれば、母子家庭であることは審査に影響しない
クレジットカード発行会社が審査時にチェックしているのは、その人がきちんと支払する能力がある人なのかどうかです。
そしてその基準になるのが、給料などの「安定した収入があるかどうか」なのです。
ですから、親が継続的に安定した収入を得ていれば、たとえ母子家庭であってもそれが審査に影響することはありません。
それでは「安定した収入」がどのくらいなのかというと、一般的な生活ができる水準、すなわち家賃や光熱水道費や食費を十分に捻出できる、年収200万円程度だと考えられます。
ただし、実家に居住しているなどで生活費の圧縮が可能であるとカード会社に判断された場合には、年収100万円程度でも審査通過の可能性はあります。
生活保護受給者の審査通過は難しい
もちろん、安定した収入がないのであればクレジットカード審査通過は困難です。
離婚後の養育費が滞るケースも多く、シングルマザー世帯はそれ以外の世帯に比べて所得水準が低く貧困率が高いと言われています。
審査に落ちてしまう最大の理由は、母子家庭だからではなく安定収入がないからです。
そして、安定収入と言っても生活保護費はそれにはあたりません。
収入が下がって生活保護を受給することになってしまうと、クレジットカード審査に通過する可能性はがくっと下がってしまうので、気を付けましょう。
安定収入があるのに審査に落ちてしまうケースは?
安定した収入があるにもかかわらず審査に落ちてしまうこともあります。
審査に落ちたときに自分が母子家庭なら、それが理由で落ちたと思ってしまいそうですが、それは不正確です。
安定した収入があってもクレジットカード審査に落ちてしまったのは、次のような理由に該当するからではないでしょうか。
①過去にクレジットカードの未払いや支払滞納がある。
②自己破産や債務整理をしたことがある。
③公共料金の未払いや支払滞納がある。
④カードローンやキャッシング、奨学金や教育ローンなど各種ローンの返済滞納がある。
クレジットカード会社を含め金融機関は、CICやJICCといった個人信用情報機関に、顧客の個人信用情報を照会しています。
そして①~④のような利用歴は、その人の個人信用情報にとって明らかにマイナスポイントですよね。
ですから、自分の信用力を貶めるような過去を持っていたら、それが理由でクレジットカード審査に落ちるのです。
①はクレジットカードヒストリー(略して「クレヒス」)と呼ばれますが、それ以外のお金に関する行いも個人信用情報として登録されているので注意しましょう。
母子家庭の子どもも18歳からカードが作れる
これまで母子家庭の母親でも問題なくクレジットカードが作れることを述べてきましたが、それは母子家庭の子どもでも同様です。
最後に、子どものクレジットカード作成についてもポイントをご紹介しましょう。
学生なら学生専用カードがお得
母子家庭の子どもであっても、18歳以上であればクレジットカードは契約できます。
※ただし未成年には基本的に親の同意が必要になります
もし子どもが学生であるなら、一般的なクレジットカードよりも学生専用カードを選ぶべきです。
というのも、クレジットカード会社が審査の時に最も注目しているのは「安定収入の有無」ですが、学生なら卒業後にはそれが十分に見込めるということで、今現在安定した収入がなくても審査通過しやすいからです。
クレジットカード会社も顧客獲得競争の最中ですので、学生へは積極的に勧誘を行っています。
学生専用カードは学生限定で発行できるカードで、思わず目を瞠るような特典が付いたカードもあります。
jALカードnaviは学生専用カードですが、毎月のコンビニやスーパー代、携帯料金、光熱費などの支払いにこのJALカードnaviを5万円程使うだけで、年間6000マイルものマイルが貯まります。
6000マイルあればJALカードnavi限定の減額マイルキャンペーンで東京-沖縄間の特典航空券(往復)と交換することができます。
マイルの有効期限が無期限で、さらに海外旅行保険と国内旅行傷害保険が自動付帯となっています!
JALカードnaviは学生の方であればぜひ1回は検討して欲しいカードです。
学生専用カードは学生の間しか使うことができないカードなので、お子さんにカードを持たせる際には検討してみて下さい。
就職しているならもちろん、審査通過は難しくない
母子家庭の子どもが就職していて一定の勤続年数があり、「安定した収入」があると見なしてもらえるなら、もちろん審査通過には障害はありません。
母子家庭出身であろうがなかろうが、一人前の社会人として本人個人の信用力だけが問題となるのです。
母子家庭の方も、クレジットカード審査のポイントは同じ
母子家庭だからといって、クレジットカード入手を諦めることはありません。
もし落ちた経験があったとしても、それは母子家庭であること自体が理由ではなく、収入や個人信用情報に問題があったと判断すべきです。
これは母子家庭の母親も子どもも同様ですから、きちんとクレジットカード審査のポイントを押さえて、お得なクレジットカードライフを始めましょう!
最上天晴
株式会社GV・メデイアディレクター、クレジットカード・電子マネーの専門家。早稲田大学卒業後、日之出出版、扶桑社、主婦の友社で20年に渡り、雑誌・書籍の編集に携わる。2012年に主婦の友社を退社し、株式会社GVのメディアディレクターに就任。 2018年にまねーぶを立ち上げ、現在まねーぶの運営責任者と編集長を務めている。