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年金受給者のためのクレジットカード審査対策とおすすめのカード

2017.11.09

「高齢者だから」
「年金暮らしだから」

といって、クレジットカードをあきらめていませんか?

実は、平成27年度の一般社団法人日本クレジット協会の統計によると、61歳以上のクレジットカード保有率が全体の28.7%を占め、シニア世代の多くがクレジットカードを所有している実態が浮き彫りとなりました。

カード会社からみると、「年金暮らし」は安定した収入であるとみなし、最近では、年金受給者に積極的にクレカを発行しているカード会社も増えてきました。今回は、年金受給者でも持てるクレジットカードそして審査に通過するための秘訣を詳しく解説します!

年金受給者でもクレジットカードはもてます

以前は、年金暮らしというと、カード会社は「低収入で、長期返済に耐えられない」ととらえ、なかなかクレジットカードを発行してもらえない時代もありました。

しかし、現在では、クレジットカードに使い慣れた団塊の世代がリタイアし、そのままクレジットカードを使い続けているため、60代のカード保有率も年々上がってきています。
会社員時代に申込み、クレジットカードを使い続けている場合も継続して、そのカードを使うことはできますが、問題は

年金暮らしになってからクレジットカードを持つことができるのか?

です。
カード会社によっては、「20~69歳まで」と年齢制限をつけているところもありますが、多くのカード会社では年齢の上限をつけていません。つまり、

年金受給者でもクレジットカードを持てる可能性がある

ということです。だからといって、手当たり次第にクレジットカードに申し込んでみてはいけません。年金受給者がクレジットカードを持つためには、

①年金受給者も歓迎しているクレカを選ぶ
②年金受給者のためのカード審査対策をする

という手段を講じなくてはなりません。次では、この2つのポイントについて詳しく解説していきます。

①年金受給者も歓迎しているクレカを選ぶ

年金受給者の入会に最も積極的なカードは、シニア世代も顧客層の多い、イオンやマルイなどの大型小売店系や楽天などの通販系カードです。
これら流通系企業が発行するクレジットカードの申込欄の職業項目を見ると、「年金受給者」という選択肢があると思います。
年金受給者」という選択肢を用意しているということだけでも、年金受給者も対象としているカードということがわかります。

↑楽天カードの申込欄

↑エポスカード(マルイ発行)の申込欄

しかし、中には年金受給者が対象外のクレジットカードもあるので、申込書を記載するときには「年金受給者」が選択肢にあるかどうかを確認しましょう。

例えば、消費者金融系のアコムマスターカードには申込資格にもともと「20~69歳まで」という年齢制限をつけ、申込欄には「お勤め先情報」だけをいれる欄があるだけで「年金受給者」という選択肢が用意されていません。このようなクレジットカードは、選択肢から省くようにしましょう。

↑アコムACマスターカードの申込欄。「年齢受給者」の項目がない

②年金受給者のためのカード審査対策をする

カード審査対策も会社員となんらかわりありませんが、65歳以上の年金受給者になると長期的返済が難しいと判断されるので、年金額やクレジット実績の有無、他社からの借り入れの有無がカード審査で重要となってきます。その基準について、詳しく解説していきます。

年金受給者も150万円以上の年収があればベスト

年金もカード会社にとっては「安定した収入」とみなしているため、年収にして150万円以上であれば問題なくクレジットカードを発行してもらえます。
150万円といえば、月収入に換算すると12万5000円ほど。こちらの収入は、厚生年金であれば簡単に達成することができますが、国民年金だと高いハードルとなります。
厚生労働省の調査によると平成26年度の厚生年金の平均受給額は147,513円、国民年金は54,497円と3倍近い差があります。

国民年金で150万円の基準に通らないという場合は、夫婦で合算した年収を記入するようにしてください。年収といっても、申込者だけの収入ではなく、世帯収入という形でパートナーの年収も入れることができます。国民年金で暮らしていても夫婦二人の合算年収であれば、150万円という審査基準も何とかクリアできるのではないでしょうか。

 ローンの完済履歴(クレジットヒストリー)がある人は有利

クレジットカード審査ではクレジットヒストリーがあると有利になります。
クレジットヒストリーはクレジットを利用した履歴のことですが、滞納せずに正常に完済した実績は返済能力を具体的に示す情報となります。
クレジットカード会社は他社のクレジットヒストリーを個人信用情報機関(CIC)で確認します。つまりCICに加盟している与信会社の情報は参照できることになります。
年金を受給する年齢であれば住宅ローン銀行のオートローンを完済した人も多いでしょう。
CICに記録してある完済したローン実績は良好なクレジットヒストリーになるので審査に有利な材料となります。
ただし、こちらのクレジットヒストリーの保存期間は完済から5年までとなっているため、5年を過ぎるとCICからクレヒスは消去されます。

他社への借り入れは少ない方がよい

カード会社は、クレジットカード申し込み時に、申込者の支払可能見込額というものを算出します。年収から一年間に必要な生活維持費と年間に支払う借入金額を差し引いた額です。
カード会社は、その支払可能見込額に0.9をかけて、その申込者がショッピングに利用できる限度額を算出します。
その限度枠が10万円以下であれば、カード会社はその申込者に支払い能力がないと判定し、カード発行を却下してしまいます。

例えば、年収200万円、夫婦2人暮らしのアパート住まいで、月1万円の支払いが発生する自動車ローンがあった場合の支払可能限度額は以下のように計算されます。

年収 -生活維持費※-年間請求予定額=支払可能限度額
200万 - 177万         –   12万    =11万円

このケースの場合、ショッピング利用可能枠は11万円×0.9=9.9万円となり、カード会社としては支払能力が低いと判断します。
しかし、前述のケースでローンがなかった場合は、支払可能限度額は23万円、ショッピング利用限度額は20.7万円となり、カードが発行される見込みも出てきます。
他社からの借り入れがあれば、借入金を完済してからカード申し込みをした方が、審査通過率もより高くなります。

※1年間に必要な生活維持費は下記のように法律で定められてあります。

1人暮らし 夫婦2人暮らし
持家かつ住宅ローン無
または
持家無かつ賃貸負担無
90万円 136万円
持家かつ住宅ローン有
または
持家無かつ賃貸負担有
116万円 177万円

キャッシング枠はつけない

キャッシングとは、クレジットカードを使って、銀行やショッピングセンターのATMからお金を引き出せるシステムのことですが、年15~18%の高い手数料が発生します。
キャッシング枠は貸金業法の総量規制の対象となり、年収の1/3という限度額が決められています。キャッシング枠をつけることにより、収入面の審査が入るので、カード審査もより厳しくなっていきます。
カード審査においてキャッシング枠はつけない方が賢明です。

多重申し込みはさける

1~2か月という短期間に複数のクレジットカードを申しこむとカード会社に「多重申し込み」と判断され、審査落ちの原因となります。
過去6か月のクレジットカードの申込情報は、個人信用情報機関(CIC)で記録され、すべてのカード会社で閲覧できるようになっています。短期間の多重申し込みは、カード会社に金策に困っていると判断され、カード発行も見送りとなります。
すでにクレジットカードを申し込んでしまった場合は、その申込日から6か月たってから次のカードを申し込むようにしましょう。

定年退職前にクレジットカードを作っておくと確実!

70代以上でも現役で働いていたり会社経営をしたりという方はたくさんいます。そうした方たちはクレジットカードも問題なく発行されています。これはしっかりした収入があるからです。
「働いている」という事実は、返済できる力がそれだけ高いとカード会社が判断するため、カード発行もより簡単なものとなります。
ですので、定年退職前に作っていた方がカード発行の可能性もぐんと上がります。

クレジットカード会社が内部的に年齢制限を設けている可能性はあります。これは審査基準になるのでクレジットカード会社は公表しませんが、100歳でもクレジットカードを発行するということはありえないので、どこかで線引きをしているのは確かです。
残念ながらその線引きはわからないため、なるべく早くクレジットカードを作ることをおすすめします。

障害年金受給者のクレジットカード審査

年金には国民年金や厚生年金の他に障害年金もあります。
障害年金はほかの年金と違って一定の年齢に達すると自動的にもらえるものではありません。
しかし、障害者年金をすでにもらっている場合は安定して支給されるので、クレジットカードを発行する上での問題はありません。
障害年金は仕事や生活する上で支障がある障害者に、65歳でなければもらえない年金を先に支給するという制度です。

したがって65歳以降は受給できないので、障害年金受給者は年齢が若いという点で国民年金や厚生年金受給者よりは有利です。
仕事をしていても障害年金は支給されるので、他の収入があればよりカード審査を通過しやすいでしょう。

年金受給者も歓迎しているクレジットカード3選

クレジットカードはお金を持ち歩かないという点でも、高齢者にとっては安全な決済手段です。年金受給者でも審査に通りやすくメリットのあるおすすめの年会費無料カードを3つ紹介します。

楽天ユーザーならポイントが貯めやすい【楽天カード】

ポイント

  • 通常の買い物でのポイント還元率1%
  • 楽天市場での利用でポイント4倍、キャンペーンを活用すると最大7も可能
  • 最高2,000万円までの海外旅行傷害保険が利用付帯

楽天カードは無職の専業主婦や学生、パート・アルバイトといった職種でも作ることができ、年金受給者にも積極的にカードを発行しています。通常の買い物利用でも1%のポイントがつき、楽天市場ではポイント4倍となります。最高2,000万円までの海外旅行保険が利用付帯しています。

年会費 無料
ポイント還元率 100円の利用つき1ポイント
1.0 %
申込資格 高校生を除く18歳以上で電話連絡が可能な方
※未成年者は親権者の同意が必要
発行期間 3営業日~1週間
国際ブランド VISA、Master、JCB

ポイントは自動キャッシュバック!無駄なく使える【VIASOカード】

ポイント

  • ポイントプログラムは1,000円で5ポイント貯まり、1ポイント1円で自動的にキャッシュバック(ポイント還元率0.5%)
  • 「VIASO eショップ」でネットショッピングすると、0.5%~10%のボーナスポイントを加算
  • 最高2000万円までの海外旅行傷害保険付き

三菱UFJ ニコスが発行するVIASOカードの入会条件は、「18才以上(高校生不可)で電話連絡可能な方」とあるだけ特別な制約もなく幅広く会員を募集しています。
銀行系カード会社ですが、旧日本信販が母体となって合併したクレジットカード会社なので実質的には銀行系よりもカード審査難易度の低い信販系といえます。そのため年金受給者を含めてシニア世代でも申込可能です。

年会費 無料
ポイント還元率 1000円の利用つき1ポイント
0.5 %
申込資格 原則として18歳以上(高校生を除く)で電話連絡可能な方。
※未成年は親権者の同意が必要
発行期間 最短で翌営業日発行
国際ブランド Master

 

即日発行可能でシニア世代にも人気【エポスカード】

ポイント

  • 「たまるマーケット」でネットショッピングするとポイント2倍~30倍
  • 年4回開催、10%オフ(マルイ)となる割引セールあり
  • ケガの治療200万円まで、疾病治療270万円までの海外旅行保険付帯
  • 即日発行可能
  • エポスカードの利用金額によってゴールドカードに招待されると年会費無料でゴールドカード会員になれる

エポスカードはマルイ百貨店(OIOI)の関連クレジットカード会社が発行するカードです。若者向けのイメージがありますが、年金受給者でも申込できます。特に近くのマルイをよく利用しているシニア層におすすめです。

年会費 無料
ポイント還元率 200円の利用つき1ポイント
0.5 %
申込資格 日本国内在住で18歳以上の方(高校生は除く)
※未成年者は親権者の同意が必要
発行期間 最短で即日発行
国際ブランド VISA

まとめ

これまで、年金受給者はクレジットカードが発行されづらいというイメージがありましたが、最近は、イオンカードや楽天カードのように年金受給者にも積極的にクレジットカードを発行するカード会社も増えてきました。

とはいっても、年金受給者は年齢や収入面によって、カード審査のスコアリングは低く設定されますので、ある程度のカード審査対策はしておくべきです。

海外旅行にでかけるシニア世代も多くなる中、現金よりも安全で、海外旅行保険も付いたクレジットカードを使わない手はありません。今回の記事を参考にした上で、クレジットカード対策を行い、欲しかったクレジットカードを確実に手に入れてください。


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