意外と厳しい!自営業・フリーランスのクレジットカード審査
街中やオンラインショッピングなど利用シーンが増え、また利用することでポイントがたまるなどお得なことも多いクレジットカード。
とはいえ入手には審査があります。
会社員のように雇用主が毎月のお給料を保障してくれるわけではない自営業者やフリーランスの人は、こういった審査に無事通過するか不安ですよね。
たしかに審査では不利になることが多いのですが、絶対に落ちるという訳ではありません。
今回は、自営業やフリーランスだからこそ知っておかなければならない、クレジットカード審査に通過するためのコツをお教えします!
自営業の人も審査に通りやすいおすすめクレジットカード
最初に、自営業者やフリーランスの人でも審査に通りやすい、おすすめのクレジットカードを2つ紹介しましょう。
どちらも入会金無料で年会費無料ですから、カード所有していて損をすることはありません。
自営業やフリーランスなので、クレジットカードの審査に通るか心配。
でも、どうしてもカードが欲しいという人にぴったりなのが、ACマスターカードです。
ACマスターカードは独自の審査基準を採用していて、現在の支払い能力を重視しています。
なので、他のカードに申し込みをして審査に通過できなかったという人でも、現在収入があれば審査に通過できる可能性があるのです。
ACマスターカードの審査時間は最短30分、即日発行にも対応しています。
職業が自営業やフリーランスのために「審査落ちが不安…」というのであれば、申し込んでみることをオススメします。
- 年会費無料
- 独自の審査で他のカード審査に落ちた人向け
- 利用額の0.25%キャッシュバック
三井住友カード RevoStyleはフリーランスや自営業の人でも審査通過しやすいクレジットカードです。
というのも三井住友カード RevoStyleはリボ払い手数料が発生する分収益性が高いため、カード会社は積極的に発行したがっているのです。
また通常のポイント還元率は1%と高還元で、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンでは3%還元の超高還元になるため、お得感が強い1枚でもあります。
自営業やフリーランスだと審査に通りにくい?
クレジットカード審査申込書の職業欄に「自営業」や「フリーランス」と書く人のうち、審査落ちしてしまう人が多いのは事実です。
まずはそれがなぜなのか、そこから解説いたしましょう。
無職者が「自営業」と自己申告しているケースが多い
数ある職業の中でも、もっともクレジットカード審査で不利だと言えるのは収入がない人、つまり無職者です。
それは無職の申込者自身も分かっているので、あえて「無職」と申告せずに「自営業」や「フリーランス」と申告するのですね。
たしかに「自由業」とでも言いましょうか、たった今職にありついていなくても、請け負う仕事を探しているなら、自分はフリーランスと同じ状態だと言って言えなくはありません。
ただ、その情報はクレジットカード会社も持っているので「自営業者」や「フリーランス」だと自己申告した人については、過去の金融取引の履歴チェックや電話での所在確認や住所確認など、念入りに調査を行います。
そして調査の結果、審査に落ちるパターンが多いのです。
収入があっても証明できない人が多い
インターネット上でショップを運営している人や、株式や為替(FX)のトレードの収益で生活している人も、審査申込書には「自営業」や「フリーランス」と記入することになります。
中には莫大な収入を安定的に得ている人もいるようですが、会社員が勤務先からもらう給与明細書のような、収入を証明する書類を用意するのは困難です。
個人として確定申告をしても、それは年収の証明であり、カードの返済を支える「毎月の安定した収入」と評価してもらうにはやや弱いのです。
実際に自営業を営んでいる人も、なかなか収入が安定しない
上記のような無職者やトレーダーではない、真実自営業者として生計を立てている人であっても、カード作成は険しい道です。
というのも、繰り返しになりますがクレジットカード会社が審査時に求めているのは「安定した収入」の存在です。
自由に使える給与が毎月安定している会社員と違い、自営業ではそもそも安定しない売り上げに加え、仕入れや設備投資などの経費部分も安定しないことが多いですよね。
そのあたりのことは審査する側も承知しているので、たとえ現在の売り上げが高くても、それだけで会社員のような評価はもらえないのです。
自営業の方が審査通過するポイント
自営業者がクレジットカード審査に不利なのは確かです。
かといって、審査通過が絶対に不可能だという訳ではありません。
可能性を高めるための、いくつかのポイントを紹介しましょう。
開業届を出して個人事業主になる
「自営業である」と申告し、認識していても、実際に開業届けを提出して法律的に「個人事業主」になっていない人は、少なからずいるのではないでしょうか。
それは、クレジットカード審査だけに関してみても、不利です。
個人事業主になる手続きはとても簡単で、現住所のある税務署に「個人事業の開廃業等届出書」を提出するだけです。
これだけで、65万円の特別控除などたくさんの節税効果が得られる青色申告ができるだけでなく、個人名ではなく屋号で銀行口座を作ることもできます。
ようするに、社会的信用が得られるのですね。
そして自称「自営業」ではなく正式な個人事業主となることによって、法人として確定申告をして収入証明を作ることができるのです。
これがあるだけで、クレジットカード審査でずいぶん有利になります。
安定した収入実績作りに励む
クレジットカード会社が審査時にチェックしているのは、キチンとカードの支払いをするための「安定した収入」の有無です。
この「安定」というところが肝心で、高収入の月もあれば収入0円の月もあるというのは評価されません。
年収が少なくても、毎月コツコツと一定額以上の月収を得ていることが重要なのです。
ですから、自営業者やフリーランスの経営方針として、何か月に1度ドカンと大きな収入を得るのを目指すのではなく、毎月平均的に収入が得られるようにしましょう。
年収が同じでも、それだけで審査通過の可能性はぐっと高まります。
開業して数年たってから審査に申し込もう
アルバイトやパートの人のカード審査が、勤続年数がある程度長い方が有利なように、自営業やフリーランスでも営業期間の長さは、高評価されます。
何年も経営を続けているのと、ついこの前に開業したばかりとで、信用力に雲泥の差があるのは当然ですよね。
ですから、クレジットカードを入手したくても開業後すぐに申し込むのではなく、開業してから十分な年数がたち、審査時に収入証明が提出できるような状態になってから申し込みすると良いでしょう。
どうしても審査通過確率を上げたいのであれば、開業直後の「ダメでもともと」の申込みはやめましょう。
というのも、審査へ申込んで落ちたことは個人信用情報機関に登録されて、金融機関が照会したときにマイナスポイントになってしまうからです。
申込書には固定電話番号を記載しよう
クレジットカード審査では、携帯電話番号だけを申込書に記載するより、固定電話番号も記載するほうが高評価されることが知られています。
固定電話を敷いているのであればその番号も忘れずに書きましょう。
安定した経営体制作りがクレジットカード審査通過の道へつながる
自営業者やフリーランスの人は、会社員などの人と比べて、クレジットカード審査で不利になることが多いのは事実です。
これは「安定した収入がある」とクレジットカード会社に見なしてもらえないことが多いのが理由なのですが、反対に言えば、収入が安定すれば審査通過する可能性は十分にあるということです。
ですから、開業届を出して個人事業主になったり、営業年数を伸ばして収入を安定させたりするなど、信用力を高めるため意識して経営しましょう。
最上天晴
株式会社GV・メデイアディレクター、クレジットカード・電子マネーの専門家。早稲田大学卒業後、日之出出版、扶桑社、主婦の友社で20年に渡り、雑誌・書籍の編集に携わる。2012年に主婦の友社を退社し、株式会社GVのメディアディレクターに就任。 2018年にまねーぶを立ち上げ、現在まねーぶの運営責任者と編集長を務めている。