クレジットカードを審査なしで発行できるカードはあるの?
カードの審査に繰り返し落ちてしまっている、カードの審査に通過するかどうかが不安
そんな状況でもカードが持ちたいという人のために最適なカードがあります。
それは、
・デビットカード
・家族カード
の2つです。
この2つのカードは審査なしで持つことができます。
ですから、審査が不安な人に最適なカードです。
では、デビッドカードと家族カードはなぜ審査が不要なのでしょうか?そもそも審査は何の目的で行われているのかということと併せて解説していきます。
そもそもクレジットカードの審査に必要性があるのか
結論から言うと、審査は必要です。
なぜなら、クレジットカードを使うということはカード会社から借金をしていることだからです。
現金で買い物をする場合には商品を受け取るのと交換にその場で現金を支払います。
しかし、クレジットカードの場合にはその場で現金を支払うことはありません。
お店への支払いをまずはクレジット会社が肩代わりしてくれているから払う必要がないのです。
そして後日、定められた期間に使った合計金額を指定の期日までに返済します。
この流れの中で、最後の返済が滞ったらどうでしょうか?カード会社は大赤字になってしまいます。
ですから、審査を通じて「きちんと決められた期日までに返済できる人かどうか」を判断してからカード発行がされるのです。
ACマスターカードは申し込みから審査が最短30分で即日発行に対応しています。
独自の審査基準を設け、過去のクレジット利用履歴より現在の支払い能力を重視する傾向があるのです。
そのため、過去にクレジット代金を滞納してしまったとしても、滞納金を払い終え、現在収入がある人であれば審査に通過できる可能性があります。
あなたがクレジットカードの審査に不安を抱えているのであれば、申し込んでみることをオススメします。
- 独自の審査で審査が不安な人向け
- 最短30分審査、即日発行可能
- 利用額の0.25%キャッシュバック
審査で見られているのは「信用力」と「返済能力」
具体的に審査でチェックされているのは、信用力と返済能力です。
申込書の内容などを数値化し、スコアリングシステムと呼ばれる方法で判断します。
信用力というのは簡単に言ってしまえば年収です。
確実性の高い収入をどれだけの金額もらっている人なのかが問われます。
確実性という部分がとても重要になってきますので、年収1000万円の自営業の人よりも年収300万円の大手企業サラリーマンの方が信用力が高いと判断されることもあります。
返済能力は過去の実績によって判断されます。
私たちがクレジットカードを使ったりローンを組んだりすると、その履歴は一定期間個人信用情報機関に保管されます。
つまり、個人信用情報機関に情報照会すると、過去の返済の記録が分かってしまうというわけです。
過去に延滞をしているなど金融事故を起こしている人は今後も延滞をする可能性が高いと判断されます。
逆に使った分を確実に返済していれば、それだけ返済能力が高いということで高評価になります。
クレジットカードの審査に申し込みする場合には、信用力と返済能力があるということを示さなければいけません。
それがきちんと示せる人にのみカードは発行されるのです。
デビットカードってどんなカードなの
デビットカードとは自分の銀行口座から即時決済されるカードです。
クレジットカードで買い物をするとお会計分はいったんカード会社が負担します。
そして指定の期日に銀行口座から引き落とされます。
デビットカードで買い物をすると、お会計分はそのまま直接銀行口座から支払われます。
つまり、現金での買い物と同じ感覚で使えるカードということです。
カード会社が発行しているのではなく銀行が発行しているカードで、VISAカードやJCBカードなど国際ブランドのものが持てます。
もちろんネットショッピングでの利用も可能です。
また、日本国内で発行されているほとんどのキャッシュカードは、何も手続きをしなくてもJ-Debitという決済システムのデビットカードとして利用できます。
そのため、審査が必要ないどころか、今すぐにデビットカードとして使えるカードをほとんどの人が持っているのです。
海外でも現地通貨の調達ができるなど便利に使えます。
デビットカードのメリット
1.審査がない
デビットカードのメリットとしてまずあげられるのは審査がないということです。
クレジットカードの審査に立て続けに落ちている人や、審査落ちが不安で申し込みができていない人にとっては嬉しいですね。
デビットカードの審査がないのは、即時決済のシステムだからです。
クレジットカードのように借入れをするわけではなく、自分の口座残高以上の利用はできないため審査がなくても持つことができます。
2.使い過ぎを防止できる
クレジットカードの場合には限度額まで買い物ができて便利です。
しかしそのために使い過ぎてしまうという欠点もあります。
デビットカードなら使えるのは口座残高が上限なので、後日支払いが難しくなるほど使ってしまうということは起こりません。
3.15歳以上から持てる(中学生を除く)
デビットカードは15歳以上から持つことができます。
高校生くらいになってくるとネットショッピングをする機会も出てくると思います。
そんなときにデビットカードなら使い過ぎを防ぎつつ、自分の裁量で買い物を楽しめます。
4.補償がついているので安心
デビットカードはクレジットカード同様の補償がついています。
そのため、ネットショッピングで不正利用されても全額戻ってきますし、カードが盗難にあった場合でももちろん補償されます。
現金の場合そうした補償は全くありません。
現金同様の使い方ができるうえ、クレジットカードと同じ補償がついているのです。
セキュリティ万全なお財布と考えても良いでしょう。
デビットカードのデメリット
1.口座残高以上は使えない
デビットカード決済は即時決済のシステムなので口座残高以上の買い物はもちろんできません。
また、キャッシング機能もついていないのでお金を借りることもできません。
そのため、カードを使って大きな買い物をしたい・キャッシングを利用したいと思っている人には不向きと言えるでしょう。
2.支払いは一括払いのみ
クレジットカードであれば分割払いやリボ払いを利用できますが、デビットカードではできません。
口座残高から一括払いのみです。支払い方法の柔軟性は低いといえます。
3.ポイント制度が充実していない
クレジットカードは高いポイント還元率がメリットになることがあります。
デビットカードの場合、そうした部分が充実していないのはデメリットです。
三菱東京UFJ銀行の三菱東京UFJ VISAデビットなど、利用金額に応じてキャッシュバックされるものもあります。
ただし、高還元率クレジットカードと比較するとどうしても見劣りしてしまいます。
デビットカード | クレジットカード | |
審査 | なし | あり |
限度額 | 口座残高 | カードの種類など契約による |
支払い | 即時決済 | 後払い |
回数 | 1回 | 1回・分割・リボ払い |
年齢 | 15歳~ | 18歳~ |
年会費 | カードによる、無料のものもあり | カードによる、無料のものもあり |
家族カードってどんなカードなの
家族カードは、本会員の家族に対して発行されるクレジットカードです。
ほとんどのカード会社の場合、生計を同じにしている配偶者・子供・親を家族と定めています。
主婦や学生でも作りやすいカードです。
家族カードの場合、本会員の持っている信用を借りる形でカードを発行してもらいます。
そのため、本会員が過去に延滞していたというようなことがなければ、ほぼ無審査でカードを持つことができるのです。
ただし、審査落ちする可能性がゼロというわけではありません。
例えば家族カードを作る本人が金融事故を起こしているカード会社で家族カードを作る場合です。
カード会社ごとの金融事故情報は半永久的に残っています。
いくら家族会員であっても、社内ブラックの人物にカードを発行する会社はありません。
この点は注意しておきましょう。
家族カードのメリット
1.ほぼ審査がない
家族カードの場合、審査はほぼないと言えます。
なぜなら家族カードの申込者の信用ではなく、親など本会員 の信用で発行されるカードだからです。
本人確認程度はするカード会社がほとんどのようですが、年収などの属性までみて審査するというところはほとんどありません。
そのため、本会員の利用状況にブラック情報がなければ審査なしでほぼ確実にカードが発行されます。
2.家族全員のカード利用を管理しやすい
家族カードの支払いは本会員が行います。
そのため明細書も本カードと家族カードを合わせたものが届きます。
明細書が同じになっていれば、何にどれだけ使ったのかが一目瞭然ですから管理が簡単です。
子供にクレジットカードを持たせたら使い込んでいた、なんてことも防げます。
3.年会費が格安もしくは無料
家族カードの場合、年会費無料か格安の場合がほとんどです。
そのため、年会費に余計な出費をしなくてすみます。
4.本会員同等の補償がつく
家族カードであっても補償は本会員と同等です。
旅行保険を付帯しているカードであれば、それも同じように利用できます。
家族カードのデメリット
1.限度額が低い
家族カードの限度額は本カードと共有しています。
カードごとに使える与信枠が与えられるわけではないのです。
つまり、本会員が元々持っている限度額を家族カードと共有するのです。
50万円の限度額を持っている本会員の家族が家族カードを持った場合、家族全体の限度額が50万円ということになります。
そのため、1人あたりが持っている限度額は低くなります。
2.何に使ったか把握されてしまう
買い物の内容を家族に知られたくない場合には大きなデメリットになります。
明細書が家族全員分一緒になっているので、どんな買い物をしたかやカード利用額が一目瞭然です。
3.家族会員が原因で本会員の信用が下がる可能性も
家族会員がカードを使い過ぎて支払いが滞ってしまった場合、本会員の信用が低下します。
なぜなら、家族カードは本会員の信用を元に発行されているカードだからです。
4.自分のクレヒスが育たない
家族カード会員としてクレジットカードを使うと、そのクレジットヒストリーは本会員のものになります。
そのため、自分のクレジットヒストリーを充実させたいという場合には不向きです。
家族カード | クレジットカード | |
審査 | なし | あり |
限度額 | 本カードの限度額を共有 | カードの種類や契約による |
支払い | 後払い | 後払い |
回数 | 1回・分割・リボ払い | 1回・分割・リボ払い |
年齢 | 18歳~(高校生はのぞく) | 18歳~(高校生はのぞく) |
年会費 | 無料・もしくは格安(本カードより安い) | カードによる、無料のものもあり |
審査なしで使えるカードが欲しいならデビットカードか家族カード
デビットカードと家族カードに共通するのは審査がないという点です。
その分支払いや限度額に関して自由度が下がるデメリットはあります。
それでも審査が必要ないというのが大きなメリットとして働くケースは多いはずです。
特にクレジットカードを使いすぎてしまうとか、キャッシングで借りすぎてしまうという場合には、多少自由度が低い方がお金の管理がしやすくなりますのでおすすめです。
クレジットカードの審査に何度も落ちてしまうという場合には、まずはデビットカードや家族カードで計画的なカードの使い方を身につけるというのも得策です。
最上天晴
株式会社GV・メデイアディレクター、クレジットカード・電子マネーの専門家。早稲田大学卒業後、日之出出版、扶桑社、主婦の友社で20年に渡り、雑誌・書籍の編集に携わる。2012年に主婦の友社を退社し、株式会社GVのメディアディレクターに就任。 2018年にまねーぶを立ち上げ、現在まねーぶの運営責任者と編集長を務めている。