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銀行系のクレジットカードは審査難易度が高め!

2017.01.16

クレジットカードはVISAカードやMastercard、JCBなどのカードブランドの他、カード発行会社によっても様々な違いがあります。
その中でもネット上で「審査難易度が高い」と噂されることが多いのが、三井住友や三菱東京UFJ銀行の系列を始めとした銀行系カードです。

「お金の参考書」編集部にも銀行系カードに関する様々な質問が寄せられます。

銀行系カードの審査は本当に厳しいの?

普段使っている銀行のものならばクレジットカードが発行しやすい?

金融事故の経験があるけど、いつかは銀行系カードを持てる?

などなど、ステータスを感じる銀行系カードは持ちたいけど、審査に不安を抱いている人も多いようです。

そこで、今回は編集部に寄せられる銀行系カードの様々な疑問にお答えし、銀行系カードを征服するための秘伝を伝授します。これさえ読めば、銀行カードもゲットできる!?。

銀行系カードの審査は本当に厳しいの?

率直に回答から申し上げますと、「Yes」です。

それは、なぜか? クレジットカードの歴史に関係があります。

日本で最初にクレジットカードを導入したのは、丸井でしたが、当時は、一回しか使えない、割賦払いのチケットのようなものでした。

現在のように、後払いで銀行口座から引き落としというスタイルを確立したのが、1960年に富士銀行と日本交通公社(後のJTB)が共同設立した日本ダイナースクラブで、日本初のクレジットカード専門業者となります。

その後、三和銀行(現:三菱東京UFJ銀行)と高島屋がクレジット業務を提携すると、1961年に三和銀行と日本信販(現在のUFJニコス)が日本クレジットビューロー(後のJCB)を創立。続々と大手都市銀行がクレジットカード業界を参入し、日本のクレジットカードの歴史を作ってきました。

当初、大手都市銀行は裕福層をターゲットにしていたため、クレジットカード発行の際に、収入や財産など厳しい審査基準を設けました。その厳しい審査基準が現在にも継承され、いつの間にか世間で「銀行系カードは厳しい」というイメージが定着するようになりました。

銀行系カードがもてない人のために普及した信販系&流通系カード

クレジットカードが普及するにつれ、銀行系カードの審査基準に満たない人も年々増加していきました。そこに焦点を合わせたのがオリコ、ジャックスなどの信販会社やセゾン、イオンをはじめとした流通会社など、銀行系以外の会社でした。

信販会社や流通会社は、自社商品やサービスの利用・販売拡大を狙って、銀行系カードで審査落ちしそうな人々にも気軽にクレジットカードを発行するようになりました。これにより幅広い層がクレジットカードを持てるようになり、よりクレジットカードが身近なものとなりました。

一方、銀行系クレジットカードは、引き続き、高い審査基準を保ち続けています。信販系カードには「主婦やアルバイト・パートの方もOK」と全面的にうたっているクレカもありますが、銀行系なら一定の収入と勤続年数がなければ、まず発行は難しいでしょう。

しかし、銀行系カードがあえて審査基準を厳しくしているわけではなく、あくまで他の信販系や流通系、消費者金融系の審査基準を低くしているため、銀行系カードの審査基準が厳しくみえるのです。

審査難易度ピラミッド

クレジットカードは、銀行系、信販系、石油系、空港系、流通系、消費者金融系の6つのジャンルに分かれており、審査難易度が一番高いのは銀行系、反対に一番低いのは消費者金融系となります。

消費者金融系カード会社は、過去の金融事故情報より現在の支払い能力を見るため、過去に金融事故があった人も清算が終わり、申込時に安定した収入があれば発行してもらえる可能性もあり、よくブラック対策に使用されます。※金融事故を起こした人がクレカを持つために行う対策)

ジャンル 代表的なカード

特徴

銀行系 三井住友カード
三菱UFJニコス
大手銀行が発行しているため、ステータス感あり
信販系 オリコカード
JACCSカード
会員限定の割引や即日発行、ポイント3倍デーなど会員向けのキャンペーンが豊富
石油系 出光カード
コスモ・ザ・カード
会員価格で格安にガソリンを給油できる
空港系 ANAマイレージクラブカード
JALカード
マイレージが貯まりやすく、旅行好きの人にオススメ
流通系 楽天カード
イオンカード
ポイント還元率が高く、また主婦層や若年層を対照にしているため審査に通りやすい
消費者金融系 アコムACマスターカード 消費者金融会社の視点で審査を行うため、審査難易度が低め

このように銀行系カードは、審査難易度の頂点にありますので、カード審査に自信がなければ、とりあえず流通系カードからチャレンジしてみてはどうでしょうか?

銀行系カードの審査基準は何?

クレジットカードが日本に導入された当初は、クレジットカードは裕福層だけが持てるステータスカードでした。

しかし、クレジットカードの普及とともに、たとえ銀行系であったとしても、安定した収入や信用情報に問題がなければ、難なく、カードは発行してもらえます。

銀行系カードに通るための審査基準としては以下のような条件があります。

①定職があり、安定した収入がある。

定職があり、安定した収入があれば、支払い能力があるとカード会社に認められ、銀行カードを持てる可能性も高まります。

収入額は、クレジットカードのカードの種類やステータスによっても異なりますが、基準としては年収200万円以上が一般的です。ただし、学生専用カードや若者限定カードはこの限りてばありません。

②信用情報が良好である

カード会社は、カード審査の際、まず申込者の支払い能力を審査するため、個人信用情報機関に信用情報を照会します。

この信用情報には、過去2年間のクレカやローンの利用履歴や支払い履歴とともに、過去5年間で起こした延滞や自己破産などの金融事故情報も記録されています。

支払いの延滞や金融事故情報がなく、信用情報に問題がなければ、銀行系カードの発行は容易になります。

まず、この2つの条件を満たせば、銀行系カードの発行に望みがもてます。

銀行系カードは、アメックスやダイナーズのように高所得者だけをターゲットにしているわけではありません。安定した収入がある会社員や公務員で、信用情報にキズがなければ、銀行系カードは問題なく取得できます。

普段使ってるメインバンクのクレカは発行されやすい?

給料振り込みや公共料金の支払いなど、普段に利用しているメガバンクのクレジットカードであれば、審査が通りやすいと思いがちですよね?

ところが、実際には、カード発行会社は、銀行の名前を冠していても、会社自体は別になるので、銀行にある個人の口座情報を知ることはできません。

毎月所定の給料が振り込まれ、それなりに貯蓄額のある口座を持っていたとしても、そのことをカード会社が知るよしがないので、銀行系カードの審査で有利になるということは、まずありません。

たとえば、三井住友VISAカードを申し込んだ場合、三井住友銀行をメインバングとして使っていても、銀行口座の情報がカード発行元である三井住友カード株式会社に、三井住友銀行の口座情報が知られることはありません。なぜなら、三井住友銀行と三井住友カード株式会社は同じグループ会社である一方で、それぞれに独立した別個の会社であるためです。

もちろん、メインバンクをよく利用することで、銀行員と顔見知りになり、その銀行員の口利きで、無事にメインバンクのクレジットカードを発行できたという話も聞かれます。

しかし、それは特異なケースであり、銀行系カードを申し込む際は、メインバンクであることや高い貯蓄があることは、カード審査に全く影響を与えないことを覚えておいてください。

IC型キャッシュカードは発行され易い

最近は、銀行各社、セキュリティの向上の為にキャッシュカードにICチップを搭載し、それに合わせてクレジットカードを一体化させたクレジット一体型ICキャッシュカードを発行しています。
一体型カードは、複数枚のカードを1枚にまとめることができ、大変便利なのですが、残念ながらこちらも審査の難易度が変わることはありません。

しかしながら、1度でもカード利用があると年会費がゼロ円になったり、ATM時間外手数料無料やコンビニATMの利用手数料の一定回数無料になったりと、大きな利点のあるクレカも発行されています。このクレジット一体型ICキャッシュカードも検討の余地大ですね。

銀行によっても審査難易度が違うって本当?

ひとえに銀行系カードといっても、たくさんの種類があり、審査基準も一律ではありません。三井住友、みずほ、三菱東京UFJの大手都市銀の3行も、ちょっぴり審査基準に差があるようです。

【三井住友銀行】審査が厳しいと言われているが、実際はやや易し

「三井住友VISAカード」のテレビコマーシャルで目にすることも多い三井住友銀行は、銀行系の中では意外なことに審査基準はやや緩めです。

あくまで推測ですが、銀行系クレジットカードのブランドを保ちつつ、積極的な広告手法からもわかるように、審査基準を下げ、会員数の増加を試みているようにも見受けられます。

【三菱東京UFJ銀行】合併前から高かった審査のハードルは今も健

三菱東京UFJ銀行は、三井住友銀行とは対照的に、あまりクレジットカードの広告を打っておらず、審査も銀行系の印象通りに厳しいものです。

これは同行の前身であった東京三菱銀行時代から話題に上がるものであり、例えば他行のゴールドカードやプラチナカードを持っている人であっても、同行のクレジットカードは発行見送りになってしまったという話があるほどです。

【みずほ銀行】審査基準はやはり厳し

みずほ銀行のクレジットカードはクレディセゾンが発行・管理業務を引き受けています。クレディセゾンは流通系に分類されるのですが、流通系の中でも例外的に審査が厳しく、三菱東京UFJ銀行と同じほどにハードルが高いといえます。

セゾンは属性に加えて、今後自社カードをメインに使ってくれそうな人も優先的にカードを発行しているともっぱらの噂です。そのため、既に多数のクレジットカードを保有している人より、クレカ保有枚数がまだ1〜2枚と少ない人のほうが審査に通りやすくなると考えられます。

まとめると、三井住友は銀行系の中でもカード審査がやや緩めですが、三菱東京UFJとみずほは、印象通り厳しい審査であると見受けられます。

しかしながら、審査が厳しいと言っても多額の金融資産が必要であるとか、突き抜けて高い年収や持ち家が必須であるというわけではありません。
安定した収入と他のクレジットカードやローンの確かな返済実績があれば、晴れて審査通過に至る可能性は十分にあります。

銀行系カードの審査で気を付けておきたいこと

堅実な銀行系カードを持っていれば、あなた自身の信用度もアップします。銀行系カードを申し込む際に気を付けておきたいことを以下に書いておきました。銀行系カードを申し込む際にぜひ参考にしてくださいね。

①カード申込書はウソの情報を書かない

カード申込書に年収や勤続年数、持ち家など、細かい属性を記入しなければなりません。その際、ばれないからいいやと思い、事実よりも多い年収を記載したり、まだ仕事を始めて間もないのに勤続年数を1年以上と書いてしまうなど、審査に通りやすくするために、ウソの情報を書いたとします。それがもし後にカード会社へバレだとすれば、どうでしょう?

「社内ブラック」として永遠に名前が記録され、以降、そのカード会社のクレジットカードはもちろんのこと、同じグループ会社のクレジットカードも発行できなくなる可能性も出てきます。申込書には事実を書くようにしましょう。

➁短期間で複数のカードを申し込まない

例えば、一カ月内に2つのクレカを申し込んだ場合、「多重申込み」と勘違いされ、審査落ちする可能性もあります。クレカの申し込み情報は、過去6カ月の申し込み情報が個人信用情報機関に記録され、各カード会社に共有されます。

その間に次々とカード会社に申し込むと、資金繰りに焦っているイメージをカード会社に与えかねず、申込者の信用情報にも傷がつきます。

以前クレカを申し込んだことのある人は、最低6カ月はあけて、申し込むようにしましよう。

③ブラック情報がなくても、クレヒスなしのホワイトでも審査落ちの可能性あり

自分には、延滞や未払金の遅延、自己破産などの金融事故情報(ブラック情報)がないし、定職もあるから、すぐに審査に通るだろうと思っていて、50代で初めて銀行系のクレジットカードを申し込んだ人がいました。その人は、年収400万円で持ち家、家族があるにも関わらず、カード審査に落ちてしまいました。

調べてみると、過去一度もクレジットカードやローンを利用したことのなく、クレジットの利用履歴がまっさらな「スーパーホワイト」だとわかりました。

金融事故歴もないのに、なぜ「スーパーホワイト」が審査落ちの原因になるかというと、カード会社が審査をする際、まっさらなクレジットの利用履歴ではその人の支払い能力が測れないからです。加えて、過去に金融事故を起こした人が、個人信用情報機関から金融事故情報が消えるのを待っていると勘違いされる場合もあります。

そのことからも、30~50代で初めてクレカを申し込もうという人は、事前に審査の甘い流通系カードを持ち利用したり、定額のカードローンを組むなりして、クレジットの利用履歴を作る必要があります。

銀行系カード審査のQ&A

その他、編集部に寄せられた質問を一挙にお応えします!隅々まで読んで、審査対策の参考にしてみてください。

Q.専業主婦でもとれる?

A.専業主婦の場合、定職がないので銀行系カードは難しいと思われます。

ただ、配偶者に一定の年収があり、持ち家があれば、銀行系カードに通ったケースもありますので、一度挑戦してみる価値はあります。もし、審査落ちが心配なら、配偶者に家族カードのついた銀行系カードを作ってもらい、その家族カードをもつという手があります。家族カードには審査がないので、銀行系カードを持ちやすいでしょう。

Q.10年前に自己破産をしたけど、銀行系カードはやはり難しい?

A.自己破産などの金融事故情報が個人信用情報機関に保存される期間は5~10年です。10年がたち、個人信用情報機関で金融事故情報が消えていたとしても、10年間、全くのクレジットの利用履歴(クレジットヒストリー=クレヒス)がなければ、すぐに「事故情報の消去待ち」がばれてしまいます。ですので、銀行系カードの審査通過は難しいと推測されます。

ただし、個人信用情報に良好なクレヒスがあれば、望みももてます。良好なクレヒスとは、クレジットカードやローンを組みで、指定された期日にしっかりと支払っていった返済実績で、個人の信用能力を示すものです。この良好なクレヒスを作るためには、以下の2つのやり方があります。

①独自の審査基準で低収入でも手に入りやすい消費者系や流通系カードを発行して利用し、支払い実績を積む。

②希望している銀行系カードが出しているカードローンを低額で組み、健全に支払いを続ける。

③携帯電話を分割払いにして、毎月期日に支払う。

以上のような手段で個人信用情報に何らかのクレジット履歴が記録されれば、「しっかりと支払っている」ということをカード会社が確認できるので、カード審査もスムーズになります。

険しい山を登るのにはそれなりの装備も必要です。過去に金融事故を起こしてしまったのならば、あせらずに良好なクレヒス作りから地盤を固めていきましょう。良好なクレヒスができ、銀行系のカード会社に支払い能力を示せることができれば、銀行系カードも持てるチャンスもぐっと上がります。

Q.過去に携帯電話端末ローンの未払いあり、銀行系カードは取得できる?

A.銀行系カードは特に過去の未払い金の遅延や延滞に厳しいことでも有名です。たとえ、少額の返済金であっても、それが続けば、個人信用情報に記録され、審査通過は難しいでしょう。

未払いや延滞情報が個人信用情報記録から消えるのを待って、カード申し込みをした方が無難といえます。

確かに厳しい銀行系クレジットカードでも挑戦する価値大いにあり!

銀行系クレジットカードは審査が厳しいと思われがちですが、安定した収入と確かな信用情報があれば、審査を通過できる可能性は十分にあります。
加えて、長期的に良い利用実績を積み重ねていくことでゴールドカードやプラチナカードなどの上位カードへアップグレード出来る可能性も高まっていくため、財布に一枚は携えておきたいものです。

またこれは余談ですが、カードフェイスが洗練されている点も銀行系カードの魅力の一つです。
レストランやホテルでクレカを提示する際、少し誇らしい気持ちになれますね。

転職直後や今現在収入がやや不安定である場合にはあまりおすすめできませんが、これまで支払の延滞などがなく、収入も安定している人は、銀行系カードに一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?


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