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住宅ローンや車のローンはクレジットカード審査に影響する?

2017.02.23

クレジットカード審査では「個人信用情報機関」(各人の様々な金融機関でのクレジット利用履歴が登録されている機関)の情報を参照して審査しています。

つまり自社情報だけでなく、他社の金融機関の利用履歴もクレジットカード審査に影響があるということです。

それでは銀行が取り扱う住宅ローンやオートローンもクレジットカード審査に影響はあるのでしょうか?
今回はクレジットカード審査に対して住宅や車のローンがどのように影響しているのかを解説しましょう。

銀行のローンとクレジットカード審査の関係

銀行ローンの審査でもクレジットカード審査でも共通している点があります。
それは、申込者の返済能力を重視する点や過去に延滞や事故情報がないかどうかをチェックする点です。
そのためどちらも個人信用情報機関の情報を参照して審査を行なっています。

個人信用情報機関と審査

銀行などの金融機関が加盟している個人信用情報機関はKSC、クレジットカード会社はCICですが、ほとんどの銀行はCICにも加盟しています。

反対にKSCに加盟しているクレジットカード会社はほとんどなく、大手ではアメリカン・エキスプレス、後は銀行系子会社のクレジットカード会社だけです。

個人信用情報機関でチェックするのは、他社利用で延滞はないか、事故情報はないかといったことです。
これらがあれば審査でマイナスになりますが、反対に正常に完済した情報が多いほど審査ではプラス要素になります。

個人信用情報機関の情報を参照するのは、クレジットカード会社にとっては割賦販売法や貸金業法という法律で義務付けられていることです。
これによって多重債務者の発生をなくすという目的があります。

銀行ではそうした法律的な義務はありませんが、他社の利用状況によって申込者の支払い観念や返済余力を判断する材料としています。

クレジットカード審査と銀行審査の違い

クレジットカード審査と銀行ローンの審査の違いは、申込金額の違いにあるといえるでしょう。
住宅ローンや自動車ローンは数百万円から数千万円という申込金額になります。
そのため以下のようなクレジットカード審査にはないチェック項目も存在します。

・頭金比率
・返済比率
・担保評価
・連帯保証人

オートローンでは頭金の比率が高いほど審査基準は低くなります。
例えば300万円の車を購入する場合、150万円の頭金があれば実際に借り入れするのは150万円になります。
途中で支払えなくなっても車両を売却することで、残債務がなくなり延滞の可能性がなくなるので、審査基準が低くなるのです。

住宅ローンでは年収に対する年間返済額の割合を示す返済比率を算出して、一定の比率以下でなければ審査を通過しません。
また土地・建物の担保評価の80%~90%以内で貸し付けることで、不動産を売却すれば残債務が残らないようにしています。
さらに住宅ローンでもオートローンでも連帯保証人を付けることで、保全を強化することができます。

一方でほとんど保全策がないクレジットカード審査では、申込者の返済能力と過去の利用実績が審査基準となっています。

住宅ローン・自動車ローンが原因でクレジットカード審査に落ちる理由

それでは具体的にクレジットカード審査で住宅ローンや自動車ローンが原因で却下となるケースを解説しましょう。

住宅ローン・自動車ローンの負担が大きい場合

一般的には住宅ローンや自動車ローンがあるというだけでは、クレジットカード審査にはそれほど大きな影響はありません。

銀行では住宅ローンや自動車ローンの審査は余裕を持って行なうので、ローンの返済をしても生活するには影響がない場合に審査を通過します。それにはクレジットカードを利用するだけの余裕があることも含んでいます。

しかし、住宅ローンの返済途中で年収が激減するということもあるので、年収と住宅ローンの金額が釣り合わなくなっていればクレジットカードを却下する可能性が高くなります。

事故歴がある場合

ほとんどのクレジットカード会社はKSCには加盟していませんが、CRIN(クリン)というシステムで、CICとKSCさらに消費者金融系のJICCで事故情報の交流を行なっています。

具体的な金融事故情報の例を挙げてみましょう。

住宅ローンや自動車ローンはほとんどが保証会社付きで融資が行なわれています。
ローン利用者が3ヶ月以上延滞すると銀行は保証会社に一括で支払うよう要求することができます。
これを代位弁済と呼んでいますが、保証会社が債務者に代わって全額返済することです。

代位弁済はCRINシステムでクレジットカード会社でも認識できるので、この情報があるとクレジットカード審査は通りません。
代位弁済は返済できずに多額の残高を一括で請求されている状態なので、クレジットカード会社はとてもクレジットカードの返済をする余裕はないと判断するのです。

このように住宅ローンや自動車ローンでの事故情報はクレジットカード審査の却下に直結します。

住宅ローン・自動車ローンが適切で事故歴もないのに落ちる理由

住宅ローンや自動車ローンの返済を含めてもクレジットカードの返済に余裕があり、事故歴もない場合でもクレジットカード審査を通過しない場合は、それ以外の理由で却下となった可能性も考えましょう。

他社カードでキャッシングの利用が多いカード保有枚数が多いということも却下理由となります。
カードは残高がなくてもカード利用枠やキャッシング枠を残高とみなします。
利用していないクレジットカードやローンカードがないかチェックして、必要なければ解約しましょう。

また、銀行ローンを組んだときと勤務先が変わった場合も、クレジットカード審査に影響があります。
銀行ローンの審査時よりも年収が下がっている可能性もあるからです。

クレジットカード審査では、あらゆる面でチェックが行なわれるので、住宅ローン・自動車ローンに問題がなくても却下される可能性は常にあります。

住宅ローン・自動車ローンの審査とクレジットカードの関係

今度は反対にクレジットカード審査の情報が住宅ローン・自動車ローンに及ぼす影響について考えてみましょう。

クレジットカード審査に落ちたという情報

銀行もCICに加盟しているためクレジットカードに関する情報を取得できます。
クレジットカード審査で却下された情報は銀行の審査に影響があるのか?というと、クレジットカード審査で却下になったという情報そのものは直接的には影響ありません。

しかしCICでは申込情報を6ヶ月間登録しているので、その情報を元に推測することが可能です。
つまり申込情報と同じ内容で、クレジット情報(成約情報)にも記載があれば、審査は通過したということになります。
しかし、タイミング的に反映しないこともあるので、却下されたということは推測することしかできません。

それよりも申し込みが短期間で集中していたり、クレジットカード枚数が多かったりというケースのほうが銀行審査には影響するでしょう。

クレジットカードの延滞情報

クレジットカードで延滞しているという情報も住宅ローンや自動車ローンには影響があります。
CICに事故歴(異動情報)があれば3ヶ月以上の延滞などがあるので却下になるのは確実です。

またCICを参照すると、24ヶ月間の支払い状況がわかるようになっています。
正常入金は「$」マークで表示していますが、入金がない場合は「A」マークが付くので、延滞したということがわかります。

クレジットカード審査でも延滞は審査に影響しますが、銀行ローンは高額な利用が多いので特に延滞は致命的になります。
クレジットカードの返済で延滞しているのであれば、住宅ローンや自動車ローンの高額な返済金額でも滞納するだろうと判断する可能性が高いからです。
特に直近の延滞は厳しく判断されます。

銀行審査によい影響を与える情報

銀行の審査ではCICを参照しているので、クレジットカードの利用状況は少なからず影響があります。

それではプラスに影響する情報はあるのかというと、審査に影響を及ぼすほどプラスになる情報はないといってもいいかもしれません。

銀行審査はクレジットカード審査に比べると次元が違うくらい厳しいと思って間違いありません。
特に住宅ローンは高額で長期返済となるため、住宅ローン審査の前から準備しておく必要があります。

まず使っていないクレジットカードはすべて解約しておきましょう。審査では実際に残高がなくてもカード利用枠を残高とみなします。
利用しているクレジットカードに残債があれば、できれば一括返済して、特にキャッシング残高は残さないようにしましょう。

最後に個人信用情報機関に情報開示請求をして、CICだけでなく、KSCとJICCの情報もチェックしておきましょう。

また、クレジッカード審査と違って銀行融資では専門家の担当者に相談することができます。事前によく相談しておくことも大切です。

銀行の審査はクレジットカード審査とは別物

根本的に銀行が行なう審査はクレジットカード審査とは審査基準がまったく違うと考えておきましょう。
クレジットカードの利用枠はゴールドカードでも利用限度額は初期設定で50万~100万円ですが、住宅ローンは数千万円にもなります。同じレベルで考えてはいけません。

さらに銀行融資では最終的に回収できない貸し倒れになることは許されませんが、クレジットカードは一定の貸し倒れを見込んで手数料や金利を設定しています。
そのため銀行融資は石橋を叩いてさらに渡らないくらい、あらゆる面からチェックをしているのです。

クレジットカード審査ではクレジットヒストリー(クレジット利用履歴)はプラス材料になりますが、住宅ローン審査ではむしろ残高があるだけでマイナスと判断するでしょう。
クレジットカード審査と銀行ローンの審査は影響しあっていますが、銀行審査ではクレジットカードの利用はむしろマイナスの影響しかないと考えておきましょう。

いずれにしても、どちらの審査でも延滞は大きな影響があるので、普段から支払いには気をつけるように心がけましょう。


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