これで確実!主婦のためのクレジットカード審査対策

以前、クレジットカードの審査には年収200万円以上という条件があり、無職や低収入の主婦には敷居の高いものでした。

しかし、最近では、主婦をメイン顧客とする流通系企業が、主婦やパート・アルバイトの人々も申込できるクレジットカードを続々と発行し、カード業界は大きく変貌を遂げました。

そんな主婦たちにとって“カード好景気時代”の波に乗って、今回は主婦でも確実にクレカをゲットできる審査対策を伝授します!

主婦のクレジットカード審査を邪魔する収入の壁

主婦のクレジットカード審査を邪魔する一番の原因、それは返済能力に直結する「収入の壁」です。

一言で主婦といっても、無職の「専業主婦」とパート・アルバイトをしている「兼業主婦」の2パターンに分けられ、パターンによって審査基準も異なります。

とはいえ、最近では主婦向けカードや女性専用カードも登場しており、主婦に対する審査基準はより柔軟になってきています。

ここでは、専業主婦と兼業主婦に分けて、それぞれの審査基準について説明します。

専業主婦でも配偶者に安定収入があれば問題なし

主婦層もターゲットにしている流通系カードの申込資格を見ると、「専業主婦で配偶者に安定した年収がある方」「本人が無収入でも配偶者に収入のある人」などの記載のあるカードがあります。

「YJカード」や「セゾンカード」がそのよい例で、このようなカードは、配偶者である夫に200万円以上の年収があれば、審査において何の問題はありません。

申込資格に「配偶者の収入」についての記載がなくとも、「エポスカード」や「イオンカード」「楽天カード」のように申込資格に「18才以上」という記載のみがある場合は、収入についての条件が特に記載されていない点からしても、専業主婦でもクレカを発行してもらえる余地大です。

その場合は、申込書の世帯年収を入れる項目もありますので、そこに配偶者の年収を入力してください。

自宅か本人の携帯電話に在籍確認が行われる場合もあり

クレジットカードの審査で在籍確認(申込書に記載された勤務先に電話で確認をする審査)が行われる可能性は、カードローンほど高くありません。

万が一在籍確認を実施するカード会社であっても、配偶者の勤務先までには在籍確認を行なわず、せいぜい自宅や本人の携帯電話への確認電話くらいです。

兼業主婦のパート・アルバイトも十分な収入になる

専業主婦の場合、配偶者の年収200万円以上が審査の目安でありますが、自分で稼ぎのある兼業主婦の場合はどうでしょう?

兼業主婦のほとんどは、パートやアルバイトをしていると思います。

クレジットカード業界でパート・アルバイトの年収は100万円程度という概念があり、年収100万円以上あれば収入面ではクリアするでしょう。

ただし、収入の多さだけではなく収入の継続性も重視されるため、勤続年数は1年以上あると安心です。

つまり、「年収100万円以上で勤続年数1年以上」というのが、兼業主婦におけるカード審査の目安といえます。

この場合、年収100万円以上を「安定した収入」とみなすカードは、流通系や消費者金融系カードであるので、申し込むカードも選ぶ必要があります。

収入さえあれば発行できる【ACマスターカード】

ACマスターカードは、年会費無料の消費者金融系クレジットカードです。

20歳~69歳で現在収入がある人であれば、申し込み対象としていますので、主婦の方でも申込みができます。

独自の審査基準を設け、現在の収入を重要視する傾向にあるので、過去に金融トラブルをおこしていたとしてもカードを発行できる可能性があります。

カードが作れるか不安だという人は、カード発行3秒診断サービスがあるので、利用してみる事をおススメします。

  • 年会費無料
  • 独自の審査で他のカード審査に落ちた人向け
  • 利用額の0.25%キャッシュバック

ある一定の収入があれば銀行系カードも発行の可能性あり

審査が厳しいといわれる銀行系カードであっても「三井住友カード」のように、申込資格に「満18歳以上の方(高校生は除く)」とだけある場合も、兼業主婦でも審査パスできる希望があります。

というのも、「満18歳以上」という条件は、無職の学生や収入の低い若者にも間口を広げているという意味であり、年収100万円もあれば十分に審査に通過できると考えられます。

兼業主婦がクレカを選ぶ際には、流通系や消費者金融系カードもしくは、銀行系・信販系カードであるなら「満18歳以上の方(高校生は除く)」という申込資格のあるクレジットカードを選ぶとよいでしょう。

主婦の審査を有利にする4つのコツ

主婦向けのクレジットカードは要望も多く、多様化しています。

主婦歓迎のクレジットカードとはいえ、主婦ならだれでも審査に通るわけではありません。

審査落ちする可能性もあります。

確実に審査を有利に進めるためにも、以下に審査通過のコツを書き出しておきました。

クレカを申し込む前に、しっかりと予習しておいてくださいね。

その1 流通系カードを選ぶ

流通系カードの主な顧客は、「主婦」です。
そのため、カード会社は主婦層に使ってもらいたいサービスを増やしたり、申し込み条件を低めに設定してカードを発行します。

年会費無料でポイント高還元【楽天カード】

申し込み条件は18歳以上(高校生不可)であれば申し込むことができるので、専業主婦の人でもカードを発行する事ができます。

ポイント還元率は常時1%で、楽天市場で買い物をするとポイントが3倍になるので、3%の高還元カードになります。

家計を握っている主婦は安定したカード利用者であり、流通系企業にとってぜひとも取り込みたい顧客でもあります。

そのため、主婦に向けてカード発行の審査難易度を下げ、ポイント特典や付帯サービスを充実させています。

主婦であれば、流通系カードを選べば、まず間違いないでしょう。

その2 申込用紙でスコアを増やすテクニック

クレジットカードの審査は、年収や勤続年数、勤務先や居住形態などの申込内容を数値化(スコアリング)し、審査の判断材料としています。

スコアは高ければ高いほど、審査通過の可能性がより高まります。

ここでは、カード審査のスコアリングを少しでも高くする方法を紹介します。

①パート・アルバイトなら勤続年数をちょっぴり多めに

申込内容の審査で重要ポイントとなるのが、「勤続年数」です。

パートで働き出してから9~10か月程度であるならば、「1年」と申告しても、許容範囲です。

②副収入があるなら自営業と名乗っても

専業主婦は職業欄に「無職」と書くとスコアも低くなります。

もし、株やネットオークションなどで副収入があるのならば、「自営業」と名乗ってもOKです。

「自営業」の方が少しスコアは高くなります。

③年収は+10%程度多めに書いてもOK

パート主婦の場合、「年収100万円」が審査通過の基準ですが、実際には90万円しかない場合、「100万円」と書いてもOKです。

配偶者の年収が180万円の場合、「200万円」と書けば、審査通過の可能性がより高まります。

年収の10%ほど上乗せする分には許容範囲ですが、180万円なのに360万円と書いた場合はあきらかな嘘になります。

あくまで、許容範囲内で上乗せするようにしましょう。

④携帯電話より固定電話、アパートより持ち家

住所が証明できるため、電話番号は携帯電話よりも固定電話の方が、スコアリングが高いです。

両方記載があれば、なおいいでしょう。

夜逃げの可能性が少なく、安定収入の証明となるため、居住形態もアパート暮らしよりも持ち家のほうが有利となります。

居住年数も重要な得点となるため、少し多めに書くといいでしょう。

➄埋められるとこは全て埋める

申込フォームには「必須項目」と「任意項目」があります。

必須項目だけ埋めてそれで終わりではなく、全て埋めるつもりで書きましょう。

任意項目の中に、スコアリングをアップさせるポイントがあるかもしれません。

⑥明らかな嘘は書かない

年収や勤続年数、居住年数などの上乗せは、多くても20%までです。

それ以上の水増しは虚偽申告と判断されてしまい、カード会社の社内ブラックに登録されます。

社内ブラックになると、同じカード発行会社のカードを作ることは永久にできませんので、上乗せは許容範囲にしておきましょう。

その3 キャッシング枠は0円に

必要がないのであれば、キャッシング枠は「0円」にしておきましょう。

その理由は、ショッピング枠とキャッシング枠の審査の違いにあります。

ショッピング枠は、商品の分割払いでの販売・購入に関する法律である「割賦販売法」に基づいて審査が行われます。

一方のキャッシング枠は、現金の借入・貸出に関する法律である「貸金業法」に基づいて審査が行われます。

割賦販売法では、一括払いでは特に制限が設けられない一方で、貸金業法では、年収の1/3までしか借り入れることができず、50万円以上のキャッシング枠を希望すると収入証明書書類(源泉徴収票、確定申告書など)の提出を求められます。

年収の少ない主婦にとっては、そもそもキャッシング枠をつけることさえできない可能性もあり、さらに審査を難しくします。

キャッシング枠は、カード取得後に増額することも可能なので、申込時はキャッシング枠「0円」とした方が無難です。

その4 前のカード申し込みから6カ月あけてから申し込む

以前、カード申込をしたことがあるならば、最低でも6か月間は期間を空けて次のカード申込をしましょう。

カード審査で重要となる個人信用情報には、クレジット利用履歴や延滞・自己破産等の金融事故情報の有無などの情報とともに、過去6カ月間のクレジットカード申込情報も記録されています。

その記録に複数のカード申し込み情報があった場合、カード会社に「お金に困っている多重申込」と判断され、審査落ちの可能性が高くなります。

6か月経過すれば、信用情報から以前のカード申込情報が消滅しますので、それまで待ちましょう。

カード審査に落ちたら…原因と対策

審査落ちの原因を考える

クレジットカードの審査落ちはできれば経験したくないですよね?

もし、審査落ちした場合は、以下のような原因が考えられます。

①自分や配偶者の信用情報に金融事故(3回以上の延滞・債務整理など)の情報がある

自分自身又は配偶者に金融事故がある方の審査通過はまず望めません

金融事故は、5~10年間、個人情報機関の信用情報に記録されます。

この記録がある間は、クレカの発行はできないと考えてください。

②過去のクレジット利用履歴が全くない

今までクレジットカードやローンを利用したことがない人も、審査落ちの可能性が高まります。

現金主義でこれまでクレジットを利用したことがなくクレジットの利用履歴が全くない人をクレジットカード業界では「スーパーホワイト」と呼んでいます。

カード会社が審査する際、申込者が「スーパーホワイト」の場合、債務整理から一定期間が経過して情報が自然消滅した「ホワイト」と区別がつかないため、カード会社はこの申込者にカード発行をしていいものか判断に迷います。

スーパーホワイトが20代なら問題ないですが、30代を過ぎると「いい年をしてお金を借りられない理由でもあるのか?」とカード会社から勘違いされるため、審査落ちする可能性も高くなります。

③多重申込をしている

短期間で複数のクレカを申し込みする「多重申し込み」をしていると、審査落ちする可能性が高まります。

金策に焦っているという印象をカード会社にもたれるからです。

④他社で限度額いっぱいに借入をしている

他社での借入額が収入の3分の1を超えていたり、限度額ギリギリであったりすると、貸金業法の定めるところによって審査を通過できません。

クレカのキャッシング枠、消費者金融や銀行カードローンなどの借入額を今一度確認して、その合計が年収の3分の1以上でないかをチェックしましょう。

審査に落ちた場合の対策と代替策

審査落ちをした場合、次につなげるためにも何らかの対策や代替案を用意しておく必要があります。ここでは、そんな対策や代替案を紹介します。

審査落ちの対策

審査落ちの原因を調べて、それが信用情報によるものであれば、以下の手順で良好なクレジットヒストリー(クレジットの利用履歴=クレヒス)を積み上げるようにしましょう。

①審査落ちの原因を調べる

カード審査に影響するこのようなマイナス情報は、カード会社に問い合わせても教えてくれることはありません。

しかし、マイナス情報となる金融事故情報や延滞情報、多重申込情報があるかどうか、自分で個人情報信用機関に直接開示請求することができます。

インターネットから簡単に申し込み可能です。

➡参照「自分のブラック情報をチェック!個人信用情報の調べ方

①金融事故情報が消去されるのを待つ

個人情報信用機関に個人情報信用の開示をして問題をつきとめ、金融事故情報があれば記録から消去されるまで待ちます。

対象の信用情報機関や金融事故の内容によっても異なりますが、長期延滞や任意整理であれば5年程度、自己破産の場合は5~10年程度で事故情報が消去されます。

➡参照「一度落ちたクレジットカード審査、期間を開けないと次の審査は通らない!

②ローンなどを組み、支払い実績を作る

クレヒスが真っ白な状態では審査通過は難しいので、新たにクレヒスを作るようにしましょう。最も簡単に作れるクレヒスが、携帯電話の割賦契約です。

他にも低額のカードローンを組んだり、審査難易度が低い消費者金融系(アコムACマスターカードなど)のクレカを利用して、クレジット利用履歴を作るという方法もあります。

きちんと支払いをしていけば、良好なクレヒスが出来上がります。良好なクレヒスは、カード会社が審査をする上で支払い能力の証となります。

クレカの代替案として家族カードやデビットカードなら希望あり

「自分名義のクレジットカード」にこだわりがないのであれば、家族カードやデビットカード、プリペイドカードも検討してみてください。

家族カードは、配偶者名義のクレカに家族カードがあれば、審査なしですぐに発行してもらえます。

年会費は本会員よりも低く、本会員と同じ付帯サービスが利用できるというメリットがあります。

デビットカードやプリペイドカードも先払いシステムであるため、特に審査がありません。

デビットカード、プリペイドカードも、クレジットカードと同様、ネットショッピングや海外でのショッピングにも利用できます。

クレカに審査落ちした場合、一時的に持つカードの選択肢に加えてみてもよいですね。

まとめ

以前は、収入のない専業主婦だとクレジットカードは持てないというイメージがありましたが、最近は主婦でも簡単にもてるクレジットカードが大手小売業者から発行されるようになり、クレカは主婦のお財布に当たり前の存在になりました。

配偶者に安定した年収があったり、自分でもアルバイトやパートで年間100万円程度の収入があれば、問題なく審査通過できます。

カード審査通過の鍵として、主婦向けのクレジットカードであるか見極めることが重要です。

まずは、クレジットカードの公式HPにある申込資格をみて、「配偶者の年収」や「18才以上」など収入の少ない主婦向けの条件が書いてあるかどうかチェックしてみてくださいね。

最上天晴

株式会社GV・メデイアディレクター、クレジットカード・電子マネーの専門家。早稲田大学卒業後、日之出出版、扶桑社、主婦の友社で20年に渡り、雑誌・書籍の編集に携わる。2012年に主婦の友社を退社し、株式会社GVのメディアディレクターに就任。 2018年にまねーぶを立ち上げ、現在まねーぶの運営責任者と編集長を務めている。


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