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親がブラックだとクレジットカード審査に通らないの?

2017.02.08

クレジットカードは18歳から申し込めますが、未成年がカード申込をする場合には親権者の同意がなければなりません。

通常は親が親権者となりますが、もし親に何らかの金融トラブル(ブラック情報)があった場合、子どものクレジットカード審査にも影響してくるのでしょうか?

申込者が置かれている状況によって、影響の度合いは異なってきますし、家族がブラックの場合には様々な影響が考えられます。

今回は、親がブラックの場合、その子供がクレジットカードを申し込むときに影響があるのか、あるとすればどのような影響があるのかを見ていこうと思います。

申込者が成人している場合のクレジットカード審査

クレジットカードの流れで欠かせないクレジットカードの審査。
まずは「申込者が成人している場合の審査」について、ここでは見ていきましょう。

基本的には、成人している社会人がカード申し込みをする場合、親がブラックだろうと影響を受けることはありません。

まず個人信用情報機関で申込者本人の信用力を確認

成年となった人からカード申し込みの申請を受けたカード会社は、まず個人信用情報機関に連絡をして、申込者のカード利用履歴などを問い合わせます。

個人信用情報機関とは、クレジットカードはもちろん、自動車ローンや消費者金融、カードローンに携帯電話端末の割賦契約まで、借金に関するありとあらゆる情報を管理しているところです。

いつお金を借りていつ返済したか、きちんと返済されているかまで書かれています。
ここでブラック属性であることが分かると、まず審査には通りません。

申込内容の確認

個人信用情報に特に問題がないと分かれば、次は申込内容の確認に入ります。
氏名や住所、生年月日などの個人情報はもちろん、勤務先の情報や現在の借入状況などを入力しますので、申込内容をもとに審査を行ないます。

在籍確認

申込内容に、特に不備や不審な点がなければ、最後に在籍確認を行ないます。

在籍確認とは、申込書に書かれた職場に本当に勤務しているかを確認するため、カード会社のスタッフが実際に電話をすることで、れっきとした審査です。

消費者金融の場合、会社名を名乗らずにスタッフの個人名で電話をしますが、クレジットカード会社は消費者金融ほどネガティブなイメージがないため、カード会社を名乗ることもあります。

最後に社内で検討をする

在籍確認をクリアすれば、ほぼカード発行は決まったものです。
ただし最後に、カード会社の社内で限度額の金額の審議が行われます。
審査はクリアしたものの、信用力がなければ与信枠は低く設定されますし、信用力が高ければ多いショッピング枠のカードが発行されます。

ここまでが、申込者が成人をしている社会人の場合のカード審査の流れです。

申込者が未成年・学生の場合のクレジットカード審査

では、申込者が未成年である場合、あるいは社会人でなく大学生や専門学校生の場合、クレジット会社の審査はどのように変わってくるのでしょうか。

収入がない「未成年」の学生の場合

申込者がまだ学生で、しかもアルバイトなどの仕事をしていないため収入がない場合、申込者が成人しているか否かで審査通過率も変わってきます。

未成年で学生、しかも収入がない場合、クレジットカードの審査の対象は完全に保護者である親となりますので、親がブラックであればもちろん子供のカード審査も通りません。

収入がない「20歳以上」の学生の場合

学生で収入がないが成人している場合、親権者の同意は必要ありませんので、親がブラックであろうと、カード会社に個人信用情報機関を通じてそれを知るすべはありません。

ただし、自分が申し込んでいるカード会社と、親が金融事故を起こしたカード会社が同じ会社だった場合、事情は変わってきます。

カード会社の社内データベースには、住所や電話番号などから利用履歴を検索できるところもあります。
いわゆる「社内ブラック」に登録されていれば、個人信用情報機関の情報を見ずともブラック情報が分かり、それが理由で子供が審査落ちする可能性があります。

未成年だが就職している場合

では、申込者は未成年だが就職している場合はどうでしょうか?

通常であれば、勤続1年以上ある未成年であれば、クレジットカードの審査に通るのは問題ありません。
ただし、親がブラックだと事情は多少変わってきます。

申込者が未成年だからと言って、親の個人信用情報をカード会社は勝手に見ることはできないので、親の金融事故を知る由はありません。

ただし、上記の「収入がない「20歳以上」の学生」のケースと同様に、社内ブラックの親との関係性がばれれば、審査落ちする可能性があります。

親と同居している場合

親と同居している場合、申込書に記載する自宅住所や自宅電話番号で、審査落ちする可能性があります。

親が金融事故を起こした時から引っ越しをしていなければ、社内ブラックのデータベースに自宅住所や自宅電話番号がそのまま残っています。
そこから親の金融事故がばれてしまい、審査落ちする可能性も否定できません。

家族がブラックの場合のQ&A

ここでは、家族がブラックの場合、ケースによって審査がどのように変わってくるのかを、Q&A形式で見てみましょう。

親の名義で契約した携帯電話の料金を延滞した場合でも、審査に影響する?

携帯電話を購入するのにも、20歳未満の人は親権者の同意を必要とします。
その場合、親名義で携帯電話を契約することとなりますが、その携帯電話料金を子どもが延滞などの返済事故を起こしたら、子どもがカード申し込みをする際に影響するのでしょうか。

名義が親であれば、子どもが滞納しようがその責任は名義人である親のところに行き、親がブラックとなってしまいます。
その後、未成年の子供がクレジット申込者でも、親がブラックなため審査に通らない可能性があります。

個人の支払い可能見込額はどうやって計算される?

個人の支払い可能見込額はどんな基準で計算されるのでしょうか?
その前に、まずは支払可能見込額と限度額の違いについて見ていきましょう。

まず、カード会社は「支払い可能見込み額」というのを算出し、その金額の90%をクレジットカードの「限度額」としています。

支払い可能見込額は「収入」「生活費」「クレジット債務」で決まる

支払い可能見込み額を決める要素は、「収入」「生活費」「クレジット債務」の3つです。

①「収入」は基本的に自己申告
クレジットカードの申込内容から収入を知る方法は、申込書の記載しかありません。
ただし、キャッシング枠を利用したい場合には収入証明書類の提出が必要となります。

②「生活費」は地域や世帯によってモデルケースが異なる
年間の生活費については、家族構成や居住形態によりある程度のモデルケースが想定されており、東京23区の場合は以下のように設定されています。

持家で住宅ローンなし

持家なしだが家賃負担なし

4人家族以上 3人家族 2人家族 1人家族
200万円 169万円 136万円 90万円
持家で住宅ローンあり

持家なしで家賃負担あり

4人家族以上 3人家族 2人家族 1人家族
240万円 209万円 177万円 116万円

親が世帯主の場合は「持家なしだが家賃負担なし」に該当しますので、4人家族であっても「生活費」は200万円となり、利用限度額を多くもらえる可能性が高まります。

一方、自分が世帯主の場合は「持家で住宅ローンなし」「持家で住宅ローンあり」「持家なしで家賃負担あり」のいずれかとなります。

持家の住宅ローンを完済していれば、その分利用限度額を多くもらえる可能性が高くなるでしょう。
持家で住宅ローンがある、あるいは賃貸の場合は生活費も膨らみますので、その分カードの利用限度額を減らされる可能性があります。
物価が高い都心部は、その分生活費も高めに設定されていますので、同じ収入ならば生活費水準が低めの地方在住でカードに申し込んだ方が、利用限度額は多く設定されるかもしれません。

③「クレジット債務」は返済方法によって異なる
クレジットカードの利用状況が分割払いやリボ払いなどの場合、毎月3万円の返済であれば年間のクレジット債務は36万円となります。
一方で一括払いをしている場合は、クレジット債務は「0円」です。

利用限度額の計算方法

支払い見込み可能額は、「年収」-「生活費」-「クレジット債務」となっています。
年収200万円、年間生活費120万円、年間クレジット債務30万円であれば、支払い可能見込み額は50万円となり、その90%の45万円が利用可能額の上限となるのです。
親がブラックの場合、未成年が申込時、親権者の欄に祖父の名前を書いたら問題になる?
「親権者」というと通常は親の名前を書きますが、親権者は両親以外にも祖父や祖母、その他「法定代理人」が親権者になることはできますが、それはあくまでも両親とも存在しない場合です。

両親が存命であれば親権者は基本的に両親ですので、連帯保証人とは異なり、親権者に祖父の名前を書くと問題となります。

ただし、自己破産によって子供の成長が阻害される恐れがあり、裁判所に親権変更の手続きをして認められ、「未成年後見人」として祖父が選ばれればその限りではありません。

まとめ

親に金融事故情報(異動情報ともいう)があると、子どものクレジットカードにもある程度の影響を及ぼします。
未成年では親権者の同意が必要なため、その傾向が特に顕著です。

審査に不安のある方で学生の方は、年会費無料でポイント還元率も高い「学生専用ライフカード」、親権者の同意が必要ない「三井住友VISAデビュープラスカード」、海外旅行保険が充実の「三井住友VISAクラシックカードA」など、三井住友VISAカードの一般カードではない学生カードを申し込むといいでしょう。

VISAデビットカードは審査がありませんので、それを申し込むのもおすすめです。


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