ステータスも補償も上級レベルのJCBカードエクステージ

若者におすすめのクレジットカードに「JCBカードエクステージ」があります。
在学中は年会費無料で、海外旅行保険やショッピング保険など充実の付帯サービスはもちろん、JCBブランドならではのセキュリティも万全です。
今回は、JCBカードエクステージを徹底的に解説します。

18～29歳の若者限定、年会費無料のお得なカード

「JCBカードエクステージ」は、「三井住友カード デビュープラス」のように、JCB発行の若者専用カード。JCBカード自らが発行（プロパーカード）する「JCBオリジナルシリーズ」の入門カードともいえます。
JCBのプロパーカードでは珍しく、WEB明細登録や年間利用金額の条件もなく、年会費無料となります。しかも、若者限定ゆえに、海外旅行保険など充実のサービスや特典を付帯しており、若者にはおすすめできる一枚です。

和をモチーフした落ち着いたデザイン、女子に嬉しいミッキーマウスデザインも！

カードフェイスは、ブラック、シルバー、レッド、ディズニーデザインの4種類です。
ディズニーデザインは、カードの右上にミッキーマウスが描かれており、ディズニー好きにはたまりません。
他の3種類は、和をモチーフとした落ち着いたカードデザインです。

クレジットカードの有効期限は5年間。途中解約は違約金も発生するので注意

JCBカードエクステージの有効期限は5年間です。
一般的なクレジットカードの場合、途中解約をしても違約金が発生しませんが、JCBカードエクステージの場合、有効期限前に解約をすると「カード発行手数料」が発生します。
本会員及び家族会員1人あたり税別2000円がかかるので、途中解約には十分に注意してください。

入会後5年を過ぎれば自動的にJCB一般カードに移行

入会後5年を過ぎてもカード更新はできず、JCB一般カードに自動移行します。
JCB一般カードは旅行保険などの補償内容もアップしますが、年会費が税別1250円かかります。
ただし、WEB明細利用、年間50万円以上利用で年会費無料です。

切り替えを希望しない場合は、カード有効期限月の3か月後の振替日までにカード会社に連絡をしてキャンセルしましょう。
逆に、JCBゴールドカードやJCBゴールドEXTAGE、プラチナカードなど上のステータスカードを目指すなら、こちらのエクステ―ジカードから確実にステップアップできます。

ポイント還元率0.5%を倍増させる秘策も豊富

JCBカードエクステージのポイント制度は、「Oki Dokiポイント」です。
1000円利用ごとに1ポイントの通常ポイントが貯まります。
1ポイント＝5円相当ですので、ポイント還元率は0.5%となり、高還元カードとはいえません。

しかし、カード支払いを増やす、海外で利用する、サイトを経由させるなどでボーナスポイントを獲得できる方法があります。
以下で、詳細と合わせて注意点も紹介していきます。

入会から3カ月まではポイント3倍、その後入会1年目までは1.5倍

新規入会から3か月間は、1,000円利用につき3ポイント貯まるポイント優待が実施されています。
4か月目～1年目までは、1,000円利用につき1.5ポイント獲得できます。
月5万円利用したとすると、それぞれの期間の獲得ポイントは以下のようになります。

ポイント対象金額は月間でまとめられ、端数は切り捨てとなります。ボーナス払いや2回払いなどで指定外となる支払い分は、対象外です。
上の表をみると、初年度で毎月5万円をカード利用した場合、5625円たまり、初年度のポイント還元率は0.93%にあがります。

入会2年後以降も前年度の年間利用金額が20万円以上ならポイント1.5倍に

入会2年目以降も、前年度の年間利用金額が20万円以上なら、ポイント1.5倍のポイント優遇があり、月5万円程度のカード利用で、一年間に900ポイント(4500円相当)貯まる計算となります。
2年目以降のポイント優遇については、前年12月16日からその翌年12月15日までのショッピング利用合計金額が基準となります。
キャッシングなど対象外の項目がありますので、注意してください。

海外利用時はポイント2倍

JCBカードエクステージの海外利用分については、ポイントが2倍となる「海外利用ボーナスポイント」があります。
同じ5万円利用でも、国内なら50ポイントのところ、海外ならば100ポイント獲得できます。
海外サイトでのネットショッピングも対象となっていますが、海外ATMでのキャッシングは含まれません。

Oki Doki ランド経由のネットショッピングで3倍以上

JCBが運営するモール「Oki Dokiランド」を経由してエクステージを使って買い物をすると、通常ポイントに加えてショップ独自のボーナスポイントがもらえます。
主な参加店舗と倍率、合計ポイント還元率は以下の通りです。

例えば、Oki Dokiランドを経由して楽天市場でエクステ―ジカードを使い1万円の買物をした場合、通常ポイント10ポイントに加え、店舗独自に10ポイントのボーナスポイントが加算されます。
年間20万円以上のカード利用で基本ポイントが1.5倍の場合、基本ポイント還元率に0.25%プラスされます。

0.25%プラスされたエクステージカードで、Oki Dokiランドを経由して楽天市場で買物をすると、基本ポイント還元率0.75%（0.5%+0.25%）に楽天市場のボーナスポイント還元率0.5%が加わり、合計1.25%となります。
1万円の買物をすると、合計22.5ポイントとなります。買い物の際には、Oki Dokiランドを経由してショッピングした方が断然お得ですね。

スタバなら5倍、セブンイレブンなら3倍！ポイント優待店での利用でポイント倍増

「JCB ORIGINAL SERIESパートナー」に登録しているポイント優待店で、エクステージカードを使って買い物をしても、ポイント特典があります。

スターバックスで1,000円利用したとすると、通常ポイント1ポイントに加えて、ボーナスポイント4ポイントがもらえます。
ただし、事前登録が必要な優待店がある場合もありますので、詳しくは、公式HPをご覧ください。。

ANAマイル、アマゾン、nanacoポイントなど交換特典が充実

貯まったポイントは、以下のような特典に交換できます。

最もレートが良いのが「ニッセンお買物券」です。
利便性を重視するなら「QUICPay付きnanacoカード」「JCBギフトカード」がおすすめです。
Tポイントは、通常コースとJCB×Yahoo! JAPAN ポイントクラブコースがあり、最もポイント還元率が高いのはJCB×Yahoo! JAPAN ポイントクラブコースの自動コース(0.5%)です。
期間限定で交換レートがアップする場合もありますので、JCBのポイント公式サイトを常にチェックしましょう。

最高2000万円を補償する充実の海外旅行保険

JCBカードエクステージには、以下のように海外旅行傷害保険が付帯します。傷害・疾病治療も100万円、携行品損害補償も1旅行20万円までつきます。

国内旅行傷害保険は付帯していません。
また、JCBカードエクステージの家族カード会員も同様の補償を受けられますが、家族カード会員でない家族は補償の対象外です。
利用頻度の高い傷害・疾病治療や携行品損害が付帯しているのは、うれしいです。

ただし、最高補償金額はいずれも心もとないので、他に海外旅行保険付きかつ年会費無料のエポスカードなど他のクレジットカードを併用した方が賢明です。例えば、エポスカードは、ケガの治療200万円、病気の治療で270万円まで補償がつきます。エポスカードの補償額は、JCBカードエクステージの補償と合算ができるので、この2枚を持つだけで、ケガの治療300万円、病気の治療なら370万円まで補償がつきます。海外旅行保険として十分な額といえるでしょう。

海外旅行保険は利用付帯なので要注意

ただし、JCBカードエクステージの海外旅行保険は利用付帯となつていますので、こちらのカードで交通費やパッケージツアーを購入した場合のみ補償が適用となります。
ですので、JCBカードエクステージとエポスカードの海外旅行保険をどちらも有効にするためには、JCBカードエクステージで旅行代金を支払わなければならないことを、常に念頭に置いておいてください。

うっかりしていて航空券を他のクレジットカードで支払った場合でも、諦めるのはまだ早いです。JCBの海外旅行保険規約には、利用付帯の対象は「搭乗する公共交通乗用具」となっており、現地の公共交通機関も含まれます。ですので、現地での公共交通機関の代金をJCBカードエクステージで支払えば、そこから90日間保険が有効になります。

さらにJCBならではの手厚いサービスとして、キャッシュレス診療があります。「日本語安心サービス」に電話をすると、キャッシュレス診療の対象の医療機関を教えてくれます。そちらで受診すれば、お金の一時立て替えの必要でなく診療が受けられます。

海外利用に限り、最高100万円までのショッピング保険が付いてくる

海外利用時に限り、「ショッピングガード保険」も付帯します。
これは、海外でJCBカードエクステージを使いショッピングした品物が、ぶつかって壊れる、配送時に壊れるなどの損害を受けた際、それを補償してくれる保険です。100万円を限度とし、10000円は免責となります。
購入日から90日以内の損害が対象ですが、現金や自動車、入れ歯や食料品などは対象外となります。

海外旅行での安心なサポート体制

世界主要60カ国に設置されている「JCBプラザ」「JCBプラザラウンジ」では、JCB加盟店の予約や観光に関する問い合わせが可能です。
また、緊急時の対応をしてくれる「JCBプラザコールセンター」は、世界主要地域30カ国にあり、24時間年中無休、日本語で対応。病院や医師の紹介、カード紛失・盗難時のサポートを行っています。万が一の時にとても頼りになるサービスですね。

Apple payにも対応、しかもポイントも貯まる！

JCBカードエクステージは、Apple Payにも対応しています。
Apple Payとは、Androidの「おサイフケータイ」に似たiPhoneのサービスで、スマホで決済が可能なサービスです。
カードをApple Payで登録すると、後払い型電子マネー「QUICPay」として割り当てられ、QUICPay加盟店で利用できます。
もちろん、通常のカード利用と同様のOki Dokiポイントが貯まります。
Suicaチャージも可能ですが、Suicaチャージ分はポイント付与の対象ではありません。

JCBならではのQuickPayで小銭が不要に

JCBブランドには欠かせない電子マネー「QUICpay」も追加可能で、小銭いらずでスピーディーに買い物ができます。
楽天Edyやnanacoとは異なり後払い式ですので、チャージをし忘れて使えないなんてことがありません。
QUICPay利用後にQUICPay利用分の支払方法の変更は可能ですが、支払い時に指定することはできません。
リボ払いや分割払い、スキップ払いに変更すると、以下の手数料が発生します。2回払い、ボーナス払いには変更できません。

いろいろ選べる支払い方法

JCBカードエクステージの支払方法は、1回払い・2回払い・ボーナス1回払い、分割払い、リボ払い、ショッピングスキップ払いから選択可能です。ショッピングスキップ払いとは、1回払いの支払い月を最長6か月先まで変更できる支払方法です。
1回払い・2回払い・ボーナス1回以外は、下記の通り手数料がつきます。
毎月15日締め、翌月10日に口座振替となり、振替口座の設定は、オンラインのほか郵送で可能です。

【国内】

【海外】

支払い名人がお得

画像:公式HPより引用

「支払い名人」とは、国内外を問わず、1回払いが自動的にリボ払いになる支払い方法です。予定外の出費の翌月は設定金額を少なめに、多く支払いたい場合は設定金額を増やすことで、お財布のコントロールができます。
通常のリボ払いと異なり、初回手数料がかかりません。
さらに、支払い名人に申し込みすると、国内でも最高100万円のショッピング保険が付帯します。

ただし、利用可能金額は「リボ払い利用可能枠」の範囲内で、支払い2回目以降は所定のリボ払い手数料（年15%）がかかります。
支払金額の変更するためには、引落日の5営業日前、または6営業日前の前日19時55分までに、電話又は会員サイト「My JCB」から行えます。

最短3営業日で発行可能

JCBカードエクステージは、最短で3営業日でカード発行が可能です。
最短3営日でカード発行のためには、以下のいずれかの流れで行う必要があります。

①の場合、最短3営業日で発行され、1週間程度でカードが自宅に届きます。
②の場合、必要書類がJCBに届いてから1週間程度でカードが自宅に送られてきます。その場合、1～2週間程度時間がかかります。
インターネットではなく書類でカード入会申込をすると、3週間程度かかるので、急ぎの場合には①の手段を用いるとよいでしょう。

JCBのプロパーカード、安心の裏には厳しい審査基準も

若者対象のヤングカードは、他のクレジットカード会社も発行しています。しかし、JCBカードエクステージは、他のヤングカードよりも審査難易度が高い傾向にあります。
発行元のJCBは銀行系に属しており、信販系や流通系と比べると審査がシビアです。在籍確認のないクレジットカードも多い中、JCBカードエクステージでは在籍確認があります。

JCBの加盟する個人信用情報機関は、CICとJICCです。CICはクレジットカード会社や信販系、JICCは消費者金融が多く加盟しています。
カード審査の際、カード会社は、申込者の過去２年間のクレジット利用履歴や過去5年間の金融事故情報の有無を、これらの信用情報機関に照会します。個人信用情報に金融事故情報（3か月以上の長期延滞、債務整理など）があれば、JCBカードエクステージの発行はまず不可能です。

また、クレジット利用履歴には、クレジットカードの延滞情報以外にも、分割払いで買った携帯電話端末の延滞情報も記録されています。こちらの携帯電話の延滞情報でさえ、金融系カードであるJCBカードエクステージでは命取りになりかねません。
もし、延滞など心当たりがある場合、各信用情報機関で本人による個人信用情報の公開請求ができますので、申し込む前に一度各機関に請求してみてもよいですね。

学生の無職は〇だが、社会人の無職は

申し込み条件は、「18歳以上 ※ご本人または配偶者に安定継続収入のある方（高校生除く）」となっています。ここから、属性ごとに審査通過の可能性を見てみましょう。

学生の場合、保護者に安定収入があると想定されるので、本人の収入は問題ではありません。
専業主婦も、実際に支払うのは配偶者なので、本人の収入は関係ありません。
ただし、学生でも専業主婦でもない無職の社会人は、支払い能力がないと判断され、カード発行が難しくなります。

アルバイトやパートとはいえど、勤続年数が1年以上で年収100万円以上であれば、安定した収入といえ、審査通過の可能性は高くなります。ただし、これらは、申込者に事故情報がないことが前提となります。
また、JCBカードエクステージが初カードとなり、過去にカード利用履歴がないスーパーホワイトの人も、若者を対象としているカードであるために、審査通過しやすくなっています。最初のクレジットカードとしておすすめの一枚です。

まとめ

JCBカードエクステージ」は、海外旅行保険が付帯しているので、海外旅行や短期留学の際にもっていくべき一枚に加えてみてもよいでしょう。
カード付帯保険でなく、会員が任意で加入する「JCBトッピング保険」（月額保険料150円～990円）ならば、海外旅行シーン以外の幅広い損害をカバーでき、お得です。
29歳までしか加入できない若者の特権、活かさない手はありません。

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