プリペイド式クレジットカードは無審査!特徴とメリットの解説

手持ちの現金がなくてもお買い物ができる方法といえば、「クレジットカード」が有名です。

しかし、最近ではクレジットカード以外にも、「電子マネー」「デビットカード」「プリペイドカード」など、キャッシュレスで利用できる多くの決済手段があります。

今回はそのうち、「プリペイド式クレジットカード」にスポットを当てて紹介します。

「国際ブランドが搭載」「ネットショッピングでも利用可能」など、クレジットカードとの共通点がある一方で、「事前入金した金額のみ利用可能」「無審査」など、クレジットカードとの違いもあります。

デビットカードや電子マネーとの違いも明らかにしながら、プリペイド式クレジットカードの種類についても解説していきます。

プリペイド式クレジットカードの利用方法

プリペイド式クレジットカードの利用方法の流れ

  • ①カードにチャージ(入金)をする(チャージ方法は、ネット、ATM、銀行振込など)
  • ②店舗(ネットショッピングなら決済画面)でカードを提示する
  • ③暗証番号入力、もしくはサインをする(ネットショッピングの場合、カード番号、氏名、セキュリティコード入力を求められる場合も)
  • ④お買い物完了

クレジットカードとの共通点

プリペイド式と一般的なクレジットカードでは、以下のような共通点があります。

国際ブランド付き

VISA、マスターカード、JCBなどの国際カードブランドが搭載されていますので、一般的なクレジットカードが利用できる加盟店ならば、プリペイド式も国内・海外ともに利用可能です。

ショッピングだけでなくキャッシングも利用可能

海外でも使えるプリペイド式クレジットカードの場合、一般的なクレジット同様のようにショッピングができるほか、海外の銀行ATMから現地通貨を引き出すこともできます。

クレジットカードとの相違点

一方で、プリペイド式と一般的なクレジットカードでは、利用方法において以下のような違いもあります。

付帯サービス

一般的なクレジットカードには、家族カードやETCカード、旅行傷害保険やショッピング保険など、付帯サービスが充実していますが、プリペイド式クレジットカードには付帯サービスがありません。

借入の可否

一般的なクレジットカードのキャッシングについては、「借金」扱いとなっていますが、プリペイド式は借入が一切できません。

支払回数が違う

クレジットカードには、1回払いのほか、2回払い、分割払い、リボ払い、ボーナス払いなど多様な支払方法があります。

一方のプリペイド式クレジットカードは、1回払いのみです。

引き落とされるタイミングが違う

一般的なクレジットカードは、利用してすぐに口座引き落としになるわけではありません。

利用日の次の締日で請求金額が確定して、支払い日を迎えると口座から請求金額が引き落とされますので、利用日から引き落とし日までは1か月程度のタイムラグが生じます。

一方、プリペイド式は利用したその瞬間に残高から利用金額分が差し引かれます。

プリペイド式では「仮差押え」もある

海外でホテルやレンタカーのデポジット(保証金)を支払う際、現金では数万円を事前に支払わなければなりませんが、一般的なクレジットカードならば現金の持ち出しなく補償金を支払うことができます。

しかし、プリペイド式クレジットカードでデポジットを支払おうとすると、その利用分が保留されることが多いです。
例えば、5万円チャージされたプリペイド式クレジットカードで、2万円のデポジットを支払うとしましょう。

2万円分は一時的に差し押さえられている状態となり、その状態が解除される約1か月間は、2万円を使いたくても使えません。

限度額をある程度自分でコントロールできる

一般的なクレジットカードには、審査によって設定された限度額が設定されています。

いくら現金を多く持っていようが、設定された限度額以上の利用はできません。

一方のプリペイド式クレジットカードは、上限金額の範囲内であれば、自分で限度額をコントロールすることができます。

現在収入があれば作りやすいカード【ACマスターカード】

ACマスターカードは18歳以上(高校生除く)で現在収入がある人であれば発行しやすいクレジットカードです。

独自の審査基準で過去の金融事故歴より現在の支払い能力を重視する傾向があるのです。

そのため、クレジットカードが作れないからプリペイドを考えているという人でも発行ができる可能性があります。

カードが発行できるかどうか3秒で診断してくれるというサービスもあるので、クレジットカードの審査に不安を抱えているという人は一度診断してみることをオススメします。

  • 年会費無料
  • 独自の審査で他のカード審査に落ちた人向け
  • 利用額の0.25%キャッシュバック

プリペイド式クレジットカードの特徴

プリペイド式クレジットカードには、特有の特徴があります。

審査がない

プリペイド式クレジットカードの最大の特徴といえば、カード発行会社による「審査がない」ことです。

三井住友カードやJCBカード、楽天カードやイオンカード、ライフカードなど、審査の難易度に差こそあれ、審査がないクレジットカードはありません。

しかし、プリペイド式クレジットカードには審査がありませんので、審査に抵抗のある方、審査に通るか不安な方にはおススメです。

多額の借金があっても使える

多額の借金のある人、過去に借金の整理をしたことがある人は、新たにクレジットカードを持とうとしてもなかなか審査に通りません。

それは、クレジットカードの審査の際に申込者の信用情報(借金や債務整理の状況などが記録されている)をカード会社が閲覧しているからです。

プリペイド式クレジットカードを申し込んでも、信用情報を閲覧することはありませんので、多額の借金がある人でもネットショップでカード決済をすることができます。

職業や年齢を問わない

一般的なクレジットカードを発行できるのは、18歳以上です。

しかも、無職の方は発行が難しく、ステータスカードを持つにはパートやアルバイトでは難しいでしょう。

一方、プリペイド式クレジットカードは、学生でも無職の方でも問題ありません。

年齢制限についても、一般的なクレジットカードよりは緩い、あるいは年齢制限がないものもあります。

デビットカードや電子マネーと何が違うのか

プリペイド式クレジットカードと似たような決済手段として、「デビットカード」「電子マネー」があります。

デビットカードや電子マネーとの共通点、そして相違点についてここでは見ていきましょう。

デビットカードとの共通点

借入ができない

両方とも、残高の範囲内でしか利用できないため、借入をすることはできません。

審査がない

両方とも、発行の際に審査はありません。

1回払いのみ

支払回数は1回払いのみであり、それ以外の支払い回数を指定することはできません。

デビットカードとの相違点

銀行口座の有無

プリペイド式クレジットカードは銀行口座を必ずしも必要としませんが、デビットカードは銀行口座専用であり、口座からお金を直接引き落とす形をとっているため、口座開設が必須です。

海外でのお金の引き出し

プリペイド式クレジットカードで海外ATMを使い現地通貨を引き出せるのは、一部の海外専用カードのみです。

しかしデビットカードは、どのカードでも現地通貨を引き出せます。

前払いか後払いか

プリペイド式クレジットカードは、事前にチャージしてから使う「前払い」ですが、デビットカードは利用してから口座から引き落とされる「後払い」です。

電子マネーとの共通点

前払いである

Suicaなど交通系ICカードでは、自動カードチャージ機能がありますが、基本的に電子マネーはあらかじめチャージしておかなければならず、それはプリペイド式クレジットカードと共通しています。

審査がない

両方とも、発行の際に審査は一切ありません。

電子マネーとの相違点

クレジットカード加盟店での利用

プリペイド式クレジットカードは、VISA加盟店などクレジットカードの加盟店で利用できますが、電子マネーはクレジットカード加盟店での利用はできません。

本人確認書類の必要性

プリペイド式クレジットカードの中には、発行の際に本人確認を実施する場合もありますが、電子マネー発行の場合、本人確認は行われません。

年会費

電子マネーは年会費無料ですが、プリペイド式クレジットカードには年会費のかかるものもあります。

プリペイド式クレジットカードのメリット

プリペイド式クレジットカードと他の決済方法とを比べたとき、以下のようなメリットがあります。

使い過ぎの心配がない

一般的なクレジットカードはショッピングもキャッシングも「借金」であり、お金がなくても使うことができてしまいます。

また、万が一盗難や紛失に遭ったときには不正利用されてしまう可能性もあります(不正利用の補償はある)。

一方のプリペイド式クレジットカードは、チャージした金額の範囲内で利用するので「借金」ではなく、使いすぎる心配がありません。

また、チャージ金額を少なくしておけば、盗難や紛失の際の被害金額も少なくできます。

ネットショッピングができる

ネットショッピングにはクレジットカードが必須ですが、借金の整理をしたばかりの人はカードを持てません。

しかし、プリペイド式クレジットカードならば審査がないため、債務整理直後の人でもネットショッピングを楽しめます。

お子さんにも持たせられる

18歳未満のお子さんは、クレジットカードを持つことができません。

高校留学で海外に行く場合、それですと金銭面で大きな不安を抱えてしまいますが、海外で使えるタイプのプリペイド式クレジットカードならば、高校生のお子さんでも持つことができますし、日本からチャージできるカードもあります。

プリペイド式クレジットカードの種類とカード紹介

一口に「プリペイド式クレジットカード」といっても、実は様々な種類があります。

ここでは、種類ごとに分類した上でその特徴を解説していきましょう。

一般的なプリペイド式クレジットカード

「au WALLETカード」「ソフトバンクカード」「三井住友VISAプリペイド」などがあります。

国内の加盟店はもちろん、海外の加盟店、ネットショッピングでもカード利用が可能です。

ソフトバンクカードやau WALLETカードは、利用金額に応じてポイントサービスがあります。

ネット専用プリペイド式クレジットカード

「Vプリカ」「バーチャルカード」などが代表的です。

Vプリカはコンビニで購入できるプラスチックカードもあれば、カード発行せずに番号のみが与えられるタイプもあります。
VISA認証サービスを使ってセキュリティも万全です。

基本的にはネット通販利用専用カードですが、「三井住友VISAバーチャルカード」は、インターネットプロバイダの利用料金支払いにも使えます。

海外専用プリペイド式クレジットカード

「キャッシュパスポート」「マネパカード」などが代表的です。

基本的には、利用したい通貨へあらかじめ両替をしておく必要があります。

ひと手間かかる代わりに、手数料はクレジットカードよりも大幅にお得です。

年齢制限も一般的なクレジットカードより大幅に緩和されています。

「キャッシュパスポート」は親御さんによるチャージも可能となっており、「マネパカード」は手数料の安さと日本国内でもショッピング利用(ポイント還元率最大2%)ができるのが特徴です。

自分に最適なカードを選ぼう

一般的なクレジットカードにするか、プリペイド式にするかは、その人によります。

審査や不正利用など、何かしら不安のある方はとりあえずプリペイド式にするといいでしょう。

プリペイド式の中でも、海外旅行で使いたい方は海外専用、オンラインショッピングをしたい方はネット専用、それ以外の方は一般的なプリペイド式クレジットカードを選ぶことをおススメします。

最上天晴

株式会社GV・メデイアディレクター、クレジットカード・電子マネーの専門家。早稲田大学卒業後、日之出出版、扶桑社、主婦の友社で20年に渡り、雑誌・書籍の編集に携わる。2012年に主婦の友社を退社し、株式会社GVのメディアディレクターに就任。 2018年にまねーぶを立ち上げ、現在まねーぶの運営責任者と編集長を務めている。


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