公共料金をクレジットカードで払う方法とオススメ高還元率カードを紹介

毎月の公共料金は大きな負担となることもあり、クレジットカード払いでポイントを還元を受けたいと考えている人は多いでしょう。

しかし一方で、以下のような悩みから公共料金のカード払いに踏み切れていない人も多いのではないでしょうか?

「どのカードで公共料金を支払うのがオススメなの?」
「公共料金をカード払いにする方法は?」
「公共料金と口座振替はどちらがお得なの?」

結論から言えば、公共料金は一部を除いてカード払いにする方がお得で、利用するカードはポイント還元率1%以上のものが理想です

本記事では公共料金のカード払いについて網羅的に解説しつつ、さらに公共料金払いにオススメのクレジットカードも紹介していきます。

本記事を読めば、あなたは公共料金のカード払いでポイント高還元をすぐに実現することができますよ。

※今回の記事は正確な情報を発信するために、トータルマネーコンサルタントの新井 智美先生に監修していただきました(この記事の制作スタッフを見る

公共料金をカード払いにするメリット3つ

公共料金をカード払いにすることには、以下の3つのメリットがあります。

ここでは上記項目を詳しく紹介していきます。

毎月の面倒な支払い手続きが不要となる

公共料金をクレジットカード払いにすると、毎月コンビニで請求書を出して現金決済する手間が省け、時間の節約が可能となります

公共料金をカード払いにすると、毎月の支払いはカードによる自動決済となるため、支払いに関する手続きは一切不要となるのです。

とりわけ毎日が忙しい社会人や主婦の人であれば、今すぐ公共料金はカード払いにしてしまうことをオススメします。

クレジットカードのポイントが貯まる

利用額に応じたポイントが貯まるのも公共料金をカード払いにするメリットと言えます

公共料金を現金払いにしても何もありませんが、カード払いにすればポイント還元率0.5~1%(0.5~1円相当)で共通ポイントやマイルに交換できるポイントを貯められるからです。

代表的なクレジットカードの還元率とポイント利用方法は以下の通りです。

楽天カード
 ―ポイント還元率1%で楽天市場の買い物等に使える楽天スーパーポイントが貯まる
三井住友カード
 ―ポイント還元率0.5%でポイントはAmazonギフト券などに交換可能
VIASOカード
 ―ポイント還元率0.5%でポイントは現金換算の上キャッシュバックとして口座に振込み

公共料金の支払いによる家計へのダメージを軽減するならクレジットカードは必須アイテムです。

ローンやクレジットカード審査に通りやすくなる

公共料金をクレジットカード払いにし、毎月遅延のない返済を繰り返していけば、ローンやランクの高いクレジットカードの審査に通りやすくなります

クレジットカードやローンの審査では申込者の人格(character)が重視されており、それを測る指標となるのがカードやローンの利用履歴であるクレジットヒストリーだからです。

毎月の利用と遅延のない返済履歴が多いほど延滞や貸し倒れの可能性が低いとして、高く評価されます。

なお消費者のクレジットヒストリーは個人信用情報機関のCICが加盟カード会社・ローン会社から情報を収集し、全カード会社・ローン会社に共有しています。

消費者のクレジットおよび消費者ローンに関する信用情報(個人の属性・契約内容・支払状況・残債額など)を加盟会員であるクレジット会社などから収集し、それらクレジット会社からの照会に応じて情報を提供しています。
引用元:CIC「信用情報機関の役割」

そのため良質なクレジットヒストリーがあれば、多くのローンやカードにおける審査を有利に運べるのです。

公共料金の支払いにオススメのクレジットカード3選

ここでは公共料金の支払いにオススメのクレジットカードとして以下の3枚を紹介していきます。

公共料金払いにオススメのカード3選

上記で気になるものからチェックしてみてください。

【楽天カード】公共料金の支払いで常時1%還元の年会費無料カード

楽天カードは常時ポイント還元率1%の年会費無料カードなので、公共料金の支払いにはうってつけの1枚です

年会費無料のクレジットカードのポイント還元率は平均で0.5%程度であるため、楽天カードであればその2倍のポイント還元を受けられるのです。

楽天カードの利用で貯まるポイントは楽天スーパーポイントであるため、楽天市場や楽天モバイルの支払いに利用可能です。

とにかく損をせずに公共料金で払ったお金を少しでも取り戻したいなら楽天カードを利用するようにしましょう。

楽天カード

対応電子マネー

R EdyQUICPay(クイックペイ)
年会費ポイント還元率マイル還元率
無料1.0%~3.0%0.5%~1.5%
発行日数海外旅行保険ETC年会費
1週間程度最高2,000万円500円
  • ポイント還元率1%だから公共料金の支払いでも高還元!
  • ポイントはそのまま楽天市場の買い物に使える
  • 新規入会で最大5,000ポイントプレゼント

【VIASOカード】公共料金の支払いで高還元キャッシュバックを狙いたい人にオススメ

VIASOカードは携帯・プロバイダ料金の支払いで高還元キャッシュバックを狙えるクレジットカードです

VIASOカードのポイント還元率は通常0.5%ですが、プロバイダ料金と携帯料金ではポイント2倍の1%還元となるのです。

貯まったポイントはオートキャッシュバックで現金として戻ってくるため、他のクレジットカードのようにポイントの使い道を検討したり、面倒な利用手続きをとる必要がありません。

また年会費は無料のため損をすることがないのもVIASOカードの魅力です。

VIASOカード

対応電子マネー

QUICPay(クイックペイ)
年会費ポイント還元率マイル還元率
無料0.5%~1%
発行日数海外旅行保険ETC年会費
最短1営業日最高2,000万円無料
  • 携帯・公共料金はポイント2倍の1%還元
  • 貯まったポイントはオートキャッシュバック
  • 新規入会で最大10,000円相当のキャッシュバックプレゼント(2020年7月15日現在)

【dカード GOLD】ドコモの携帯料金で10%還元に!

dカード GOLDはドコモの携帯料金がとくに高還元となるクレジットカードで、ドコモユーザーは必見です

dカード GOLDはポイント還元率1%の高還元に加え、ドコモの携帯料金では10%還元となるのです。

貯まるポイントは共通ポイントのdポイントであるため、ローソンやマツモトキヨシ、ジョーシンなどでの支払いに使えます。

他にもdカード GOLDには、年間利用額に応じてもらえる最大21,600円相当のクーポンプレゼントや最高1億円の海外旅行傷害保険などが付帯しています。

dカード GOLD

対応電子マネー

ID
年会費ポイント還元率マイル還元率
10,000円(税抜き)1%~4%0.4%~1.6%
発行日数海外旅行保険ETC年会費
最短5営業日最高1億円無料
  • ポイント還元率1%でdポイントが貯まる
  • ドコモのケータイ料金でポイント10%還元
  • 新規入会で18,000円分ポイントプレゼント(2020年9月30日まで)

公共料金ごとにカード払いと口座振替のお得度を比較

公共料金は種目とその利用金額によって、カード払いがお得なケースと口座振替がお得なケースで分かれます

電力やガス、水道を供給する企業や自治体によっては、口座振替を選択した場合にのみ適用される口座振替割引があるためです。

そこでここでは、以下の公共料金について、口座振替とカード払いのどちらがお得なのかを徹底比較していきます。

電気料金

電気料金はクレジットカード払いによるポイント還元が受けられるものの、契約会社や利用金額によっては口座振替の方がお得になる可能性があります

というのも大手電力会社の多くでは口座振替による支払いを選択することで、毎月55円が割引となるからです(四国電力は54円)。

大手電力会社と口座振替割引の対応表は以下の通りです。

会社名口座振替割引
東京電力
関西電力
中部電力
東北電力×
九州電力
中国電力
四国電力
北海道電力×
北陸電力
沖縄電力×

ポイント還元率1%のクレジットカードは100円ごとに1円分のポイント還元が受けられるため、月々の電気料金が5,500円を超える場合については、カード払いの方がお得と言えます。

5,500円×0.01(1%還元)=55円分ポイント付与

そのため契約電力会社が上記の中で口座振替割引に対応していても、毎月の料金が5,500円を超えるのであれば、ポイント還元率1%以上のクレジットカードによるカード払いがオススメです。

ガス料金

ガス料金は原則クレジットカード払いでポイント還元が受けられるため、カード払いにする方がお得ですが、東京ガスの利用者であれば、口座振替にする方が良いケースがあります

ガス料金は東京ガスのみ口座振替割引サービスがあり、月々54円の割引を受けることができるのです。

そのためポイント還元率1%のクレジットカードを利用すると仮定した場合、ガス料金が5,400円を超える場合のみクレジットカード払いの方が得になります。

5,400円×0.01(1%還元)=54円相当ポイント

なお東京ガス以外の人はクレジットカード払いにすることをオススメします。

口座振替割引のない東京ガス以外のガス会社を利用している人であれば、クレジットカード払いにすることでポイント還元を受けられる分、その方がお得だからです。

水道料金

水道料金はカード払いによってポイント還元を受けられますが、自治体によっては口座振替による支払いで割引サービスを受けることができるため、カード払いよりも口座振替がお得なケースがあります

というのも一部の自治体では水道料金の支払いを口座振替にすると、毎月50円程度の割引を受けることができるのです。

例えば東京都水道局であれば、毎月50円の口座振替割引を受けられます。

そのためポイント還元率1%のカードを利用すると仮定すれば、水道料金が5,000円未満なら口座振替がよりお得となり、5,100円以上ならクレジットカード払いがよりお得となります。

【水道料金が5,000円未満の場合】
[口座振替]4,999円-50円=4,949円(実質支払い金額)
[クレカ]4,999円-49円(4,999×0.01)=4,950円(実質支払い金額)

【水道料金が5,100円以上の場合】
[口座振替]5,100円-50円=5,050円(実質支払い金額)
[クレカ]5,100円-51円(5,100×0.01)=5,049円(実質支払い金額)

なお水道料金が口座振替割引に対応していない自治体の人はクレジットカード払いを利用しましょう。

クレジットカードのポイント還元が受けられる分、請求書払いや口座振替よりもお得になります。

ただし自治体によってはクレジットカード払いに対応していないところもあるため注意が必要です。

携帯料金

携帯料金には口座振替による割引のサービスがないため、必然的にポイントが付くクレジットカード払いがお得となります

クレジットカードであればポイント還元率1%以上のものも多いため、10,000円あたり100円分のポイントが付くなど、大きな節約効果を生むことができます。

プロバイダ料金

プロバイダ料金は口座振替による割引がないため、クレジットカードで支払うことでポイント還元を受ける方がお得です

プロバイダ料金は通常5,000円程度であるため、ポイント還元率1%のクレジットカードを利用すれば、月々50円分程度のポイントが付与されることになります。

NHK受信料

NHK受信料は口座振替による割引がないため、クレジットカードで支払う方がポイント還元を受けられる分お得となります

NHKの受信料は地上契約で1年あたり15,120円かかるため、ポイント還元率1%のクレジットカードでカード払いにすれば、151円分のポイントが貯まることになるのです。

15,120×0.01(1%還元)=151円相当ポイント

なおNHKの受信料は6ヶ月~12ヶ月分をまとめて前払いすることで受けられる割引サービスがあります。

以下は1ヶ月毎の支払いと12ヶ月分を前払いした場合の料金比較となります。

契約月払い12ヶ月前払い
地上波15,120円13,990円
衛星契約26,760円24,770 円

結論としては、NHKの受信料を払うのであれば、前払いで12ヶ月分をクレジットカードで支払うようにしましょう。

支払い額が減るためクレジットカードによる獲得ポイントは減るものの、値引きによるお得度の方がより高いためです。

実際、地上波契約で月払いと12ヶ月前払いをポイント還元率1%のクレジットカードで支払った場合、年間の料金からポイント還元分を引いた支払い金額は以下の通りとなります。

【月払い×カード払いの場合】
15,120円-15,120円×0.01(1%還元)=14,969円

【12ヶ月前払い×カード払いの場合】
13,990円-13,990円×0.01(1%還元)=13,851円

公共料金をカード払いにするデメリット2つ

公共料金をカード払いにすることにはメリットがある一方、デメリットもあります。

ここでは公共料金をカード払いするデメリットとして、以下の2点を紹介していきます。

ショッピング枠が圧迫される

公共料金をカード払いにすると、ショッピング枠が圧迫され、カードの利便性が多少落ちてしまう可能性があります

公共料金のカード払いはクレジットカードのショッピング枠を利用して支払われるため、、利用額分のショッピング枠が常に利用できない状態となってしまうからです。

例えば利用限度額が10万円のクレジットカードがあるとして、公共料金の支払いに毎月3万円がかかるとすれば、毎月スーパーやネットでショッピングに使える金額は実質7万円となってしまいます。

ただしショッピング枠はクレジットカード発行後の利用実績に応じて増枠することができ、申込みはカード会員専用のwebサイト等から行えます。

支払い遅延で信用情報に傷ついてしまう

公共料金をカード払いにした状態で支払い遅延を起こすと、新規で申し込むクレジットカードやローンの審査が厳しくなってしまう可能性があります

割賦販売法により、カードの利用履歴は個人信用情報機関のCICを通じて全カード会社・ローン会社へと共有されるため、支払い遅延の記録は信頼できない人の証となってしまうからです。

クレジットやローンで何か買おうとしたり、クレジットカードを作ろうとしたりするとき、クレジット会社は、その人の個人信用情報を、個人信用情報機関に問い合わせる。以前、クレジットやローンの支払いが遅れたという記録があると、クレジットやローンを断られたり、クレジットカードを作れなかったりする可能性がある。
引用元:経済産業省「クレジット契約と割賦販売法改正」

そのため公共料金をカード払いにした場合はカード利用額の返済遅延は起こさないよう注意する必要があります。

請求書のカード払いはファミマTカードのみ対応

原則、コンビニでの請求書払いという形ではカード払いはできませんが、ファミマTカードであれば可能です

ファミマTカードはファミリーマート店舗での収納代行用紙の支払いに対応しており、その中には公共料金の払込用紙が含まれているのです。

ファミマTカードで公共料金を支払えば、ポイント還元率0.5%でTポイントが貯まります。

貯まったTポイントはファミリーマートの買い物に使えるため、ファミリーマートをよく利用する人であればポイントの使い道に困ることはありません。

ファミマTカード

対応電子マネー

QUICPay(クイックペイ)
年会費ポイント還元率マイル還元率
無料0.5~1.5%0.25~0.75%
発行日数海外旅行保険ETC年会費
通常2週間無料
  • ファミマでの公共料金払いに使える
  • ポイント還元率0.5%でTポイントが貯まる
  • 年会費無料

公共料金をカード払いにする方法

公共料金をカード払いにするのが面倒と思われている人は多いですが、実は現在では手続きが非常に簡単になっており、10分程度でできてしまいます

というのも現在ではネットが広く普及し、インターネットによる公共料金の支払い手続きができるようになっているため、郵送申込みのように手書き書類の作成や書類の郵送といった作業が不要となっているのです。

具体的には以下の手順で手続きができます。

支払いたい公共料金のサイトへアクセス
お客様番号や住所、電話番号、カード情報を入力

またカード会社によっては、自社のホームページから公共料金を申し込めるようにしています。

面倒だと思わずに、公共料金のカード払いの手続きを今すぐ始めましょう。

この記事の制作メンバー
最上天晴

まねーぶ・メディアディレクター
クレジットカード・電子マネーの専門家

2012年に株式会社GVのメディアディレクターに就任。
ユーザーファーストなお金のWEBメデイアとして「まねーぶ」を2018年に立ち上げる。
電子マネー、クレジットカードの情報を”とことん”分かりやすく発信します。

新井 智美先生

1級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)、CFP(R)認定者、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)、資産運用などにまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行う傍ら、執筆・監修業も手掛ける。


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